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ゴールデンカムイ頭巾ちゃんことヴァシリがかわいい!尾形との対決や死亡したかについても

ゴールデンカムイ

狙った獲物は百発百中。

口数は少なく、プロ意識が高い仕事人。

前線に出ることはなく、後方で虎視眈々と機会を待つ。

スナイパーのイメージって実は結構地味な感じもありますが、漫画に登場すると不思議と目で追ってしまいますよね。

今回は「ゴールデンカムイ」に登場する、そんな存在感を持つ狙撃手の一人、ヴァシリについて解説します!

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「ゴールデンカムイ」ヴァシリの基本情報

樺太国境守備隊に所属する狙撃の名手

ヴァシリは、ロシア領南樺太の国境守備隊に所属していました。(16巻第160話)。

日本から違法に入国する者の取り締まりを行っていたようですが、実際は大した仕事はなく、毎日リスを撃って暇つぶしをしていた模様。

退屈な日々は、日本陸軍からある情報を得て一変します。

近いうちに皇帝を暗殺した実行犯が南樺太からロシアに密入国する。

国境を自由に行き来できる遊牧民族に紛れて侵入するだろう。

大物犯罪者は、日を置かず本当にやってきました。

遊牧民族が持っているはずもない、日本陸軍の最新小銃(三八式)を発見したヴァシリは、持ち主を狙撃します。

冷静な判断力、移動する的に弾を命中させる実力など、初登場の頃からヴァシリの狙撃手としての腕がうかがえますね。

ヴァシリのモデルは?

ヴァシリのモデルは、名前から推察すると二人います。

ヴァシリ・グリゴリエヴィチ・ザイツェフ

一人目は、第二次世界大戦時のソ連の英雄、ヴァシリ・グリゴリエヴィチ・ザイツェフ(Васи́лий Григо́рьевич За́йцев)。

非常に腕が良く、現在でもよく知られている狙撃手です。

祖父から狩猟の手ほどきを受け、幼いころから銃を扱っていました。

戦果だけでなく、狙撃手の育成、教本執筆や今も使われている狙撃方法の発明に取り組んだことでも有名です。

リュドミラ・ミハイロヴナ・パヴリチェンコ

二人目は、同じくソ連の英雄リュドミラ・ミハイロヴナ・パヴリチェンコ(Людми́ла Миха́йловна Павличе́нко)。

リュドミラもまた凄腕の狙撃手でした。

女性であることをからかわれたり、化粧っけがないと指摘された時には瞬時に言い返すなど、プロ意識が高く、誇り高い人物でもあったようです。

自ら的になろうと身を晒す獲物は撃たないなど、ヴァシリが持つ狙撃手としてのプライドは彼女からインスピレーションを受けているのかもしれません。

あとは、アゴを撃ち抜かれても生還したフィンランドの天才スナイパー、シモ・ヘイヘもモデルの一人だと思われます。

 

頭巾ちゃんことヴァシリがかわいい

初登場時には確かな狙撃の腕と、仲間が撃たれても全く動じず冷血と言えるほど落ち着いた印象があったヴァシリ。

しかし、ある事件がきっかけでムードメーカーに。

そんなヴァシリのかわいい魅力を詳しく解説します。

頭巾ちゃんのあだ名の由来は?

国境付近で、ヴァシリは尾形にアゴを撃ち抜かれてしまいます。

死亡してもおかしくない重傷を負いますが、なんと生還。

アゴの傷を隠すためか再登場以降は頭巾を被っており、それを元に、アシㇼパが「頭巾ちゃん」と初めて呼びました。(22巻第213話)

 

作中でヴァシリがアシㇼパたちに名前を教えようとしたかは分かりませんが、確かに言葉が通じない以上、一番目立つ頭巾をあだ名にするのも納得ですよね。

因みに、この三角形の頭巾は「バシリク(Башлы́к)」というもので、19世紀のロシア軍でよく着用されていました。

フンフンちゃんと呼ばれることも

アゴを撃たれた後遺症は大きく、ヴァシリは話すことができなくなってしまいました。

なので意志疎通は筆談か、彼の持つ優れた才能の一つである絵画を通して行います。

とはいっても考え事をまとめようとする時には、思わず言葉を口に出してしまいたくなるもの。

その様子が作中「フンフン」と描かれているため、読者からは「フンフンちゃん」と呼ばれることもあります。

宿敵の尾形をどう倒すかなど物騒なことを考えていても、表に現れるのは「フンフン」。

誇り高い冷徹なスナイパーのイメージとちょっとギャップがあって、かわいいですよね。

癒やしキャラのヴァシリがかわいい

物語が終盤に向かうにつれ、キャラクターの葛藤や死が重なり、重い展開が続く「ゴールデンカムイ」ですが、ヴァシリはその中で癒やしを提供してくれます。

海を泳ぐ白熊を見つけた時は、毛皮を持ち帰りたい杉元たちと全くコミュニケーションが取れず、「フンフン」と頷きながら銃を構えて頭巾を引っぱられたり。(22巻第216話)

カレーを食べていたところに尾形の話が出ると、焦ってスプーンを持ったまま銃を持ち出したり。(25巻第246話)

 

余談ですが、このカレーを食べるシーンで、白石が引いたアゴの傷跡を少し見ることができます。(25巻第245話)

ハードなストーリーの中で、ヴァシリに癒された読者も少なくなかったのではないでしょうか。

ヴァシリと尾形百之介の対決を解説

「ゴールデンカムイ」に登場する二人の凄腕スナイパー。

ヴァシリを「頭巾ちゃん」に変えたライバル、尾形百之助との対決を解説します!

