昭和に始まってから、人気が衰える様子を見せない人気作品の「ルパン三世」。
そんな「ルパン三世」の映画で特に人気が高い「カリオストロの城」について解説します。
「カリオストロの城」の1シーンで赤いきつねが登場。
さらに日清カップヌードルも登場しました。
そもそも赤いきつねやカップヌードルはどのような経緯でできたのか、興味がある人はいるのではないでしょうか。
今回は「カリオストロの城」に登場する赤いきつねやカップヌードルのエピソード・裏話について解説します。
目次
「ルパン三世カリオストロの城」赤いきつねがおいしそう!
カリオストロの城見ると赤いきつね食べたくなりません? pic.twitter.com/V6YhQOcZEv
— ゆーいち (@sperior_dragon) February 16, 2022
赤いきつねの登場シーン
赤いきつねが登場したのは作品冒頭。
冒頭ではルパンと次元がカリオストロの城の様子を見ながらカップ麺を口にしていました。
カップ麺には油揚げも入っていたため、完全に赤いきつねだと思われます。
”きつね”としか書かれていないが”赤いきつね”でほぼ確定
赤いきつね #カリオストロの城 pic.twitter.com/C88xgPM53h
— sacha (@kitaoka_s) January 19, 2018
カップには”きつね!としか書かれていませんでしたが、赤いきつねに間違いないでしょう。
こうした商品には肖像権の問題があるので、本物を出さずに、作品オリジナルのカップ麺を出したりするケースはあります。
「カリオストロの城」の赤いきつねのように、実際に売られているカップ麺を出すのは、当時としては斬新だったかもしれません。
赤いきつねの発売は1978年
東洋水産から赤いきつねが発売されたのは1978年。
最初から赤いきつねとして発売されるのではなく、黄色い蓋がついた”熱いきつね”として発売予定だったそうです。
赤いきつねとなったのは山口百恵の曲が切っ掛け。
1978年5月にリリースされた「プレイバックPart2」の歌詞には「真っ赤なポルシェ」というフレーズがあり、当時の東洋水産社長が気に入って急遽「赤い」にする事に決定。
こうして商品名が赤いきつねとなりましたが、現在も人気を誇っているので、当時の社長の判断は間違っていなかったの
前身は世界初のカップうどん・マルちゃんのカップうどんきつねだった
赤いきつねの前身は世界初のカップうどんである、マルちゃんのカップきつねうどんです。
このことを踏まえて「カリオストロの城」に赤いきつねが登場したシーンを見ると、正確には赤いきつねではありませんでしたね。
根拠はカップの色が違っていること。
赤いきつねだったら蓋の色は赤ですが、「カリオストロの城」に登場した赤いきつねの蓋の色はオレンジでした。
そのためルパンが食べていたのは赤いきつねではなく、まるちゃんきつねうどんだと考えられます。。
ただまるちゃんきつねうどんはそもそも赤いきつねの前身と言えるものなので、赤いきつねと言ってもあながち間違ってはいないと思いますね。
「カリオストロの城」銭形警部が食べていたのはカップヌードル?
