「薔薇王の葬列」の主人公・リチャード。
少女マンガの主人公とは思えないほどのダークヒーローぶりを発揮するキャラクターです。
父親からの深い愛を受けたこと、そして母親から「悪魔」とののられ虐げられたことで、リチャードの暗くて歪な性格ができあがっていくんですね。
キングメーカーであるバッキンガムの存在もリチャードの行動に大きな影響を与えます。
そんなリチャードが王になるのはいつなのでしょうか?
今回は以下の点について解説していきます。
- リチャードが王になるのはいつ?
- リチャードが王になるまでの経緯
- リチャードの戴冠式直前に起きた反乱とは?
目次
「薔薇王の葬列」リチャードが王になるのはいつ?
🎉Happy Birthday!!🎉
本日10月2日は「薔薇王の葬列」の主人公!
リチャードのお誕生日🎂✨おめでとうございます✨#薔薇王の葬列 #リチャード pic.twitter.com/e1rYidJs8d
— 薔薇王の葬列🌹アニメ化決定🌹 (@baraou_info) October 1, 2021
リチャードが王になるのは何巻何話?
さっそく結論ですが、リチャードが王になるのは単行本13巻56話。
リチャードは”キングメーカー”であるバッキンガムとともに、エリザベス、ヘイスティングスら政敵を次々と追い落としていきます。
さらにリチャードは、エリザベスが兄・エドワード4世の正式な妻ではないことを人々の前で示し、エリザベスの第一王子を王座から引きずり落とします。
この後、リチャードは民衆から拒絶されてしまいますが、演説をして民衆の心をつかむと王として認められます(13巻56話)。
ただし戴冠式を前にして大きな事件が起きてしまうんですね。
リチャードが王になるまでの経緯を解説
「薔薇王の葬列」は2013年の月刊プリンセス11月号より連載が始まりました。
そしてこの度、連載8周年を迎えることができました。
これもひとえに読者の皆様の応援があったからこそ。
薔薇王は今月号を含め、残り4話で完結となります。
「リチャードの物語」を最終回までお見守りください。 pic.twitter.com/xupm49SZxu— 薔薇王の葬列🌹アニメ化決定🌹 (@baraou_info) October 5, 2021
ヘンリー6世がヨーク公リチャードに王位を譲渡(1巻4話)
本編開始当初、イングランド王の座についていたのはランカスター派のヘンリー6世。
しかしヨーク派の軍が首都を占拠。
戦いを好まないヘンリー6世は王位をヨーク公リチャードに明け渡すことに同意。
こうしてヨーク公リチャードが王位に就きます。
ヨーク公リチャードが殺される
これに対してランカスター派のマーガレットが北部で挙兵。
ヨーク公リチャードも軍を率い、マーガレットとの直接対決に挑みます。
しかしヨーク公リチャードはランカスター派に捕らえられ、最後はマーガレットに首を切り落とされ死亡(2巻5話)。
ヨーク公リチャードの首はヨークの市門にさらされます。
戦いに勝利したエドワードが王位に
ヨーク公リチャードを殺されたヨーク家でしたが、各地で兵を集め、ランカスター派に首都入りを阻止。
またリチャードの超人的な活躍もあり、ランカスター家との戦いに勝利。
長男のエドワードがエドワード4世として王座に就きます(2巻8話)。
ヨーク公エドワードとウォリックが対立
ヨーク派の体制を盤石にするために、ウォリックはフランス王の義妹・ボーネ姫をエドワード4世に嫁がせようとしますが、エドワード4世はエリザベスと結婚することを突然発表(3巻12話)。
ランカスター派の貴族だった夫をヨーク派に殺されたエリザベスは、ヨーク派に復讐するためにエドワードに近づき、王子を産んで王位に就けようと企んでいたのです。
これによりウォレックはエドワード4世と対立。
ウォレックはランカスター家に近づきヨーク家と戦いますが、敗北。
この戦いでヘンリー6世がヨーク派に捕らえられます。
リチャードがヘンリー6世を殺害?
