ゴールデンカムイのソフィアの過去と正体を解説!死亡するかについても

ゴールデンカムイ

突然ですがみなさん、漫画に登場するカッコいいボスって憧れますよね。

ちょっと口調は荒くても、いざという時はたくましく部下を守ってくれる。

有名なアニメ映画の空中海賊船長ではないですが、包容力があるリーダーは性別問わず素敵です。

若い頃はとっても美人なんてギャップ(?)もあったりして……

今回は「ゴールデンカムイ」に登場する革命家のボス、ソフィア・ゴールデンハンドについて解説します!

 

「ゴールデンカムイ」ソフィアの正体を解説

ソフィアの正体:ロシア皇帝暗殺の首謀者

ソフィアは、ロシアの亜港監獄に収監されている女囚として登場します。(17巻第139話)

その罪は、ロシア皇帝暗殺。

実行犯は彼女の仲間であるウイルク(準主人公アシㇼパの父)とキロランケですが、暗殺を首謀したのはソフィアでした。

しかし監獄側は証拠を掴んでおらず、ソフィアは拷問を受けながら幽閉されていたのです。

むち打ちにも全く屈することなく、軽口さえ叩く余裕があるソフィア。

彼女の精神力の強さは、初登場の時から表れていたんですね。

ソフィアのモデルとなった2人の人物

そんなソフィアのモデルになった人物は、2人います。

1人目:ソフィア・リボーヴナ・ペロフスカヤ(Со́фья Льво́вна Перо́вская)

ロシア皇帝アレクサンドル二世の暗殺に関わった人物です。

彼女はロシア帝国の反体制派グループの一員で、革命運動の中心人物でした。

グループのリーダーが逮捕された後は、代わって暗殺計画の指揮をとるなどカリスマ性もあったようです。

暗殺が成功した後も、逮捕されていた仲間を救うためにペテルブルグに残りました。

仲間思いのところや貴族階級の出身であることも、モデルになっているのかもしれません。

2人目:ソフィア・イヴァノヴナ・ブリュヴシュテイン(Со́фья Ива́новна Блювштейн)

彼女は類まれな美貌を生かして窃盗や詐欺を働き、脱獄を重ねました。

当時の著名な富裕層から金品をだまし取ったこともあったようで、今も「黄金の手」ソーニカの愛称で広く知られています。

若い頃の美しさや義賊的な面、ゴールデンハンドの呼び名は、彼女からインスピレーションを受けていると思われます。

服役中にあぶり出しで外部と連絡

「ゴールデンカムイ」のソフィアも不屈の魂を持ち、再び外へ出る希望を捨ててはいませんでした。

そんな彼女の元に、一通の手紙が届きます。(17巻第170話)

心当りのない差出人からのそれは、ロウソクの火を当てることで本当のメッセージが浮かぶようになっていました。

この方法は「あぶり出し」と呼ばれ、囚人と外界が繋がるわずかな手段でした。

 

表れたのは「ユルバルス」の文字。

それはキロランケの呼び名の一つで、ソフィアはかつての仲間が戻って来たことを知ります。

ソフィアと、彼女の手下たちを脱獄させて、金塊争奪戦の味方につける。

キロランケの計画で、秘密のやりとりが始まったのでした。

ソフィア・ゴールドハンドの過去を解説

皇帝の暗殺を企て、拷問だってなんのその。

強いリーダーシップを発揮し、幾人もの荒くれ男たちを率いる。

作中でも屈指の精神力を持つソフィアですが、もちろん普通の人生を送ってきたわけではありません。

そんな彼女の過去を詳しく解説します。

ロシア上流階級の出身

ソフィアは元々、ロシアの貴族階級の出身でした。

当時のロシアは教育が遅れており、農民はロシア語の読み書きも出来ません。

比べて貴族階級は、ロシア語はもちろん、教養としてフランス語を身につけていました。

緩やかな落ち目にあったロシア帝国内では、むしろフランス語の方が得意だという貴族が多数。

ソフィアはロシア語もフランス語も操り、恵まれた立場にいながら、ロシアを変えるために動いていたのです。

革命運動に身を投じウイルクやキロランケと出会う

最初は農民の目を覚まさせるために活動を続けていたソフィアでしたが、やはり生まれた立場が違えば、価値観も違うもの。

なかなかうまくいかず、段々過激な方向へ方針が変わって行きます。

全ての元凶は、民衆の過ぎた皇帝崇拝にある。

皇帝を排除し、皇帝もまた人間に過ぎないことを証明すれば、民衆の目も覚めるはず。

そうして行き着いた先が、皇帝暗殺計画だったとキロランケは語ります。(18巻第177話)

 

一方のキロランケはウイルクと一緒に、少数民族の独立運動を目指して戦っていました。

ロシア帝国を揺るがす点で利害が一致すると踏んだ二人は、ソフィアたちを利用することにしたのです。

ウイルクに恋心を抱く

革命家三人で続ける旅の中で、ソフィアはウイルクに思いを寄せるようになります。

一緒にいたキロランケは、それに気づいていました。

若かったウイルクとキロランケも、教養と勇気にあふれるソフィアに憧れを抱きます。

 

しかし、キロランケはソフィアに憧れ以上の感情を持っていました。

「あんたが『一緒に来てほしい』といえば、彼女はくる」(18巻第178話)

もちろん革命が第一のため、個人的な感情は二の次になります。

ウイルクにこう告げたキロランケの気持ち……切ないですよね。

 

