ウィリアム・シェイクスピアの史劇「ヘンリー六世」と「リチャード三世」を原案としたマンガ「薔薇王の葬列(ばらおうのそうれつ)」。
2022年1月から連続2クールでアニメが放送中です。
予想を裏切る展開や、ドロドロしたキャラクター同士の関係に思わず惹きつけられますね!
今回は、そんなアニメ「薔薇王の葬列」の結末を原作マンガの内容をもとに解説します。
リチャードは最終回で死亡するのでしょうか?
なおこの記事はネタバレありなので、読む際はくれぐれもご注意ください。
目次
アニメ「薔薇王の葬列」中盤までのあらすじ
【お知らせ】
一部、不具合が発生しておりました
「先行上映&キャストトーク」アーカイブ配信映像の修正対応が完了いたしました。https://t.co/L7gurdZbWAこれに伴い、アーカイブ期間を19日(日)23時59分まで延長させて頂きます。
※チケットは19日(日)20時までの販売となります。#薔薇王の葬列 pic.twitter.com/fqI1VfnUEC— TVアニメ『薔薇王の葬列』公式アカウント (@baraou_anime) December 13, 2021
王座を目前にするもヨーク公リチャード死亡
白薔薇のヨーク家、そして赤薔薇のランカスター家が王位を争う15世紀のイングランド。
ヨーク家の三男・リチャードは、父・ヨーク公リチャードにランカスター家と戦うよう進言。
一度はランカスター家に勝利したヨーク家でしたが、逃げ延びたランカスター家のマーガレットが反撃を開始。
ヨーク公リチャードは再び戦場に向かいますが、勝利を目前にして敵軍の猛攻撃を受け、最後にはマーガレットに殺されてしまいます。
リチャードとヘンリー6世の出会い
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ランカスター家の襲撃を受け、捕らえられたリチャードでしたが、すきを見て城の外に出ると、森の中で羊飼いの青年(ヘンリー6世)と遭遇。
リチャードにとってヘンリー6世は憎むべき敵。
しかし相手の素性を知らないリチャードとヘンリー6世はすぐに打ち解け、惹かれていきます。
このあともリチャードとヘンリー6世は逢瀬を重ね、愛を深めあっていきます。
ヨーク家のエドワードが新王になるも
その後の戦いでヨーク家が勝利すると、リチャードの兄・エドワードがエドワード4世として即位。
しかしエドワードは周囲への相談なしに、極秘にエリザベスとの婚約を決め、発表。
実はエリザベスの夫は前の戦いでリチャードに殺されており、ヨーク家に恨みを持っていました。
そしてヨーク家を滅亡させるためにエドワードに近づいたのです。
エドワードがエリザベスと結婚したことで、側近のウォリックはエドワードと敵対することになります。
ウォリックが謀反を起こすも死亡
やがてウォリックはジョージを味方につけ、謀反を企て、エドワード王を捕らえることに成功。
しかし女装したリチャードが城に侵入し、エドワードを救出します。
追い詰められたウォリックは、最後の手段としてランカスター家のマーガレットを手を組み、ヘンリー6世を復位させ、自らは摂政の座に就任。
これに対してジョージを取り戻したヨーク家は、リチャードの活躍もあり、戦場で有利に戦いを進めます。
そしてウォリックはリチャードに扮したバッキンガムに刺され死亡。
こうしてヨーク家とランカスター家の戦いは、ヨーク家の勝利で終結します。
ヘンリーを刺してしまうリチャード
この戦いの最中、リチャードは戦場でヘンリーと偶然にも再会します。
これまでまったく正体を知らずに密会していたヘンリーが敵だったことを知り、動揺するリチャード。
ヨーク軍は敵であるヘンリー六世をロンドン塔に拘束しますが、リチャードはヘンリーを殺すことができません。
しかしエドワード王からヘンリーを殺すよう命じられたリチャードは、再びロンドン塔へ。
ここで正気を失ったヘンリーがリチャードに罵声を浴びせると、リチャードはヘンリーを刺してしまいます。
