新海誠監督作の映画「君の名は」(2016年公開)。
岐阜県飛騨地方に住む宮水三葉と、東京都四谷在住の立花瀧が入れ替わることで、ストーリーが進行します。
三葉と瀧の入れ替わりには、いくつかの疑問点があります。
そもそもなぜ入れ替わりが起きたのでしょう?
また、なぜ瀧くんが選ばれたのでしょう?
今回は以下の3点について解説・考察します。
- 三葉と瀧の入れ替わりの理由
- 入れ替わりの条件
- 三葉の入れ替わりの相手が瀧である理由
目次
「君の名は」宮水三葉と立花瀧の入れ替わりの理由はなぜ?
『君の名は。』ハリウッドでの実写映画化が決まりました。プロデュースはJJエイブラムスら。ローカルな想像力とドメスティックな技術で作った『君の名は。』がどう生まれ変わるのか、楽しみにしています。僕たちの新作映画も負けぬようがんばらねば。https://t.co/WO0O44BGia
— 新海誠 (@shinkaimakoto) September 28, 2017
三葉と瀧が入れ替わる理由:宮水神社の神の意志
三葉と瀧が入れ替わる理由は、宮水神社の神の意志であると考えられます。
宮水神社とは糸守の神が鎮座している神社であり、糸守の神は糸守町を守ることを目的としています。
そんな糸守の神は、ティアマト彗星の隕石落下から糸守町を守るために、宮水神社の巫女に特殊な能力を授けます。
それが”入れ替わり”の能力。
恋愛感情が芽生える男子の魂と入れ替わる能力と言っていいでしょう。
宮水神社の神とティアマト彗星の関係
小説「君の名は」には、悠久の歴史の中で、過去にティアマト彗星の隕石が糸守町に2度落下したと書かれています。
- 1回目(2,400年前):現在、宮水神社の御神体がある場所に落下し、クレーターが作られる
- 2回目(1,200年前):現在の糸守湖がある場所に落下し、湖が作られる
そして2013年、1,200年ぶりに地球に接近したティアマト彗星が接近。
彗星から分かれた隕石が、糸守町に落下しようとしていました。
実は宮水神社の神は、1,200年ごとに落下する隕石の被害を避けるために生まれた神であり、これまでの宮水神社の巫女たちは、夢の中で神の声を聞くことができました。
しかし200年前に起きた”繭五郎の大家”により、宮水神社のお宮や古文書などが消失。
その結果、祭りや組紐の文様、神楽の舞、さらには神社の御神体が鎮座する社の天井に描かれた絵の意味など、すべてのことがわからなくなってしまいます。
隕石から糸守を守るため入れ替わりが起きた
さらに宮水二葉が病死したことで、二葉の夫(三葉の父)・俊樹と一葉の関係は悪化。
俊樹は家を出てしまい、ティアマト彗星の接近を前にして、糸守町を取り巻く状況は厳しくなってしまいます。
こんなとき、三葉と瀧の入れ替わりが起きますが、これは糸守の神が宮水家の巫女に与えた力によるもの。
入れ替わった三葉と瀧が、1,200年ぶりに起こる隕石の落下から糸守を守るよう、宮水神社の神が仕組んだことでした。
作中で瀧が「全部、1000年前から準備されていたこと」「入れ替わりは今日のためにあった」「宮水の人たちのその夢は、ぜんぶ今日のためにあったのかもしれない!」と言ったのには、瀧が宮水神社の神の介在に気付いたからだと考えられます。
三葉と瀧の入れ替わりの条件
本日夜9時から、テレビ朝日にて『君の名は。』地上波初放送です。スタッフ全員の全力で、楽しい映画を作ったつもりです。ご家族やお友達と賑やかに、またはお一人でシリアスに、あるいはSNSでわーわー言いながら、どんな形でもお気楽に眺めていただけると嬉しいです。 pic.twitter.com/QJRi3XR7SB
— 新海誠 (@shinkaimakoto) January 3, 2018
入れ替わりの条件:睡眠
三葉も瀧も気が付いていることですが、入れ替わりの条件は睡眠。
入れ替わりの現象は不定期で、頻度は週に2,3回。
ただし本人たちが意図的に起こせることではありません。
記憶があいまいになる理由は?
