「薔薇王の葬列(ばらおうのそうれつ)」に登場するアン・ネヴィル。
ヨーク公リチャードの右腕的存在であるウォリック伯の長女です。
ヨーク家とランカスター家の争いの中で、運命に大きく翻弄されつつも、力強く生きる女性でもあります。
そんなアンはストーリーの中で死亡するのでしょうか?
今回は作中でアン・ネヴィルが死亡するかについて、ネタバレありで解説します。
目次
「薔薇王の葬列」アンは死亡するのか解説
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第6弾は「薔薇王の葬列」アンです✨
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アンは死亡する?
さっそく結論ですが、アンは死亡します。
アンが死亡するのは16巻74話。
ここに棺(ひつぎ)が運ばれるシーンと、リチャードが十字架に薔薇を手向けるシーンが描かれています。
この場面を見るだけではアンの葬儀なのか、それとも別の人物の葬儀なのか、はっきりわかりませんでした。
ですが、続く75話でアンの葬儀であったことが判明します。
アンの死因
アンの死因は結核。
子どもの頃、アンは結核にかかり、生死をさ迷います。
一度は治り、健康を取り戻しますが再発し、医者から「もう長くは生きられない」との診断を受けます。
この病気が原因で、アンは命を落としてしまいます。
なおアンと接していたリチャードも結核に罹患(りかん)し、体調を崩すことになります。
リチャードにエドワードを廃嫡するよう依頼
結核が再発し、長く生きれないことを悟ったアンは、リチャードに息子のエドワードを廃嫡(はいちゃく)するよう依頼。
王の子である限り、エドワード王太子は争いに巻き込まれ、いつ命を狙われてもおかしくありません。
息子の行く末を心配したアンは、自分が死ぬ前にエドワードを王家の呪縛から解き放とうとしたのです。
アンの願いを聞き入れたリチャードはエドワードを死んだことにして、エドワードに新たな人生を歩ませることにします。
血の繋がりはありませんが、リチャードはエドワードを実の子としてここまで育ててきました。
エドワードと別れることは、リチャードにとっても苦渋の決断だったに違いありません。
こうしてリチャードは妻のアン、息子のエドワードという大切な存在を失うことになります。
アンとリチャードの出会いから最期までを解説
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ここではアンがリチャードと出会ってから死亡するまでを簡単にまとめました。
アンはウォリック伯の長女
アンはウォリック伯の長女。
イザベルという妹がいます。
ウォリック伯はヨーク公リチャードの右腕的存在。
本編開始当初、ウォリック伯はリチャードを次の王にすることで、自分が王に次ぐ最高権力者になることを狙っていました。
その姿はキングメーカーそのもので、自分が権力を握るためなら、2人の娘さえも政治の道具にしようとするほど。
この時代には、それも当たり前だったのかもしれませんが。
しかしヨーク家を継いだ長男のエドワードが身勝手な行いを始めると、ウォリックはエドワードと対立するようになります。
幼少期にリチャードと出会う
アンとリチャードの出会いは1巻1話。
父親であるヨーク公リチャードの遠征中、リチャードは兄のジョージとともにネヴィル家に預けられていました。
ここでアンとリチャードは初めて出会うことになります。
その後、ヨーク公リチャードの王座就任を祝う宴席でアンとリチャードは再会(1巻4話)。
このときアンは好意を寄せているリチャードに、「あなたは他の人と違う」と言ってしまいます。
しかし両性具有であるリチャードは、アンの言葉に傷ついてしまいます。
この後もアンとリチャードは何度か同じ時間を過ごすことになります。
政治の道具に利用されエドワードと結婚
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リチャードに思いを寄せていたアンですが、ヨーク家と対立した父・ウォリック伯の思惑により、ランカスター家の長男・エドワードと結婚させられることに。
最初はぎこちなかったアンとエドワードでしたが、次第にその距離が縮まり、「愛し合うことはできなくても、お友達になれる」というほどになります。
それでもエドワードの母・マーガレットが、自分の目の前で夫婦の営みをするよう共用するなど、アンに平穏な日々が訪れることはありませんでした。
エドワードの死亡後にアンは出産
ヨーク家とランカスター家の戦いで、アンはランカスター家の血を守るために、エドワードの影武者を演じることにします。
しかしエドワードは、ヨーク家のジョージとエドワードに立て続けに刺され死亡。
こうしてアンは未亡人になります。
エドワードの死後、アンは妹のイザベル夫妻のもとで下働きをすることに。
そしてアンはエドワードとの間にできた子を出産します。
リチャードと結婚するも愛情はなし
即位したエドワード四世は、アンとリチャードを結婚させます。
しかしリチャードにアンを愛する気持ちはなし。
両性具有であるリチャードとアンとの間に夫婦の営みもなく、夫婦関係は冷めきっていました。
それでもアンには「リチャードに愛されたい」という気持ちがありました。
「愛されたい」という強い気持ちは、アン自身を苦しめることになります。
アンの結核が再発
やがてアンの結核が再発。
アンは自分が長く生きられないことを知ります。
するとアンはリチャードに、エドワードを王家から解き放つように依頼。
リチャードが王である限り、エドワードがいつ命を狙われるか、わからないからです。
アンの願いを聞き入れたリチャードは、エドワードを死んだことにして、新しい人生を歩ませることにします。
やがてアンは死亡。
そして、アンの結核が感染したリチャードの命も風前の灯火となってしまいます。
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まとめ
【「薔薇王の葬列」10巻発売まであと4日!】
中世イングランドではリチャードを取り合う、薔薇戦争「バラチェラー」が開催されていた…。参加メンバー:アン
体を動かすのが大好き。天真爛漫だけど引っ込み思案なところも。無理せずいられる居心地の良さも彼女の魅力。ローズの行方は…!? pic.twitter.com/sojhYH7xt8
— 薔薇王の葬列🌹コミックス16巻12/16発売&TVアニメ1/9放送開始🌹 (@baraou_info) July 9, 2018
この記事ではアン・ネヴィルの死亡について、ネタバレありで解説しました。
- アンは結核が再発して死亡する
- 死を覚悟したアンは、リチャードにエドワードを廃嫡するよう依頼
- リチャードはエドワードを死んだことにして、エドワードを廃嫡した
こうして振り返ると、ヨーク家とランカスター家の争いの中で、アンが壮絶な人生を送ってきたことがわかります。
好きなキャラクターだっただけに、できれば幸せになってほしかった・・・。
最後まで読んでいただきありがとうございました!