2016年公開の映画「君の名は」。
作中で起こる”入れ替わり”の体験は、宮水三葉にとっても立花瀧にとってもインパクトが強いものでした。
ですが”入れ替わり”が終わると、2人の記憶は不鮮明になってしまいます。
なぜなのでしょう?
また最後の”入れ替わり”が終わった後、三葉も瀧も相手の名前を忘れてしまいます。
この記事では以下の2点について考察します。
- 三葉と瀧の記憶がなくなる理由
- 最後の”入れ替わり”が終わった後、三葉も瀧も相手の名前を忘れてしまった理由
目次
「君の名は」三葉と瀧の記憶がなくなる理由を考察
『君の名は。』ハリウッドでの実写映画化が決まりました。プロデュースはJJエイブラムスら。ローカルな想像力とドメスティックな技術で作った『君の名は。』がどう生まれ変わるのか、楽しみにしています。僕たちの新作映画も負けぬようがんばらねば。https://t.co/WO0O44BGia
— 新海誠 (@shinkaimakoto) September 28, 2017
入れ替わりが終わり、元の生活に戻ると、三葉も瀧も入れ替わっていた時の記憶が次第に不鮮明になっていきます。
個人的には以下の2つの理由があると考えています。
- 入れ替わりは夢の中で起こることだから
- 宮水神社の神が記憶を消しているから
それぞれ解説します。
入れ替わりは夢の中で起こることだから
1つ目の理由は、入れ替わりは夢の中で起こることだからというもの。
入れ替わりの条件については、三葉も瀧も「入れ替わりは不定期で、週に2,3度ふいに訪れる。トリガーは眠ること」と理解します。
ただし原因まで突き止められてはいませんでしたが。
瀧と入れ替わった三葉は、「夢だからいっか」と言いつつ、司や高木とカフェでの食事を楽しんでいました。
まさしく入れ替わりとは、夢の中で起こっている出来事であり、目が覚めたタイミングで2人は元の生活に戻ります。
いかにインパクトが強くても、夢とは時間の経過とともに忘れるもの。
これは三葉や滝だけでなく、誰にでもあてはまることです。
夢を忘れる原因については科学的に証明されていないことも多いですが、入れ替わりが夢の中で起こることならば、入れ替わり後に記憶がなくなる(不鮮明になる)のは当たり前のこと。
それでも2人の中には「好き」と言う感情は残っていますが。
宮水神社の神が記憶を消している?
本日夜9時から、テレビ朝日にて『君の名は。』地上波初放送です。スタッフ全員の全力で、楽しい映画を作ったつもりです。ご家族やお友達と賑やかに、またはお一人でシリアスに、あるいはSNSでわーわー言いながら、どんな形でもお気楽に眺めていただけると嬉しいです。 pic.twitter.com/QJRi3XR7SB
— 新海誠 (@shinkaimakoto) January 3, 2018
2つ目の理由は、宮水神社の神が三葉と瀧の記憶を消している、というものです。
宮水神社の神(糸守の神)は、ティアマト彗星の隕石落下から糸守町を守るために、宮水神社に祀られています。
そんな宮水神社の神は、宮水家の女性(巫女)に入れ替わりの能力を授け、入れ替わった男女が隕石落下から糸守町を守るように行動させます。
理由は不明ですが、入れ替わった男女の記憶が不鮮明になのは、隕石の被害から糸守を守るのに都合がいいからだと考えられます。
作品中盤で、瀧が奥寺先輩、司と糸守湖が見渡せる場所に行ったとき、三葉がスマフォに記していたメモが消えたのも、糸守の神の手によるものだと思われます。
奥寺先輩と司に入れ替わりのことを知られないためではないでしょうか。
こうすることで、隕石落下から糸守町を守るよう、瀧を導いていたと考えられます。
三葉と瀧が相手の名前を忘れた理由を考察
『君の名は。』、2018年1月3日の夜9時からテレビ朝日系24局ネットにて放送決定です!お楽しみに! #君の名は。 pic.twitter.com/01DmFOVvJj
— 映画『君の名は。』 (@kiminona_movie) December 7, 2017
作品後半、かたわれ時に三葉と瀧は邂逅(かいこう)。
その後、三葉が瀧の手に自分の名前を書こうとした瞬間、相手のことが見えなくなってしまいます。
そして作品冒頭、大人になった2人は相手の名前を覚えてはいませんでした。
なぜなのでしょう?
2つの理由があると考えられます。
- 糸守の神が名前の記憶を消した
- 三葉が生き返ったことの代償として名前を忘れた
それぞれ解説します。
糸守の神が名前の記憶を消した
1つ目の理由は、糸守の神が2人の名前の記憶を消したというものです。
すでに解説した通り、入れ替わりには糸守の神が関わっています。
最後の入れ替わりをしたことで、隕石の落下による被害を最小限に抑えることに成功。
これにより、三葉も瀧も相手の名前を憶えている必要はなくなりました。
そのため糸守の神は、名前の記憶を消したのではないかと思われます。
三葉が生き返ったことの代償として名前を忘れた
2つ目の理由は、三葉が生き返ったことの代償として名前を忘れたというもの。
最後の入れ替わりは、瀧が三葉の口噛み酒を飲んだことで起こりました。
三葉の半分を体に取り込んだことで、三葉との入れ替わりに成功したわけですが、相手の姿を見ることはできません。
しかし”かたわれ時”が訪れたため、三葉と瀧はやっと会うことができました。
そしてお互いの魂は自分の体に戻り、糸守の住民たちは隕石の落下から免れます。
つまり過去を改変したことで、死んだはずの三葉が生き返ったわけです。
あくまで私個人の考察ですが、三葉の命という最も大切なものと引き換えに、三葉と瀧は相手の名前を忘れてしまったのではないでしょうか。
それでも”誰かを愛している”誰かを探している”という感情だけが心の中に残り、冒頭のシーンにつながっているのだと考えられます。
まとめ
君の名はで三葉も瀧くんもお互い会いに行ったのに会えなくて、やっと会えた時の「瀧くん…!🥹🥹🥹」は、甲子園以来、久しぶりに星子世代の姿を見れた時の私と一緒(君の名は大好き) pic.twitter.com/oxBhcsGeCd
— くく (@kk0505yk) October 5, 2022
三葉と瀧の記憶がなくなる理由は
- 入れ替わりは夢の中で起こることだから
- 宮水神社の神が記憶を消しているから
三葉と瀧が相手の名前を忘れた理由は
- 糸守の神が名前の記憶を消した
- 三葉が生き返ったことの代償として名前を忘れた
最後まで読んでいただきありがとうございました!