入れ替わっていたときに記憶は、元に戻ると次第に不鮮明になってきます。
なぜなら、”入れ替わり”は夢を見ていることを前提にしているから。
御神体のある場所から帰る途中、おばあちゃんが三葉の中にいる瀧に「あんた今、夢を見とるな」と言うシーンがあります。
その通りで、このとき瀧は夢を見ていました。
いくら印象に残る夢でも、時間が経つと自然に忘れていくもの。
おばあちゃんもかつて入れ替わりを経験しましたが、今では記憶はあいまい。
宮水の女性たちは、こうして入れ替わっていた時の記憶をなくしていくのです。
瀧が入れ替わりの相手に選ばれた理由を考察
『君の名は。』、2018年1月3日の夜9時からテレビ朝日系24局ネットにて放送決定です!お楽しみに! #君の名は。 pic.twitter.com/01DmFOVvJj
— 映画『君の名は。』 (@kiminona_movie) December 7, 2017
では、なぜ三葉の入れ替わりの相手が立花瀧だったのでしょう?
他にも男性はたくさんいるのに、瀧でなくてはならない理由はあったのでしょうか?
作中に具体的な説明はない
入れ替わりの相手として瀧が選ばれた理由について、作中では具体的な説明はありません。
したがって考察するしかありませんが、三葉の生い立ちや現在置かれた状況、憧れが大きく影響していると考えられます。
なぜ瀧くんが選ばれたのか?
瀧が入れ替わりの相手として選ばれたのは、三葉が来世でなりたいのが瀧のような男子だったからだと考えられます。
豊穣祭が終わった後、三葉が「来世は東京のイケメン男子にしてくださーい」というシーンがありますね。
また作品序盤、三葉がさやかといしょに、糸守での暮らしが退屈でつまらないと嘆くシーンもあります。
そんな三葉にとって、瀧は自分が来世でなりたいタイプの男子。
- 東京在住の男子高校生
- おしゃれなイタリアンレストランでアルバイト
- 友達と一緒にカフェで食事
- まあまあイケメン
ただし、瀧でなくてはならなかった!という決定的な理由はありません。
他にもこの条件に当てはまる男子はたくさんいるでしょうから。
条件に合う中から、神様が偶然選んだのが瀧なのかもしれませんし、神様に何らかの確信があったからもしれません。
まとめ
ご覧頂きありがとうございました🙇🏻♂️
来週は、#新海誠🎬監督「#すずめの戸締まり」公開記念‼️
「#君の名は。」
出会うはずのなかった2人の想いが重なる時、奇跡が起こる-✨
夢の中で“入れ替わる”少年と少女の恋と奇跡の物語。
「すずめの戸締まり」本編冒頭12分も独占初公開‼️#金曜ロードショー pic.twitter.com/r213WX8HKm— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) October 21, 2022
この記事では「君の名は」の宮水三葉と立花瀧が入れ替わる理由や条件、瀧が選ばれた理由について解説しました。
三葉と瀧が入れ替わるのは
- 宮水神社の神の意志によるもの
- ティアマト彗星の隕石落下による被害を抑えるために、宮水神社の神が宮水の巫女に入れ替わりの能力を授けた
三葉と瀧が入れ替わる条件は
- 睡眠
- 入れ替わりは夢を見ることが前提なので、時間が経つと入れ替わっていた時に記憶は薄れる
瀧が入れ替わりの相手に選ばれた理由は
- 作中で説明されていないが、三葉の理想の人生が瀧の人生に近かったためと考えられる
最後まで読んでいただきありがとうございました!