スタジオジブリのアニメ映画「天空の城ラピュタ」。
ラピュタの世界には、かつてラピュタ帝国という国家が存在していました。
ラピュタ帝国は、地上の国家よりもはるかに優れた科学力を持っていましたが、なぜかすでに滅んでしまっているのです。
ここではラピュタ帝国が滅びた理由について説明していきます。
さらに、ラピュタ帝国が滅びた理由から、宮崎駿監督がラピュタの物語で伝えたかったことについて考察していきますね。
ぜひ、最後までお付き合いください!
目次
「天空の城ラピュタ」ラピュタが滅びた原因は疫病?
今週末の金曜ロードショーは『天空の城ラピュタ』✨
ということで、『天空の城ラピュタ』をもっと楽しく見られる豆知識をご紹介💕
今回は映画に登場する飛行船に注目✈️
どちらも映画本編で詳しく解説されることはないのですが、知っておくと映画を深く理解できますよ📖✔️https://t.co/Ak7HVg8XiH
— テーマパーク情報【CASTEL】 USJ情報 (@castel_usj) August 8, 2022
天空の島に住むラピュタ人とは?
天空の島・ラピュタには、かつてラピュタ人と呼ばれた人々が住んでいて、ラピュタ帝国という国家を築いていました。
優れた科学技術を持ち、地上を支配していたそうです。
しかしラピュタ帝国は、はるかな過去に滅亡。
生き残ったラピュタ人は地上に降り、地上での生活を始めました。
その中でもラピュタ王家の子孫がシータとムスカ。
他には、「天空の城ラピュタ」の登場人物であるポム爺さんが、ラピュタ人の子孫なのではないかと考察されています。
しかし、優れた科学技術を持っていて、地上を支配していたラピュタ帝国は、なぜ滅びてしまったのでしょうか?
免疫系の疫病の流行が滅亡の原因
スタジオジブリの公式設定資料によると、ラピュタ帝国の滅亡は免疫系の疫病が原因。
ラピュタ帝国の科学力をもってしても、病気の流行を止められなかったということですね。
このままではラピュタ人が全滅してしまうという状況で、ラピュタ王家は生き残ったラピュタ人を地上へ避難させます。
その後、ラピュタ人が地上で生き残っていることから、病気の原因が環境によるものだと推測できるでしょう。
空に浮かぶ島という特殊な環境や、優れた科学による弊害が、疫病の原因だったのではないでしょうか。
現代人にもその傾向が
現代人にも、こういった免疫系の病気は増えてきています。
いわゆる、アレルギーの類がそうですね。
一般人に理解しやすい病気だと、たとえば花粉症。
ここ十数年で、花粉症の患者はかなり増加しているといわれています。
ほかにも、アトピー性皮膚炎などの病気や、食物アレルギーの患者も増えていますね。
これらのアレルギー系の病気の増加は、現代の環境が原因だといわれています。
もしかしたら、現代人はすでに、ラピュタ人のように滅びつつあるのかもしれません。
「土から離れては生きられない」は環境破壊に対する警告
映画「天空の城ラピュタ」
公開36周年!!🎊#天空の城ラピュタ#1986年8月2日🎉原作・脚本・監督:宮崎駿
プロデューサー:高畑勲
声の出演:田中真弓/横沢啓子/初井言榮
寺田農/常田富士男/永井一郎 他
音楽:久石譲
挿入歌:井上あずみ「君をのせて」
制作:原徹/スタジオジブリ
製作:徳間書店
配給:東映 pic.twitter.com/ccMuLhh9gv— ばぶりっくぷれっしゃー (@Maps415lapsM) August 1, 2022
シータが語ったラピュタ滅亡の理由
シータは、ラピュタ帝国が滅びた理由がよくわかるといいました。
「どんなに優れた科学力を持っていても、土から離れては生きられない」
その言葉とともに、故郷のゴンドアの谷に伝わる歌を歌います。
その歌は、大地とともに生きる人間の、喜びの歌でした。
シータの故郷・ゴンドアの谷の歌
「土に根を下ろし、風と共に生きよう。種と共に冬を越え、鳥と共に春を謳おう」
シータの故郷に伝わっているということは、この歌はラピュタ王家の末裔に受け継がれてきたのでしょう。
かつて、天空の島から地上に降りた人々は、大地に生きることの喜びと重要性を理解したのでしょうね。
人は、未だ天の神には至らず、大地にて人として生きるべき。
それが、シータの先祖の辿り着いた答えだったのではないでしょうか。
宮崎駿監督からの環境破壊への警告のメッセージ
このシータの言葉は、宮崎駿監督からの、環境破壊への警告のメッセージだと言われています。
どれだけ技術が進歩しても、自分たちが住む世界を壊してしまえば人類は滅ぶ。
宮崎駿監督は、ラピュタの物語にそういうメッセージを込めたのです。
監督はほかにも、「風の谷のナウシカ」「となりのトトロ」「もののけ姫」などの作品で、同様のメッセージを伝えようとしています。
しかし宮崎駿監督は、ただ科学技術を否定しているだけではありません。
「ラピュタは滅びぬ。何度でも蘇るさ」は科学を求める人間の叫び
本日8月2日は #天空の城ラピュタ の公開日!
