「約束のネバーランド」に登場するソンジュとムジカ。
グレイス=フィールド脱走後、追手の鬼に追われたエマたちを助けます。
その後ソンジュとムジカは子どもたちに食事を作ったり、外での生活について知識を教えたりなど、エマたちと友好的な関係を築いていきます。
ところで自分たちのことを「異端者」と称するソンジュは一体何者なのか、その正体が気になります。
そこでここでは以下の3点についてまとめました!
- ソンジュの正体は?
- ソンジュと鬼の女王レグラヴァリマやレウウィス大公との関係を解説
- ソンジュはエマたちの敵か味方か?
目次
「約束のネバーランド」(約ネバ)ソンジュの正体を解説
#約束のネバーランド 感想
2人の素顔が公開。
少女の名前はムジカちゃん。
2人とも仮面の様なものを付けている(というよりも身体の一部が変化した感じ?)けどムジカちゃんだけ人間に近いのは何故か。指や爪は鬼っぽいけど。#wj32 pic.twitter.com/pqo9agU7K4— ぐんぐにる (@Gungnir3228) July 10, 2017
ソンジュの正体:人間を食べない鬼
結論を書くと、ソンジュの正体は「人間を食べない鬼」。
「人間を食べなくても生きていける鬼」と表現することもできます。
劇中ではソンジュと一緒に行動していたムジカが「私達は人間を食べない。だからあなた達のことを食べるつもりはないのよ。安心して」とエマに話していました。
鬼という生き物は人間を食べるもの、と考えていたエマはムジカの話を聞いて驚きますが、ムジカが話したことは紛れもない事実。
ソンジュとムジカは人間を食べないのです。
ソンジュが人間を食べない理由
#約束のネバーランド 感想
2人が人間を食べないのは『宗教上の理由』。これは意外……。
農園を支配している謎の名前の鬼を始めとした鬼達も、一種の宗教なのかな?#wj32 pic.twitter.com/g1cskEOPno— ぐんぐにる (@Gungnir3228) July 10, 2017
レイから人間を食べない理由を尋ねられたソンジュは「宗教上の理由さ。信仰のために人間は食わないと決めている」と説明します。
ソンジュは食事の前に「御恵み清き糧、今この争いを祝わん。天と地、命に感謝し」と手を合わせ、神に感謝し、食事をします。
ただソンジュは宗教上の理由で食べないだけで、人間の肉は食べたことはあるようです。
その証拠にB06-32へ向うエマたちを見送ったソンジュは「もう一度食いてぃなぁ。腹一杯人間をよ」とムジカに話していました。
信仰上の理由で食べられないのはグレイス=フィールドなどの農園で飼育された人肉のことで、天然物、つまり野生の人間ならばソンジュは食べることは教義には反しないようです。
ただエマたちがいる世界には農園で育てられた人間しかいないので、ソンジュは人間を食べることはないのです。
そもそも鬼とはどんな存在か
ソンジュとムジカは人間を食べない鬼、食べなくても生きていける鬼であることは説明しましたが、ここで鬼とはどんな存在なのかについて解説します。
ノーマンによると、鬼とは「形のない怪物」とのこと。
おそらくは最初「細菌」に似た何かだったものが分裂により数を増やし、何かを食べることでその遺伝子を取り込み、形質を受け継ぎながら進化していきます。
虫を食べては虫のような何かに、魚を食べては魚のような何かに、のように様々な形へと。
やがて人間を食べた鬼はヒトに似た姿と高度な知能、言葉や文化を短期間のうちに獲得。
しかし急速な進化の代償として、鬼たちは人肉を食べ続けなければその形質を保つことはできなくなります。
鬼が人間を食べる理由はヒトを食べなければその形も知能も保つことができないからなのです。
なぜソンジュは人肉を食べなくても姿や知能を保つことができる?
約ネバはムジカがとにかく可愛くて好き#約束のネバーランド pic.twitter.com/F8aavTQDDZ
— ろこす (@Locosac) March 16, 2021
なぜソンジュとムジカは人肉を食べなくても人間に似た姿や形、高度な知性や人間の言語を保つことができるのでしょうか?
