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マイインターンのラストシーンの大極拳の意味は? ベンやジュールズの名言についても

2019/10/09
 
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2105年公開の「マイ・インターン」。

アン・ハサウェイとロバート・デニーロ共演のコメディ映画です。

コメディと言っても見ごたえは十分。映画から学べることもたくさんあります。

男だったらデニーロが演じたベンからは盗めるだけ盗みたいですね。

さて「マイ・インターン」のラストで、ベンがジュールズに太極拳を教えるシーンがあります。

あのシーンにはどんな意味が込められているのでしょうか?

いち映画ファンとして、2人の主人公・ベンとジュールズの関係性を踏まえ、ラストの太極拳シーンを考えていきます。

 

「マイ・インターン」ラストの太極拳シーンにいたる過程

ジュールズは自分が起こした会社のCEO候補との面談に、ベントいっしょにサンフランシスコに向かいます。

面談の前日、ホテルの部屋でジュールズはベンに、夫マットが浮気をしていること、CEOの採用は自分の仕事の負担を減らし、夫婦の関係を取り戻すことが目的だという話をします。

そしてもしマットとうまくいかず離婚すれば、自分はだれとも同じお墓には入れない、とジュールズは涙を流します。

そんなジュールズにベンは「自分と妻の墓に友人として一緒に入ればいい。君なら大歓迎だ」と慰めます。

面談の結果、CEOとして来てもらうことに決めて地元に帰った翌朝、ベンの自宅にジュールズがやってきます。

ベンは「君は本当にすばらしい。夫の浮気くらいで仕事を諦めるのか?」とベンは伝えます。

ジュールズはSEOを採用しないことを決め、断りの電話をしようとすると夫のマットが現れ、ジュールズに謝罪、もう一度やり直そうと告げます。

そして仕事を続けて、とも。それに対してジュールズは家庭も仕事も諦めないことを決めます。

その決意を伝えるために、ジュールズはオフィスを離れ休暇中のベンのもとに向かいます。

そしてラストの太極拳のシーンにつながっていくのです。

「マイ・インターン」ラストの太極拳のシーンの意味は?

「マイ・インターン」は太極拳に始まり太極拳に終わる映画です。

ここではラストの太極拳シーンに込められた意味について考えます。

ベンとジュールズの世代・性別を超えた友情

ラストの太極拳のシーンは、世代・性別を超えたベンとジュールズの友情の象徴の意味があるシーンだと感じました。

夫のマットと和解し、仕事も家庭も諦めないと決めた瞬間、それを報告するのが友達でも親でもなく、普通だったらまず出会うことがない、年の離れた男性のベンだったのですから。

ベンはジュールズが起こしたファッション通販会社に高齢者インターンとしてやってきます。

もし日本の企業で同じように高齢者インターンがあったら、そのインターンたちは職場でどういう態度を取るでしょうか?