「宮崎駿」監督長編アニメ映画人気ランキングTOP11! 第1位は「天空の城ラピュタ」【8月2日は天空の城ラピュタの公開日】https://t.co/ZkoP2jibfP #ジブリ #スタジオジブリ #天空の城ラピュタ #ラピュタ公開日
※画像はスタジオジブリ公式サイトより pic.twitter.com/x0iRqYcUN1
— ねとらぼ (@itm_nlab) August 1, 2022
シータの言葉へのムスカの返答
シータが語ったラピュタの滅びの理由に対するムスカの返答。
「ラピュタは滅びぬ。何度でもよみがえるさ。なぜなら、ラピュタの力こそが人類の夢だからだ」
この言葉も、宮崎駿監督のメッセージなのでしょう。
監督は、人類の進歩を否定しているわけではないのです。
宮崎駿監督の伝えたいこと・科学技術を否定しているわけではない
宮崎駿監督は、科学技術を否定しているわけではありません。
このまま環境破壊を続けてはいけないと警告しながらも、進歩しようとすることが人類の夢だとも語っているのです。
ただ単純に、文明を捨てればいいというわけではなく、環境と進歩を両立させるために考え続けている。
それが、宮崎駿監督の作品が評価される理由の一つなのかもしれませんね。
シータとムスカの会話は宮崎駿監督の迷いの現れ
このシータとムスカの会話は、監督自身の迷いの表れなのだと考えられます。
自然環境の保全と人類の進歩。
どちらかを選ぶのではなく、どちらもとるにはどうしたらいいのか。
監督自身にも、当時は答えが出せていなかったのでしょう。
だからこそ、あのシータとムスカの名シーンが生まれたのですね。
ちなみに、この問題について、監督は「もののけ姫」を製作したときのインタビューで「一つの答えを描いた」と言っています。
気になる方は、もののけ姫の物語も見てみてくださいね。
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『金ロー』GW2週連続ジブリの放送作品変更 『耳をすませば』から『崖の上のポニョ』へ#金曜ロードショー #魔女の宅急便 #崖の上のポニョ
pic.twitter.com/YtLmcwm8ld『金ロー』GW2週連続ジブリの放送作品変更 『耳をすませば』から『崖の上のポニョ』へ日本テレビ系『金曜ロードショー』にて、2週にわたって放送されることが決まっていたスタジオジブリ作品。5月6日に放送予定だった『耳をすませば』が変更になり、代わりに『崖の上のポニョ』が放送されることが決定した。 第1夜として4月29日に放送さ...— リアルサウンド映画部 (@realsound_m) April 5, 2022
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まとめ
【天空の城 ラピュタ】
パズーとシータとロボット兵♡
✨ pic.twitter.com/qnPycTLLE9— ジブリの森♡大好き (@ziburi_daishuki) August 4, 2022
ここでは、ラピュタ帝国が滅びた理由について説明しました。
さらに、ラピュタ帝国が滅びた理由から、宮崎駿監督がラピュタの物語で伝えたかったことについて考察してみましたが、いかがでしたでしょうか。
- ラピュタが滅びた原因は免疫系の疫病
- ラピュタの物語には、宮崎駿監督の環境破壊への警告のメッセージが込められている
- 監督は、ただ進歩を諦めるのではなく、自然環境と人類の進歩を両立させる方法を考えていた
宮崎駿監督の作品の中でも、「ナウシカ」「トトロ」「ラピュタ」「もののけ姫」などは、こういったメッセージを強く感じます。
気になったら、ほかの作品もぜひ見てみてくださいね。
ここまでお読みいただきありがとうございました!!