スタジオジブリのアニメ映画「天空の城ラピュタ」の世界には、かつて「ラピュタ帝国」と呼ばれる国家が存在していました。
ムスカの言葉によると、空に浮かぶ島・ラピュタを中心としたこの帝国が世界を支配していたのだそうです。
ここでは、ラピュタ帝国がどういった国家だったのかについての解説をしようと思います。
さらに、ラピュタが実在した可能性を、世界各地の神話から考察してみましょう。
ぜひ最後までお付き合いくださいね。
目次
「天空の城ラピュタ」かつて存在したラピュタ帝国とは?
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天空の島・ラピュタに存在した帝国
ラピュタ帝国は、現代よりも優れた科学技術を所有しており、その力で島を空中に浮かべていました。
ラピュタの物語で出てくる「飛行石」や「竜の巣」といった、現代でも再現できない物質や現象は、ラピュタ帝国の遺した遺産。
いわゆる「オーバーテクノロジー」を所有していたということですね。
空に浮かぶ島・ラピュタを中心にして栄えたこの帝国は、ちゃんとした記録が残されていない謎に包まれた国家ですが、王家によって統治されていて、その王家の子孫がシータとムスカです。
そのため、ムスカの家にはラピュタ帝国に関する様々な情報が残されていました。
そこから、ラピュタ帝国についていくつかのことが分かります。
紀元前から1100年代まで存在していた
ムスカの言葉によると、「ラピュタ帝国は800年前に滅んだ」そうです。
「天空の城ラピュタ」の物語で描かれているのは西暦1900年代初頭なので、西暦1100年代までラピュタ帝国が存在していたことになります。
さらに、ムスカが「ラピュタの雷」と呼んだ地上攻撃兵器は、旧約聖書の「創世記」やインドの叙事詩にも登場しています。
これらの書物が書かれたのは、旧約聖書が紀元前4世紀、インドの叙事詩は紀元3世紀頃。
つまり、ラピュタ帝国は紀元前から西暦1100年代まで存在したという事ですね。
謎の帝国・ラピュタは世界を支配していた?
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ムスカは「ラピュタ帝国がかつて世界を支配していた」と言っています。
その証拠として、「ラピュタの雷」が登場している2つの神話を挙げていました。
旧約聖書にある「ソドムとゴモラを滅ぼした天の火」
その一つが「ソドムとゴモラを滅ぼした天の火」。
このお話は、ユダヤ教やキリスト教の聖典・旧約聖書の中の、「創世記」に記されています。
背徳の罪を犯した2つの都市・ソドムとゴモラに、神・ヤハウェが罰を与え、天からの火と硫黄によって滅ぼしたという伝説です。
つまり、旧約聖書に登場する神・ヤハウェはラピュタ帝国のことだというわけですね。
ソドムとゴモラは、現代の中東の国・ヨルダンに存在していたと言われています。
ラーマヤーナに登場する「インドラの矢」
もう一つが、ラーマヤーナに登場する「インドラの矢」。
ラーマヤーナというのは、インドや東南アジアの神話的な叙事詩で、このお話では主人公であるラーマ王子が「インドラの矢」という武器で敵を倒しています。
さらに、ラーマヤーナとセットで語られることの多い叙事詩「マハーバーラタ」には、「インドラの雷」というものが登場します。
マハーバーラタには、雷帝インドラという神が転生したアルジュナという弓の名手が登場し、「インドラの雷」の描写があるのです。
インドラの雷に関する記述は、まるで核兵器のようだと言われていますね。
「ラピュタの雷」ともよく似ていると言えるでしょう。
ラピュタ帝国は、その力で、神様のように地上を支配していたわけですね。
ラピュタ帝国は地球規模で活動していた可能性がある
この2つのお話がラピュタ帝国の事を記しているのだとすれば、ラピュタは中東とインド・東南アジアという広い地域で活動していたという事になります。
さらに、空に浮かぶ島が中心になっていたという事から、もっと広く、地球規模での活動を行っていた可能性も。
ならば、この2つ以外にも、世界中にラピュタに関係がありそうな神話があるのではないでしょうか。
そこで、次は世界の神話とラピュタとの類似性について考察していきましょう。
ラピュタが実在した(本当にあった)可能性を世界の神話から考察
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「空の上の世界」の話は世界中にある
まず最初に説明しますが、ラピュタのような「空の上の世界」のお話は、世界中に存在します。
ユダヤ教の教義では、神は天に住むとされていますし、インドの叙事詩には、ヴィマーナという空飛ぶ戦車(もしくは宮殿)が登場します。
仏教や中国の道教にも天界と呼ばれる神の住む世界が存在しますし、南米のアステカ神話にも、「13層の天の最上階に最高神が住んでいる」という伝承があります。
空の上の世界のお話は、世界的に見てむしろ一般的。
その中でも特にラピュタとの関連がありそうなのは、北欧神話でしょう。
北欧神話の世界樹・ユグドラシルはラピュタの木?
