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世界にひとつのプレイブック手紙の代筆になぜパットは気付いた?ティファニーの思いについても

映画

「世界にひとつのプレイブック」(原題:Silver Linings Playbook)は、最愛の人を失い心が壊れた2人が出会い、さまざまな困難を乗り越えダンスコンテストに出場、最後に結ばれるラブコメディです。とても心温まる映画でした。

ところでこの映画の後半にこんなシーンがありました。

パットの父が今度のダンス大会を賭けの対象とすると決めた夜、パットは外に飛び出し、元妻・ニッキからもらった手紙を読み直します。パットはその手紙はニッキからのものではなく、ティファニーが書いたもの(代筆したもの)だと気づきます。

なぜパットはその手紙が元妻からのものではなく、ティファニーに代筆されたものと気が付いたのでしょうか?解説します。ティファニーの思いについてもまとめました。

また映画のあらすじ、感想、原題であるSilver Linings Playbookの意味についてもまとめました。

 

「世界にひとつのプレイブック」でなぜパットは手紙がティファニーによる代筆だと気づきたか?

なぜパットは元妻からの手紙が本人からのものではなく、ティファニーの代筆によるものだと気が付いたか?

これは作品中に何度か出てくるセリフに答えがあります。パットが元妻からの手紙を見直すと、「if it’s me reading the signs(サインが見えないと)」という表現があることに気が付きます。

この「if it’s me reading the signs」という表現はパットが手紙を見直す少し前に、ティファニーが2回も使っていた表現でした。

1回目は「私はアメフトや迷信に興味ないけど、サインが読めたら”より高く”を目指すイーグルスファンを試合に行かせない」。2回目は「あなたは根性なしよ。サインが読めたら」「サインが読めたらだと、えらそうに」とパットとの会話の中で使っています。

日本語に訳すと表現が違っていますが、英語ではどれも「if it’s me reading the signs」が使われています。

つまりパットは元妻からもらったとばかり思っていた手紙は、実はティファニーが書いたものだと気づきます。

この「if it’s me reading the signs」という表現はティファニーがしばしば使う表現だったのです。

おそらくティファニーはパットを傷つけたくなくて、自分で手紙を書いたのでしょう。

これに気付いたパットはティファニーの気持ちを理解し、ダンスコンテストのあとにティファニーに手紙を渡し自分もティファニーが好きなことを伝えるのです。

「世界にひとつのプレイブック」ティファニーの思いについて

2人は出会った後、パットのジョギングにティファニーがついていくようになり、そこから2人の距離が縮まります。

そしてティファニーがパットの元妻に手紙を渡すことを条件に、2人はダンスコンテストに出ることになり練習を始めます。

この時すでにティファニーはパットに心惹かれていました。その気持ちがダンスの練習中に表れていたように感じました。
とても熱が入っていましたし真剣でしたし、楽しそうでもありましたから。

そしてティファニーの思いがよく表れている場面が、パットが元妻からの返信を声に出して読んでいるシーンです。
この手紙はティファニーが代筆したものですが、パットが手紙を読んでいるのを見るティファニーの表情は、何とも言えないせつなさが漂っていました。

またダンスを発表し終わった直後にもティファ―ニーの心情がよくわかります。パットが元妻の元に歩み寄り会話を交わすところを見たティファニーは、耐えられなくなり外に出てしまうシーンです。

このしーんがあったからこそ最後にパットがティファニーに手紙で告白するシーンがより感動的になったのだと感じます。

ティファニーは心を病んでいるため、感情をむき出しに荒々しいことばを吐く事もしばしば。

でもところどころに見せる表情が、パットへの思いをよく表していたように感じます。

 

「世界にひとつのプレイブック」の感想

登場人物、キャストについて

かなり変わったラブコメディでしたが、なかなかいい内容で楽しんでみることができました。

まず登場人物がダメなやつばっかりなのがおもしろかったです。主人公2人を始め、失業しアメフトの試合で博打ばかりしているパットに父や、弟に自分の成功自慢ばかりするパットの兄など、ダメダメの人が多く登場します。

でも彼らが少しずつ変わっていく様子が見られるのが心地よく感じました。

キャストはどれもすばらしいのですが、パット役のブラッドリー・クーパーはよかったですね。

妻の不倫現場を見てしまい、心を患い躁うつ病になるというむずかしい役でしたが、突然気分がハイになっておかしな行動をとるところの演技はうまかった。いかにもこの人、心が壊れちゃったんだな・・・って思う演技がよかったです。

ジェニファー・ローレンスも最高!

旦那が死んだショックで会社の男11人と関係を持ち、挙句の果てにクビになるというとんでもない女の役ですが、最後まで見事に演じていました。また後半でパットの父親役・ロバート・デ・ニーロを説き伏せるシーンはさすが!貫禄十分でした。

ハッピーエンドだったがその後の2人に不安が

ただ今後の2人のラブストーリーはどうなるんだろう?という不安は残ります。

パットはダンスの演技が終わった後に元妻と会話を交わし、そのうえでティファニーに愛を告白したから、もう大丈夫かなと思います。

でもティファニーは・・・まだ乗り越えなくちゃならないことがあるんじゃないかな。
2人が初めて食事をしたときみたいに、ティファニーの気分が不安定になって突然切れることがないか、心配になってしまいます。

とはいっても最後に愛を確かめ合った二人だったら大丈夫でしょうか?

ラストを見ると感動するストーリーで、鑑賞後はとてもすっきりした気分を味わえた映画でした。

「世界にひとつのプレイブック」の原題「Silver Linings Playbook」が意味するものは?

この映画の原題は「Silver Linings Playbook」。なんともとらえどころのない英語ですね。どんな意味があるのでしょうか?

英語には Every cloud has a silver lining. ということわざがあります。

「どんな雲にもsilver liningがある」ということですが、silver liningには「洋服の裏地」または比ゆ的に「希望の兆し」という意味があります。

つまり直訳すると「どんな雲にも希望の兆しがある」。日本語としてわかりやすくすると「どんな絶望の状況でも、希望は必ずある」という意味です。

意味が分かるとステキな原題ということがわかりますね。ただ邦題にするのがむずかしく「世界に一つのプレイブック」としたのでしょう。

まとめ

「世界にひとつのプレイブック」でなぜパットは手紙が代筆されたと気付いたか?について考察しました。

最後まで観ると気持ちが明るくなる映画でした。

なお以下の記事でジェニファー・ローレンス主演「ボディハント」のレビューもしています。そちらも合わせてどうぞ。

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最後まで読んでいただきありがとうございました!

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