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殺し愛シャトーの父リスト・ノーブルはなぜ死亡した?ネルソンとの関係から解説

殺し愛

シャトー・ダンクワースとソン・リャンハが織りなす歪なサスペンスや恋愛模様を描いた「殺し愛(ころしあい)」。

いきなりネタバレですが、単行本2巻12話でシャトーの本名はシャトー・ノーブルであることが判明。

つまりシャトーはノーブルという家の出身なんですね。

ノーブル家とはどんな家なのか、解説します。

またこれもネタバレですが、シャトーの父親リスト・ノーブルは本編開始時点ですでに死亡しています。。

リストはなぜ死亡したのか、理由を解説します。

 

「殺し愛」ノーブル家とは

「殺しあい」ノーブル家とは?

ノーブル家とはヨーロッパのプロテスタント一派を祖先に持つ名門一族のこと。

企業家、政治家、政治家、学者など数多くの要人を排出したノーブル家は、20世紀には政界にも及ぶほどの影響力を持つようになります。

本編開始時のノーブル家当主はサミュエル・ノーブル。

ノーブル家4代目当主で、ミスター・ノーブルと呼ばれています。

ミスター・ノーブルは周囲200マイルを海に囲まれた絶海の孤島を終の棲家として、隠居生活を送っています。

ノーブル家の筆頭後継者

ノーブル家の後継者最有力候補はネルソン・ノーブル。

ミスター・ノーブルの次男です。

ミスター・ノーブルには2人の息子がいます。

  • 長男:リスト・ノーブル・・・ミスター・ノーブルの最初の妻の子
  • 次男:ネルソン・ノーブル・・・ミスター・ノーブルの後妻の子

このうち長男のリストはすでに死亡。

これにより、次男のネルソンがノーブル家の筆頭後継者に繰り上がります。

リストの死にはネルソンが深くかかわっていますが、それについてはこの後で詳しく解説します。

シャトー・ダンクワースはリスト・ノーブルの忘れ形見

本作品の主人公シャトー・ダンクワースの正体はリスト・ノーブルの実の娘。

シャトーは幼いころ、ある事件に巻き込まれ、父親のリストを亡くします。

その後、シャトーは施設に預けられますが、環境になじめずにいました。

シャトーが巻き込まれた事件を捜査した警察のダンクワース捜査官は、シャトーを養女として引き取ることにします。

こうしてシャトーはシャトー・ノーブルからシャトー・ダンクワースとなり、現在に至ります。

ドニーはシャトー家に召し抱えられた人物

マンガ4巻22話、ドニーというキャラクターが登場します。

ドナルド・バッハマンという本名を持つドニーは、港町バロセラに拠点を置く組織のボス。

シャトー家に召し抱えられた人物でもあり、特にリストの相談相手としてシャトー家に尽くしてきたようです。

その一方で、ドニーは罪人の子どもや戦災遺児を保護し、自分のもので戦力として育成していました。

ミファやウォン・ジノンドニーに保護された子どもです。

ドニーもシャトーの父親・リストの死に深く関係している人物です。

 

ドニーの正体については以下の記事をご覧ください

シャトーの父リストが死亡した理由をネルソンとの関係から解説

シャトーの父親リスト・ノーブルが死亡した理由を解説します。

リスト・ノーブルはなぜ死亡した?

結論から書くと、リストは腹違いの弟のネルソン・ノーブルに殺されました。

ただし直接手を下したのはネルソンではなく、凶悪犯罪組織の香港三檮会(ほんこんさんとうかい)のスンウ。

リストが死亡するまでには複雑な経緯があります。

トラブルによりリストは世間的な死を迎える

人権派弁護士であったリスト・ノーブル(シャトーの父親)は強い正義感を持つ人物でした。

その正義感のおかげで、リストは香港三檮会(ほんこんさんとうかい)という厄介な敵を作ることになります。

目的達成のためなら手段を選ばない犯罪集団・三檮会はリストとの間にトラブルを作り、リストを掌握しようとします。

リストの名を利用できれば箔がつく、と三檮会は考えたからです。

 

これに対してミスター・ノーブルは、ノーブル家の次期後継者であるリストを隠匿することを決意。

そして22年前、不慮の事故を装い、別の人物を殺し、リストの死を偽装。

このとき、ミスター・ノーブルの命を受けて動いたのはドニーのようです。

こうしてリストは世間的な死を迎えますが、自分の死を偽装するために犠牲者を出したことで、リストは心を痛めることになります。

ネルソンがノーブル家の筆頭後継者に

リストが社会的な死を迎えたことで、次男のネルソン・ノーブルが繰り上がってノーブル家の筆頭後継者に。

一方のリストは世間の目を逃れて生活することになります。

ネルソン・ノーブルの境遇を解説

サミュエル・ノーブルは最初の妻に先立たれた後、ネルソンの母親と結婚。

よってネルソンはサミュエルの後妻の子になりますね。

実はネルソンの母親は不貞を働いていました。

後妻は相手の男と10年以上も関係をもっていたらしく、サミュエルは「とんでもない後妻を娶ってしまった」と周囲からウワサされる始末。

さらにはネルソンは後妻と不倫相手との間に生まれたと疑う者までいました。

惨めさを感じ始めるネルソン

サミュエルは後妻を追い出しますが、ネルソンはノーブル家に残ります。

しかし母親が追い出されてから、ネルソンは疑惑、嘲笑、蔑み、憐みの目で見られるようになり、さらには弱劣意識や惨めさを感じるようにもなります。

 

なおネルソンの現在の職業は政治家。

愛人とたった2時間会うために影武者を用意する用心深さと、不倫現場に運転手付きの車で来る大胆さを兼ね備えた人物のようです。

リストが再び追われる身に

世間的な死により香港三檮会(ほんこんさんとうかい)から逃れ、平穏な生活を送れるはずだったリスト・ノーブル。

しかしリストの穏やかな日々は長続きしませんでした。

リストが生きている、と弟のネルソンが香港三檮会に密告したためです。

こうしてリストは再び香港三檮会から追われる身に。

そして世間的な死から5年後(本編開始の17年前)、リストは香港三檮会のスンウに銃殺されます。

ネルソンはなぜ兄のリストを殺したのか

ネルソンは、母を追い出したサミュエルやノーブル家に復讐するためにリストを殺したと考えられます。

ネルソンの母親が家から追い出された後、リストはネルソンにやさしく接していました。

しかし、この腹違いの兄の行為がネルソンをより惨めな気持ちにさせます。

 

ここからは私の考察も入りますが、ネルソンの心の中には、母親を追い出したサミュエルやノーブル家に対する復讐心があったのだと考えられます。

そして自分がノーブル家の後継者に成ることでサミュエルやノーブル家に復讐できると考え、リストを死に追いやったのではないでしょうか。

まとめ

ここではシャトー・ダンクワースの父リスト・ノーブルが死んだ理由を解説しました。

  • シャトー家とは20世紀に政界まで影響を及ぼすほどの力を持った名門一族
  • シャトーはノーブル家のリスト・ノーブルの娘
  • リストは香港三檮会から逃れるため、世間的に死んだことにされた
  • 母親を家から追い出されたネルソンは、父親やノーブル家に復讐する気持ちを持ち始める
  • ネルソンは母親を追い出したサミュエルやノーブル家に復讐するために、リストを殺し筆頭後継者になった

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

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