「自分が若い頃はこうだった」「昔の人のほうが努力した」など、自分の態度を押しるける高齢者も一部にはいるのではないでしょうか。

またそんな高齢者に対して若い世代はうっとうしいと感じるのではないでしょうか。

高齢者インターンに積極的ではなかったジュールズも最初はベンを邪魔者扱いしていました。

しかしベンは違いました。細やかな気遣いや目配り、誠実な態度で接することで、次第にジュールズは心をひらいていきます。

特に夜の職場でピザを食べながら会話をしたことが、友情が芽生えるきっかけになっていました。

直後の会話でジュールズが「あなたがいるとなぜか落ち着く」「いてくれると助かる」と言っていましたからね。

私はラストの太極拳のシーンを見て、クリント・イーストウッド監督・主演の「グラン・トリノ」を思い出しました。

>>>関連記事:映画グラントリノはなぜ男が泣ける・泣いた名作なのか?感想と考察についても

「グラン・トリノ」は世代と民族を超えた男同士の友情と絆を描いた映画です。

「マイ・インターン」は世代と性別を超えた友情をひとつのテーマにしています。

私はラストでベンがジュールズに太極拳を教えるシーンは、2人の友情が現れた象徴的なシーンだと考えています。

上司と部下の立場が逆転した関係

「マイインターン」のラストシーンでは、ベンがジュールズに太極拳を教えます。

ジュールズは「いい話がある」と自分が仕事も家庭も諦めないことを報告したがっているのに、ベンは「後で聞くよ」と太極拳に集中します。

このシーンはベンとジュールズの上司と部下の立場が逆転した意味が込められたシーンだと感じます。

ベンは6週間限定の高齢者インターンとしてジュールズの会社にやってきます。

最初は信頼してもらえず、何も任せてもらえなかったベンですが、次第に周りの若い社員の信頼を得ていきます。

ベンはいつも清潔。身だしなみに気を配り、デスクまわりもきれいです。言葉遣いも丁寧で物腰もやわらかく、それだけで社員の好感度が上がります。

人生の先輩として、必要と感じればまわりの若いに適切なアドバイスをし、プライベートで悩んでいるときにも相談に乗ります。

また誰もしたがらない社内の掃除をしたり、苦手なSNSや動画撮影に積極的に取り組んだりします。

こうしたことで同僚たちの信頼を得ていくのですが、それはジュールズに対しても同じでした。

最初は「too observant=めざとすぎる」と敬遠していましたが、次第にベンを信頼していくようになります。

もともとはジュールズは経営者、ベンはそれに仕えるインターンに過ぎませんでした。

でもジュールズは最後には、仕事面でもベンを頼りにするようになっていました。

最後には大切なCEO採用の決断についてベンに背中を押してほしくて、わざわざ朝ベンの自宅まで訪れていますからね。

ラストでベンがジュールズに太極拳を教えるシーンは、上司と部下の上下が逆転した関係が象徴的に現れていると感じました。

ベンの内面を形作るものとしての太極拳

ベンの内面を形作るものとして太極拳があると感じました。

それがオープニングとラストの太極拳のシーンに現れていると考えています。

ベンが太極拳を始めたのはリタイアしてからか、それ以前からはわかりません。

ゆっくり呼吸をしてゆっくり動き、心と体をクリアにする太極拳は心身ともにいい影響を与えるといいます。。

血行がよくなる、筋肉がつく、筋肉のコリをほぐし体をやわらかくするなど、健康に効果があると言われています。

それ以外にも太極拳は集中力が増す、気分転換になる、頭の働きがよくなる、判断力が増すなど、人の内面にいい影響を与えてくれます。

太極拳を始めたことで人間関係がよくなった人もいるようです。

これらの効果を考えると、すべてとは言いませんが、ベンの内面には太極拳が大きく関わっているのではと感じます。

ベンの人との接し方、気配り、チャレンジ精神、積極性などに、太極拳が好影響を与えているということです。

オープニングとラストのシーンには、ベンの内面を形作るものとしての太極拳が象徴的に描かれているのではと感じました。

悩みから解放され心に余裕ができたジュールズ

ジュールズの立場から「マイ・インターン」のラストの太極拳のシーンを考えてみます。

私はラストでベンに教わりながら穏やかな表情で太極拳をするジュールズには、彼女が悩みから開放され、これまでの追い詰められた感じから脱却した気持ちが現れていると感じました。