その後、ティレルというヘンリーそっくりの殺し屋が登場するようになります。
アニメ「薔薇王の葬列」中盤以降のあらすじ
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ジェーンに惑わされ堕落するエドワード王
月日が流れたロンドン。
アンの侍女・ジェーンが、その美貌と媚薬を使った交わりでエドワード王を魅了。
エドワードの新たな愛人になります。
また、みだなら宴が行われるなど、ジェーンの出現により宮廷は次第に堕落していきます。
この様子を見たリチャードは、エドワードに失望するようになります。
毒となったジョージを暗殺
一方、ジェーンが催す女性だけの集会に忍び込んだリチャードは、エドワード王に呪いをかけているはジョージではないか、と告げられます。
妻・イザベルを失い、さらに酒に溺れるようになったジョージは、イザベルの侍女を殺してしまうなど、その生活は荒れ果てていました。
もはやジョージはヨーク家の毒でしかない、と判断したリチャードはバッキンガムと協力し、ジョージを排除することに。
バッキンガムは謎の殺し屋・ティレルを使い、事故に見せかけてジョージを暗殺するのでした。
エドワード4世の死により権力闘争が勃発
かねてから体調を崩していたエドワード4世が死亡すると、リチャードとエリザベスの間で激しい権力争いが勃発。
リチャードとバッキンガムは共謀し、ウッドヴィル家に人間を次々と退け、ついにはエリザベスも政治から遠ざけます。
さらにイーリー司教を味方につけるなど、リチャードたちは自分たちに有利な体制を作っていきます。
一方で、エリザベスはヘイスティングスと手を組み、リチャードを追い落とそうとします。
しかしヘイスティングスは謀反の罪で処刑され死亡。
見事な演説で民衆を味方にしリチャードは念願の王座に
次々と敵を粛清したリチャードは、王位まであと一歩まで迫りますが、民衆から拒絶されてしまいます。
ここでリチャードとバッキンガムは、民の前で見事な演説・演技を披露。
すると民衆から喝采が起き、リチャードは王として認められます。
そのころ、ランカスター派のリッチモンド伯は密かに王の座を狙っていました。
リッチモンドはロンドン塔に幽閉されていたエドワード5世とその弟を脱走させ、リチャードに揺さぶりをかけます。
エドワード5世らの捕獲に成功するものの、リチャードの立場は苦しくなってしまいます。
リチャードとバッキンガムの未来像が食い違う
戴冠式を前に、バッキンガムの領地を訪れるリチャード。
そこでバッキンガムはリチャードに、王にはならず、自分と一緒に暮らすことを提案。
しかしリチャードの夢はあくまで王になること。
こうしてリチャードとバッキンガムの未来像は大きく別れることになります。
バッキンガムが反乱
戴冠式のためヨークに到着したリチャードのもとに、バッキンガムから手紙が届きます。
王座を取るか、バッキンガムを選ぶか、迷うリチャード。
やがてバッキンガムが挙兵。
リチャードはバッキンガム討伐という苦渋の決断を強いられることになります。
「薔薇王の葬列」結末ネタバレ!リチャードは最終回で死亡するのか
「薔薇王の葬列」は2013年の月刊プリンセス11月号より連載が始まりました。
そしてこの度、連載8周年を迎えることができました。
これもひとえに読者の皆様の応援があったからこそ。
薔薇王は今月号を含め、残り4話で完結となります。
「リチャードの物語」を最終回までお見守りください。 pic.twitter.com/xupm49SZxu— 薔薇王の葬列🌹コミックス16巻12/16発売&TVアニメ1/9放送開始🌹 (@baraou_info) October 5, 2021
ディーンの森で再会するリチャードとバッキンガム
ディーンの森でリチャードとバッキンガムが再会。
バッキンガムはリチャードに「増水した川に落ちて死んだと見せかけろ。そして名を捨てて海外へ渡ればいい」と迫ります。
しかし、あくまで王位にこだわるリチャードはバッキンガムの要求を拒否するのでした。