最初の対決は尾形に敗北

ヴァシリ対尾形。

最初の対決は、国境付近でのことでした。

前の項目で触れた通り、少数民族に変装して不法侵入しようとした皇帝殺しの犯人を狙っていたヴァシリは、たまたま日本陸軍の銃を持っていた無関係の民を狙撃します。

その一発でヴァシリの実力に気づいた尾形は、現地に暮すウイルタ人の棺を利用して読み合いをしかけ、裏をかいて狙撃。

 

ヴァシリは一命を取り留めたもののアゴを撃ち抜かれ、最初の対決は敗北という結果に。(17巻第163話)

狙撃手としてのプライドを砕かれたヴァシリは、尾形を追ってなんと日本へ渡ります。

尾形との再戦のために杉元一行を強襲

ヴァシリか、尾形。

より優れた狙撃手はどちらか?

命がある限り尾形を追って決着をつけたいヴァシリは、今度は自分が国境を越えて、当時日本領だった樺太の敷香へ。

国境で見た白石を発見し、尾形も一緒のはずだと室内から狙撃します。(21巻第202話)

 

しかし実際は尾形はおらず、白石たちと行動を共にしていた杉元に居場所がバレて近接戦に。

備えがあるといっても流石に「不死身」の異名を持つ杉元には勝てず、追いつめられてしまいます。

ヴァシリの窮地を救ったのは絵の才能でした。

尾形の似顔絵を描いていたヴァシリはどうにか杉元とコミュニケーションが取れ、唯一の狙いである宿敵の尾形はいないことを知ったのでした。

杉元たちとともに北海道へ

目的を果さずにロシアに帰る選択肢はなく、ヴァシリはそのまま杉元たちの後をついていきます。

周囲の様子からアシㇼパが鍵になると察した後は、ただついていくだけではなく時々協力するように。

杉元たちと一緒に樺太から船で北海道に渡り、短い間ですが旅を共にします。

 

純粋に、彼らといればいつか尾形が姿を見せると考えてのことですが、野営したりご飯を囲んだり、少し打ち解けているのがほっこりしますね。

そして粘り強く機会を待ち続けた結果、ついに札幌のビール工場で尾形を見つけたのです。

再戦でも尾形に敗北

物見やぐらに潜んでいた尾形は、アシㇼパを狙撃しようとしていました。

花火に照らされた一瞬で居場所を突き止めたヴァシリは、隙を逃さずに撃ち込みます。

しかし尾形は、死んだ腹違いの弟である勇作の幻影に驚いて身を反らし、偶然ではありますが弾をよけてしまいました。

 

その後も尾形を追うヴァシリでしたが、やはり読み合いでは尾形の方に分があるようで、うまくまかれてしまいます。

諦めることなく尾形を追い続けた結果、最後の対決は五稜郭まで持ち越されることになったのでした。

ヴァシリは最後に死亡したのか

ヴァシリは生き延びる

結論から言うと、ヴァシリは生き延びます。

日ロ戦争再延長戦、三度目の対決。五稜郭までやってきたヴァシリは木の上から尾形を狙います。

今度は双眼鏡の反射を利用して自分の位置を誤魔化し、尾形を釣り出そうとしますが、尾形はなんとそれさえも見破ってしまいました。

正確な位置を突き止められ、狙撃を受けたヴァシリ。

すぐさま撃ち返すものの銃を取り落とすほどのケガを負い、「仕留めた」と尾形が確信するくらい、生死が危ぶまれます。(30巻第300話)

画家として「山猫の死」を残す

ヴァシリが結局どうなったかは、最終話で語られました。

『山猫の死』という題の作品を残した画家、ヴァシリ・パヴリチェンコ。

ヴァシリは、少なくとも作品を完成させた1940年まで生き延びたようです。

山猫は明らかに尾形をモチーフにしており、ヴァシリは亡くなるまでこの作品を手元に置くことで、ライバルへの敬意を表したのでした。

 

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まとめ

今回は「国境警備隊のスナイパー」ヴァシリについて解説しました。

まとめると、

  • 樺太にある日本とロシアの国境を見張る国境警備隊の一員
  • 作中でも屈指の実力を持つ狙撃手
  • モデルはソ連時代の英雄、ヴァシリ・ザイツェフとリュドミラ・パヴリチェンコ、エピソードの一部はフィンランドのシモ・ヘイヘから

尾形との狙撃手対決では、

  • 国境でロシア皇帝を暗殺した犯人を狙っていたところ、同じく天才的な腕を持つ狙撃手、尾形と対決
  • 最初は敗け、アゴを撃ち抜かれる重傷を負う
  • 決着をつけるために尾形を追って日本領の樺太、更に北海道へ渡航
  • 読み合いで尾形が勝っており、最後の舞台になった五稜郭でも撃たれるものの生き残る

その後は、絵の才能を生かして著名な画家になりました。

『山猫の死』ですが、日本のIT企業によって三億円で落札されたというオチがあります。

自分の無価値にこだわっていた尾形。

何十年も経って、その最期を暗示した絵画が高く評価されたのは、やられっぱなしだったヴァシリが尾形に一矢報いたと言えるかもしれませんね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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