ヘンリーと愛し合っていたリチャードでしたが、錯乱状態となったヘンリーから「悪魔!」と言われたことで怒り、短剣でヘンリーの胸を刺してしまいます(7巻30話)。
ただしヘンリーが死んだかどうかは15巻終了時点で不明。
8巻35話以降、ジェイムス・ティレルというヘンリーのそっくりの殺し屋が登場するからです。
エドワード4世が死亡するとエリザベスとリチャードの争いに
エドワード4世が死亡(10巻41話)すると、第一王子が王座に就きます。
王妃エリザベスは亡夫を殺したリチャードを捕縛し、処刑するつもりでしたが、反対に謀反の疑いをかけられ、側近たちを逮捕されてしまいます。
その後もエリザベスがヘイスティングを手を組んだり、リチャードがイーリー司教を味方につけたりなど、エリザベス陣営とリチャード陣営との勢力争いは激しくなっていきます。
民衆を味方につけたリチャードが王に
しかしエドワード王の礼拝式を中止させたり、エリザベスに協力するヘイスティングスを処刑したり。
さらにエリザベスはエドワード4世の正式な妻ではないことを主張するなどして、リチャードは次第に自分に有利な状況を作ります。
最初は民衆から「悪魔!」と罵られ拒絶されたリチャードでしたが、見事な演説をして人民の心をつかみ、王として認められるのでした(13巻56話)。
リチャードの戴冠式直前に起こった反乱とは
菅野文さま著「薔薇王の葬列」を読んでおります🌹
シェイクスピアの「リチャード3世」をベースにした中世英国のドロドロな世界観に両性具有の中性的な主人公という濃ゆさ✨
昨今のあっさりした少女漫画からは一線を画した、これぞ秋田書店さん出版作品という感じが嬉しい✨(プリンセスで育ちました) pic.twitter.com/XGJZO0dVUS— 鬼村 笑 (@emi_pipisu) December 9, 2020
ここではリチャードの戴冠式直前に起こった反乱を解説します。
妊娠の可能性
14巻64話、リチャードの体を診たジェーンは妊娠の可能性を示唆。
もしリチャードの妊娠が事実なら、相手はバッキンガムの可能性が高いと考えられます。
しかし悪魔の体(良性具有)であるうえ、禁断の関係で子を宿していることが世間に知られたら、リチャードは体を見世物のように晒され、処刑されるころは確実。
それでも戴冠式に臨むというリチャードに対して、バッキンガムは「王にならず、出産しろ」と迫ります。
バッキンガムが起こした反乱
リチャードはバッキンガムの要求を断り、戴冠式に出席するためにヨークに向けて出発。
するとバッキンガムはイーリー司教と手を組み、リチャードを王座から引きずり落とすために、ロンドンに軍を送る、と手紙でリチャードに知らせます(15巻68話)。
さらにバッキンガムはランカスター王統のリッチモンド伯を新たな王として担ぎ上げます(15巻69話)。
そしてついにはリチャードとバッキンガム、双方が挙兵することに。
バッキンガムはリチャードとの愛を全うするために王位を捨てることを迫ったのに、リチャードが王位を取ったので、リチャードを裏切ることにしたものと考えられます。
リッチモンド伯とは誰?
ところでリッチモンド伯とは誰なのでしょう?
作品に唐突に現れるので、「この人、誰?」となる方は多いはず。
私もそんな一人でした。
薔薇戦争について調べたところ、リッチモンド伯とはリッチモンド伯ヘンリー・テューダーのことで、ボズワースの戦いでリチャード3世に勝利する人物です。
そして1485年10月、リッチモンド伯爵はヘンリー7世としてイングランド王に即位。
ここにテューダー王朝の誕生します。
その後1486年1月、ヘンリー7世はヨーク家の王だったエドワード4世の長女エリザベスと結婚し、30年間続いた薔薇戦争はようやく終結します。
なお、ヨーク家の白いバラとランカスター家の赤いバラを組み合わせたバラが、テューダー家の新しい紋章になったそうです。
バッキンガムは処刑される
ディーンの森で再びであったリチャードとバッキンガム(16巻70話)。
ここでバッキンガムはリチャードに、名を捨てて、自分と一緒に国外に逃げるよう言います。
するとリチャードは「いっしょに行くことはできない」「一人で逃げてくれ」とバッキンガムに伝えます。
これ以上リチャードと一緒にいられないことを悟ったバッキンガムは、自らの意志で国王軍に捕まり、謀反の疑いで処罰の対象に。
こうしてバッキンガムはリチャードの手により処刑されます。
リチャードは「地獄で先に待っていろ。必ずまた会える」という言葉をかけ、バッキンガムを処刑するのでした(16巻71話)。
ebookjapanなら漫画「薔薇王の葬列」が70%OFFで読める
以下の記事では「薔薇王の葬列」の漫画が安く読めるサービスを紹介しています。
お好きなサービスを選べばいいですが、おススメはebookjapan。
無料登録するだけでもらえ70%OFFクーポンを使えば、「薔薇王の葬列」を安く読むことができますよ!
まとめ
🌹TVアニメ「薔薇王の葬列」🌹
2022年1月より連続2クール放送!キービジュアル、あらすじ、メインスタッフ&キャスト、メインキャラクター設定などを一挙解禁!✨
公式サイトもリニューアルしました!https://t.co/z4b313nSVD#薔薇王の葬列 pic.twitter.com/7Rtf5iDc9H
— TVアニメ『薔薇王の葬列』公式アカウント (@baraou_anime) October 4, 2021
- リチャードが王位に就くのは単行本13巻56話
- エドワード4世の死後、エリザベスら政敵を追い落とし、民衆を味方につけ、リチャードは王になる
- しかし戴冠式の直前、リチャードはバッキンガムとの愛より王位を取ったため、バッキンガムはリチャードに対して反乱を起こした
- リチャードと一緒に逃げることができないと悟ったバッキンガムは、自らの意志で国王軍に捕まり、謀反の罪で処刑される
最後まで読んでいただきありがとうございました!