なおのっぺらぼうになったウイルクについては、以下の記事で詳しく解説しています。

ロシア皇帝を暗殺し逃亡

念入りに準備した計画は成功し、三人はロシア皇帝を暗殺。

本当の目的は違っても、三人にとって皇帝暗殺は最初のステップに過ぎません。

ソフィアたちはペテルブルグを離れ、南へと逃避行を始めます。

そうしてたどり着いたのは、ウラジオストク。

 

「東方を支配する」意味を持つ町へとやってきた三人は、ある日本人に近づきます。

長谷川幸一と名乗るその青年はロシア人の妻を持ち、写真館を営んでいました。

計画のために日本へ渡ろうと考えていたウイルクとキロランケは、ソフィアと一緒に彼の元で日本語を学び始めるのでした。(18巻第177話)

長谷川幸一(鶴見中尉)の妻子が死んでしまう

極東での平穏な日々は、長く続きませんでした。

ある時、写真館にロシアの秘密警察がやってきます。

皇帝を暗殺した罪で、ソフィアたち三人の手配書はウラジオストクにも出回っていました。

自分たちを捕まえにきたのだと思って秘密警察と交戦する三人。

そこに、長谷川幸一も手を貸します。

長谷川は秘密警察の登場に全く驚かないどころか、なんとカメラに機関銃を隠していました。

 

長谷川の正体は、日本陸軍からスパイとして送り込まれた鶴見篤四郎(つるみとくしろう)だったのです。

秘密警察の狙いは三人ではなく、鶴見でした。

争いは収まりますが、流れ弾で鶴見の妻子が犠牲に……

この一件はソフィアの心に暗い影を落しました。

ウイルクと別れロシアに残ることを決意

鶴見から離れ、秘密警察から逃げきった三人。

ウイルクとキロランケは、樺太を経由して北海道へ渡ろうとソフィアにもちかけます。

けれど彼女はそれを断り、ロシアに残ることに。

ソフィアは情に篤い(あつい)人間でした。

鶴見の妻、そして赤ん坊の犠牲に傷ついた彼女は、愛しているウイルクの傍にはいられないと伝えます。

未だロシアの手が及びきっていない極東で、革命に生きることを決めたソフィア。

 

余談ですが、ソフィアが二人に告げた「元気でね(Ну, прощай)」という言葉。

ロシア語では非常に微妙なニュアンスが含まれており、もう二度と会えないかもしれないとソフィアが思っていたことが分かります。

ソフィアは最後に死亡するのか

当時考えられる普通の幸せを捨て、革命家としての道を歩むソフィア。

過酷な運命を背負った彼女を待っていたのは、罪悪感からの解放でした。

結論から言うと、最終盤でソフィアは死亡します。

鶴見から西郷隆盛に例えられた義理と人情のリーダー、ソフィアの最期を解説します。

希望と復讐のために北海道へ

キロランケの手引きで亜港監獄を脱出したソフィアですが、悲劇が彼女を襲います。

手紙のやり取りで、かつて愛したウイルクが死んだことは知っていました。

そして、キロランケがウイルクを裏切ったことも。

一発殴りましたが、それでもソフィアはキロランケに仲間として接しました。

あの時の革命家は二人に減ってしまったけれど、またやり直せるかのように見えました……

 

しかし、インカラマッが刺されたマキリ(小刀)を手掛かりに追ってきた谷垣たちによって、キロランケは死亡。

革命を目指した仲間たちはとうとうソフィア一人に。

旧友を失ったソフィアは、未来を担うアシㇼパと、死んだ仲間たちのために北海道へ向かいます。(21巻第203話)

鶴見に撃たれ死亡

アシㇼパを追うソフィアは、最後の舞台になる五稜郭にたどり着きました。

第七師団や土方歳三の陣営、そしてアシㇼパらが入り乱れる中、ソフィアとアシㇼパは一瞬の再会を果たします。

「でも……未来はあなたが選んで!!」(30巻第298話)

革命家だったウイルクと旅をしたソフィア。

父の目指した未来をかなえようとするアシㇼパの葛藤を、ソフィアは和らげようとしたのでした。

再会の後はアシㇼパを逃がそうとその場に留まりますが、追ってきた鶴見によってソフィアは撃たれてしまいます。

あの時、ウラジオストクで出会わなければ……

無用な犠牲を生んでしまったことに苦しみ続けたソフィアを、鶴見は三発の弾丸で許したのでした。

まとめ

今回は「ロシア革命を志す女傑」ソフィア・ゴールデンハンドについて解説しました。

まとめると、

  • ロシア皇帝暗殺の首謀者で、過激派革命組織のリーダー
  • アレクサンドル二世暗殺の首謀者と稀代の女詐欺師、実在する二人のソフィアがモデル
  • 貴族の出身だが、ロシアを変えるために農民たちを巻き込もうと立ち上がる

作中では

  • キロランケとウイルクと手を組んで暗殺計画を成功させる
  • 三人で続けた旅の中でウイルクに好意を抱くようになる

しかし……

  • 皇帝暗殺後、ウラジオストクで身分を隠した若い頃の鶴見に出会う
  • 事故が重なり、鶴見の妻子が犠牲に。罪悪感を引きずるようになる
  • 亜港監獄を脱出するもキロランケを失い、アシㇼパを追って北海道へ

最後はアシㇼパを逃がすために五稜郭に残り、鶴見中尉に殺されました。

実はソフィアの最期は、連載時からかなり加筆されています。

単行本ではソフィアの罪悪感と苦しみが丁寧に描かれており、改めて彼女が優しく、とても情け深い人間だったことが明らかに。

よろしければ是非、単行本を手に取ってみてください!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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