北欧神話というのは、北ゲルマン民族の間でキリスト教が広まる以前に信仰されていた神々の神話。
いつの時代のお話なのかは正確には分かっておらず、現代に伝わっているのは、13世紀頃に口伝を集めて記された「散文のエッダ」という書物の記述がほとんどとなっています。
この北欧神話には、世界の中心に世界樹(もしくは宇宙樹)という巨大な木が存在するとされているのです。
ラピュタと一体化していた巨大な木を思い起こさせる記述ですね。
さらに、主神・オーディンは天空の宮殿・ヴァルハラに住んでいて、雷を操ると言われています。
もしかしたら、オーディンはラピュタの雷を使うラピュタ王家のことなのかもしれませんね。
日本にも関係がある?古事記の高天原=ラピュタ?
パズー、ラピュタに着いてから、「草地がクッションになる」「木の根にしがみついて助かる」「木が侵食し石壁に作った隙間のおかげでシータと再会する」と、生命たちが、ことごとく力貸しているんだよね。一方、木々や虫に怯える、滅びた国の力に固執するムスカと対比になってんだよな。 #ラピュタ pic.twitter.com/I4Kz3V8f9B
— SOW@新作出すよ (@sow_LIBRA11) August 30, 2019
空の上の世界のお話は、実は日本にも存在します。
日本の神話とされている書物「古事記」と「日本書紀」には、神々が住む世界として、天上の世界・高天原(たかまがはら)というものが登場するのです。
そして、高天原を治める天照大神(あまてらすおおみかみ)の孫である瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が、地上(葦原中つ国)に降りてきて、天皇家の祖先になったという伝承があります。
高天原がラピュタだとすると、天照大神はラピュタ王でしょう。
そして、瓊瓊杵尊はラピュタ王の孫。
つまり、天皇家は、実はラピュタ王家の遠い子孫・・なのかも?
ラピュタが実在しなかったとは言えない
世界中の神話に「空の上の世界」が登場することから考えると、かつての時代にラピュタのような空に浮かぶ島が存在した可能性は、無いとは言えないのではないでしょうか。
現代人の常識から考えるとあり得ないことですが、もしかしたら・・とは思ってしまいます。
あるいは、数千年前の人類にとっては、空を見上げれば島が浮いているのは、普通のことだったのかもしれません。
ばかげていると思われてしまうかもしれませんが、それは、とても夢のあることではないでしょうか。
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まとめ
『天空の城ラピュタ』
パズー
シータ
ムスカ大佐
マ=ドーラパズーとシータがとにかく魅力的で最高🥰
ストーリーや登場キャラも個性的で大好き☺️
今まで観たジブリ作品の中で最も愛しています😍おはようございます⛅️
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ここでは、ラピュタ帝国がどういった国家だったのかについての解説と、ラピュタが実在した可能性を、世界各地の神話から考察してみました。
- 「天空の城ラピュタ」の物語には、紀元前から西暦1100年代まで「ラピュタ帝国」とい う国家が存在した
- ラピュタ帝国は、ムスカの発言から判断すると、旧約聖書やインドの神話に登場する
- それ以外にも世界中に空に浮かぶ世界の神話があるので、もしかしたらラピュタは実在したのかもしれない
もしもラピュタが実在したと思うと、パズーのようにワクワクしてしまいますね。
一緒に「すごいや、ラピュタは本当にあったんだ」と叫びたくなってしまいます。
最後までお読みいただきありがとうございました!!