謀反の罪でバッキンガム処刑
その後、バッキンガムは自らの意志で国王軍に捕まります。
このまま自分が生きていれば、いつかリチャードを殺してしまう・・・こう考えたバッキンガムは、処刑される覚悟で敵に捕まったのです。
リチャードは「地獄で先に待っていろ。必ずまた会える」と言葉をかけ、バッキンガムの首をはねるのでした。
自分の半身を殺したリチャードは、このあと苦しむことになります。
アンの結核が再発
子どもの頃にかかった結核が再発したアン。
もう長く生きられない、と医者から言われてしまいます。
息子の未来を心配したアンは「あの子を廃嫡して」とリチャードに依頼。
国王の子である限り、いつ命が狙われても不思議ではありません。
アンは息子を王家から切り離すことで、息子のエドワードの身の安全を確保しようとしたのです。
リチャードはアンの要求を受け入れ、息子を死んだことにして、新たな道を歩ませることにします。
アン死亡
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やがて結核によりアンが死亡。
アンがリチャードに残した手紙には、幼い頃に宴でリチャードとダンスを踊った思い出が綴られていました。
手紙を読みながらリチャードは吐血。
実はこのときリチャードも結核に侵されていたのです。
王太子と王妃を失ったことで、リチャードに味方する貴族は少なくなってしまいました。
それでもリチャードは軍を率い、戦場に向かいます。
最後の戦いへ
リチャードにとって最後の戦いが始まります。
しかし戦場では味方のはずだったノーサンバラント伯が裏切るなど、リチャードにとって苦しい展開に。
ここでリチャードは自ら馬を駆り、リッチモンドの首を狙います。
しかし仕留めた!と思った相手は影武者。
リッチモンド本人は「王は自ら戦う必要はない」と、陰に隠れていたのです。
その後、さらに裏切り者が出ると、リチャードは敗北を覚悟。
それでもリチャードは「次のリッチモンドは誰だ!」と、すべての影武者を斬る覚悟で前進していきます。
リチャードの前に現れたのは?
しかし敵に馬を狙われたリチャードは落馬。
さらに敵がリチャードに襲いかかります。
ここでリチャードの前に現れたのはジャンヌ。
ジャンヌは自分自身だったことにリチャードは気付きます。
次にリチャードの前に現れたのは、馬にまたがるティレル(ヘンリー?)。
ティレルはリチャードに「僕は君だ。愛してるよ、リチャード」と声をかけます。
ジャンヌとティレルはやがてリチャードそっくりの姿になっていきます。
リチャードは最後に死亡したのか?
「薔薇王の葬列」最終話となるマンガ78話(プリンセス2022年2月特大号掲載)には、リチャードが死んだとはっきりわかる描写はありません。
でも史実では、ボズワースの戦いでリチャードは味方の裏切りに遭い戦死。
丸裸の遺体をさらされてしまいます。
したがってマンガ「薔薇王の葬列」最終回でもリチャードは死んだと考えられます。
78話の最後の絵で、薔薇に包まれ眠るリチャードの安らかな表情が印象的でした。
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まとめ
菅野文「薔薇王の葬列」完結!3月に番外編が始動、6月にはTVアニメの舞台化もhttps://t.co/IhgxoA0Iog pic.twitter.com/g2YGKOLCoN
— コミックナタリー (@comic_natalie) January 6, 2022
- 作品終盤、リチャードはイングランドの王になる
- リチャードに反旗を翻したバッキンガムは処刑されて死亡
- アンは結核により死亡
- リチャードは挙兵したランカスター派のリッチモンドと戦うが、造反が多く出て配色濃厚に
- 馬を襲われたリチャードはジャンヌとティレル(ヘンリー?)の姿を見る
- リチャードが死んだとはっきりわかる描写はないが、おそらく死んだと考えられる
最後まで読んでいただきありがとうございました!