ジュールズはこれまでは時間を節約するために社内を自転車で移動したり、移動中の車内でも常に音声通話やラインなどで仕事の指示をしていました。

充実しているようですが、心に余裕があるようには見えませんでした。

でも夫の浮気の問題やCEOの問題が片付いたことで、心の重荷がなくなったのでしょう。

ゆっくりと太極拳を楽しむジュールズは、これまでにない穏やかな表情をしていました。

見ているこちらも思わず笑顔になってしまうラストの太極拳のシーンでした。

「マイ・インターン」ベンとジュールズの名言

「マイ・インターン」には、人生の役に立つ名言がいくつも登場します。

特にベンの言葉からは学ぶことが多いですね。

ここではベンとジュールズの名言をご紹介します

行動あるのみ

「行動あるのみ」は出勤前のベンが鏡に向かって言う言葉です。

「マイ・インターン」は、定年退職したベンがファッション通販会社のインターンに申し込むところから始まります。

まわりはみんな自分よりずっと若い写真ばかり。ベンが現役時代にやってきた環境とはまるっきり異なります。

それでもベンはこれまでやったことがないSNSや動画撮影に取り組むなど、前向きに行動します。

とくにだれも嫌がってやらなかったデスクの掃除も1人でしてしまいます。

こうすることでまわりの若い社員の信頼をつかんでいき、最初はまったく相手にしてくれなかったジュールズにも次第に認められるようになります。

ベンの行動に裏付けられた言葉だけにとても重みがありました。

当たり前の言葉ですが、ベンの名言と行っていいでしょう。

正しい行いは迷わずやれ

「トムソーヤの冒険」の著者マーク・トゥエインの言葉で、ベンがフェイスブックに座右の銘として載せた言葉です。

この言葉も当たり前のことで、つい聞き流してしまいがちですが、ベンは映画の中でこの言葉を胸に行動していることがわかります。

謙虚で気遣いができ、相手が必要なときに押し付けがましくなくアドバイスをするベンですが、自分が正しいと思うことは決して曲げず主張していました。

その姿勢があったからこそ社長のジュールズや若い社員の信頼をつかめていったのだと思います。

70歳という年齢ですが、とても輝いていました。

ハンカチは貸すためにある。女性が泣いた時のため。紳士のたしなみだ。

「マイ・インターン」の中で、男がハンカチを持つ意味がわからない、と言われたベンが次のように答えるシーンがあります。

必需品だ、知らないのは罪だぞ。ハンカチは貸すためにある。ジェイソンに聞け。女性が泣いた時のため。紳士のたしなみだ

ウィットにとんだセリフではありますが、まさに名言ではないでしょうか。

映画の中でベンは常にハンカチを持ち歩き、涙を流したベッキーに渡すシーンがありました。

男だったらぜひ見習いたい、紳士的になふるまいですよね。なかなかそんな場面に遭遇することもありませんが。

ここで学べることは相手を思いやる気遣いです。

大人のファッションを楽しみつつ、相手を気遣う心が持ててこそ本当の紳士。

見せかけのためや格好をつけるのではなく、相手のことを思ってそういったファッションができるところがすばらしいと感じます。

肩ひじ張らず自然体で、そこには相手を思いやる気遣いだけでなく、大人の品格や人としての余裕さえ感じます。

お嬢ちゃんは女性に、男性は坊やに

ジュールズとベン、そして3人の若い男性社員たちがお酒を飲んでいる場面でのジュールズのセリフです。

名言とは言えませんが、興味深いセリフなので取り上げました。

ジュールズはさらに続けて

女性は何にでもなれるって教育だった。でも男子の教育がおろそかになっていたのかも。

若い男性は大人になりきれてない。ガキっぽい格好でゲームざんまい。

なぜ男性は一世代でこんなに変わったの?ニコルソンやハリソン・フォードから

ジュールズが今の男性についての持論を語るのですが、スーツ姿のベンを除いて3人の若い社員はガキのような服装をしていました。

バリバリ仕事ができて家庭も頑張るジュールズには、若い社員たちはとても子どもに見えるのでしょうか?

ニコルソンやハリソン・フォードの世代から男性がそんなに変わったかどうかは疑問ですが、ジュールズの持論には興味深いものがありました。

ちなみにベンを演じたロバート・デニーロはニコルソンやハリソン・フォードと同じ世代。

ジュールズがこれぞいい男と認める男性たちでした。

まとめ

「マイ・インターン」のラストの太極拳のシーンは

  • ベンとジュールズの世代を超えた友情
  • 上司と部下の立場が逆転した関係
  • 太極拳がベンの内面を形作っている

これらの意味が込められているのではと考えました。

「マイ・インターン」は老若男女どの立場の人が見ても必ず何か得られる、いい映画だと思いました。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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