【カリオストロの飯】さっぱり売れなかったカップヌードル(71年発売)。翌年のあさま山荘事件で雪山の機動隊員が食べている姿が連日テレビ中継されバカ売れ。このシーンの元ネタ。(#ルパン三世 #カリオストロの城 は79年公開)炊き出しのおにぎりは寒さで凍ったらしい。https://t.co/ycce5y2QN9 pic.twitter.com/keofB9NXSf
— ウラケン・ボルボックス📚『すごい毒の生きもの図鑑🐝』好評発売中‼️ (@ulaken) January 19, 2018
日清カップヌードルの登場シーン
作中に銭形警部がカップヌードルを食べるシーンがあります。
ルパンがカリオストロの城に来るため、銭形警部らは城で待機していましたが、まだ来る様子はありませんでした。
カリオストロの城では豪華な料理が振る舞われていましたが、銭形警部は部下達と共にカップ麺を食べていました。
ルパン達が食べていたまるちゃんきつねうどんと比べるとわかりにくいですが、警部たちが食べていたのはカップヌードルでほぼ間違いありません。
伯爵達が食べている豪華な料理よりもカップヌードルの方がおいしく見える、と言う声がファンの間にはあります。
伯爵達が食べていた料理よりなじみがあるので、カップヌードルの方がおいしく見えるのかもしれません。
カップヌードルの発売は1971年
相互さんが教えてくださったんだけど、カップヌードルが発売された頃、買うと、小さいフォークをくれたらしい。カリオストロの城で、カップヌードルらしきものを銭形警部たちがフォークで食べてたのが、記憶の底でずっと違和感として残ってた。やっと謎が解けた…#カップヌードル #カリオストロの城 pic.twitter.com/j5fwM1QZ2b
— ねこといっしょ (@nekotoixtusho) October 9, 2022
日清カップヌードルの発売は1971年。
開発したのはチキンラーメンを開発した安藤百福さん。
1966年に遡り、安藤さんがチキンラーメンを海外の人達にも食べてもらおうと考え、国外進出を決めましたが誤算が生じました。
- アメリカには丼や箸がない
- アメリカ人はチキンラーメンをを砕いて紙コップに入れ、これに熱湯を注いでフォークで食べていた
この光景を見ていた安藤さんは、誰もがどんな場所で食べられるラーメンを作ろうと心に誓います。
試行錯誤を重ねた結果、カップ素材は発泡スチロール製となっているカップヌードルを完成させたのです。
あさま山荘事件で機動隊員が食べていたことで注目が集まる
1972年2月のあさま山荘事件で、機動隊が日清のカップヌードルを食べる映像がニュースで何度も流れてカップヌードルがよく売れたというのは有名な話だが、この映像は『ルパン三世 カリオストロの城(1979年)』で銭形警部らがカップ麺を食べるシーンの元ネタでもある。 pic.twitter.com/oaaOXh33Ma
— タッド星谷 Tad Hoshiya (@tadcomix48) February 19, 2023
カップヌードルはあさま山荘事件で機動隊員が食べていたことで、世間の注目を集めました。
事件の時は冬だったので、地元民のご厚意で届けられた料理は冷めてしまったりして美味しくありませんでした。
しかし、カップヌードルは寒い中で食べるには最適で、そう簡単には冷めないので重宝。
その影響があったので、事件解決後は爆発的人気が出て、売れ切れになることもありました。
2021年8月に500億食を達成したロングセラー
カップヌードルは2021年8月に500億食を達成したロングセラーとなっています。
赤いきつねよりも歴史は長いですから、流石の一言。
ここまで続いた理由は様々な種類の味を開発したり、味の鮮度が落ちなかったりしたからではないでしょうか。
しょうゆ、シーフード、カレー味が主ですが、近年で味噌、辛麺等と新しい味を次々増やしてきました。
美味しい味も維持し続けてきました。
これが続いた理由と言っても過言じゃないでしょう。
塩分控えめにしたヌードルを開発して、女性人気を獲得もしてきました。
カップヌードルの人気はこれからもずっと続いていくことでしょう!
まとめ
カリオストロのファンなので
昨夜は赤いきつねを食べました😊#カリオストロの城 pic.twitter.com/OtYAUEZmGq
— しゃい🍺٩( ᐛ )و5/1上野公園小松宮像前🎼 (@Poo_shaishai) November 21, 2020
今回は「ルパン三世カリオストロの城」に登場した赤いきつねやカップヌードルについて解説しました。
- 赤いきつねはルパンと次元が食べていて、1978年に発売された
- カップヌードルは銭形警部達が食べていて、1971年に発売された
- カップヌードルはあさま山荘事件で注目を集め、一躍人気となり、ロングセラーとなった
最後まで読んでいただきありがとうございました!