実はソンジュと行動を共にするムジカは、突然生まれた「邪血の少女(じゃけつのしょうじょ)」と呼ばれる超特異個体で、生まれて一度もヒトを食べたことがない鬼なのです。
700年前に初めて存在が確認されたムジカは、当時の飢餓の村に現れた救世主的な存在。
なぜならわずかな血を分けるだけで、人間を食べなくても生きられる鬼になることができた。
その後ムジカの血をもらった村の鬼たちは、飢えを脱して全滅を免れることができたとか。
どうやらソンジュも「邪血の少女」の血をもらい、人間を食べなくても人間レベルの知能や姿を保つ特異体質を手にしたようなのです。
ソンジュが旅をする理由を解説
#約束のネバーランド 感想
扉絵:
最初はソンジュ達が『鬼』っぽくないのは『人間を食べないでいるから?』と思いましたが、それだと野生鬼があんなにケモケモしい理由にはなりませんね。
もしかして『人間と鬼のハーフ』だったり……?だから人間を食べない宗教に入っているとか?#wj36 pic.twitter.com/Oaoqn8aWQK— ぐんぐにる (@Gungnir3228) August 8, 2017
やがて「邪血の少女」の噂は鬼の王や貴族の知るところとなり、調査が行われます。
そして王家や上流貴族の五摂家は「邪血の少女」の体質を引き継いだ鬼をすべて捕らえ殺害。
鬼の間に格差を作り、鬼の社会全体を支配するためには、人間の肉を食べなくてもよい「邪血の少女」の体質を持つ鬼は邪魔だったからです。
記録ではムジカも殺され食べられたことになっていましたが、本当は逃げて生き延びており、現在でも王家や五摂家に命を狙われています。
ソンジュがムジカと旅をしている理由も、王家や五摂家から逃れるためなのです。
ソンジュと女王レグラヴァリマやレウウィス大公との関係を解説
ソンジュめっちゃかっこよくね?
これからどーかかわってくるか
めっちゃめっちゃ気になる!#約ネバ #約束のネバーランド #ソンジュ#カッコイイと思ったらRT #カッコイイと思う人いいね pic.twitter.com/bB8ej60HN5— YouTubeが好きな漫画&ゲーム発信垢 (@MihhiSakamoto) March 14, 2019
ここではソンジュと鬼の女王レグラヴァリマ、ソンジュとゴールディ・ポンドでエマたちと戦ったレウウィスとの関係を解説します。
ソンジュと女王レグラヴァリマの関係
結論を書くと鬼の女王レグラヴァリマとソンジュは姉弟です。
この事実は単行本18巻で明らかになります。
王都での戦いで女王の前に現れたソンジュは「女王、あんたは今日ここで俺が殺す」と言い放ちます。
これに対してレグラヴァリマは「殺す?お前が私を?げに愚かな弟よ」と答えます。
レグラヴァリマにとって弟のソンジュは、王家に生まれながら古き信仰に囚われ、「邪血の少女」ムジカと共に逃げた裏切り者。
一方、ソンジュにとって姉のレグラヴァリマは、私欲のために守るべき道理の背き、邪血の力を独占した裏切り者。
お互いに敵対する気持ちを持っていることがわかります。
ソンジュとレウウィス大公の関係
約束のネバーランド:レウウィス パルウゥス pic.twitter.com/5JzTNBYECt
— 犬川 (@_inugawa_) October 8, 2020
ゴールディ・ポンドの狩猟場で食用児刈りを楽しんでいたレウウィスは鬼の王家出身の五男。
つまりレウウィスはソンジュの弟であり、女王レグラヴァリマの弟でもあります。
ただし王家出身と言っても、レウウィスは女王レグラヴァリマとは立場を異にしており、王家や五摂家が邪血を独占し、格差を生み、鬼の社会を支配することには反対しています。
その証拠に単行本19巻ではソンジュとムジカを「民を救わんとした英雄」と民衆に説きます。
このことがエマたち食用児が開放されることに大きく貢献します。
ソンジュはエマたち食用児の敵か味方か?
約ネバ漫画読みました
ソンジュとムジカが好きすぎ pic.twitter.com/yDBJLrs9GS— 違 (@kareoria) June 13, 2021
ソンジュはB06-32へ向かうエマたちを見送ったあと、ムジカに「お前は食ったことも食う必要もねぇからわからねぇのさ、ムジカ。天然物なら俺は食うぜ。天然物が増えればいずれそいつらを狩って食える。もう一度食いてぃなぁ。腹一杯人間をよ」と話します。
ソンジュはエマたち食用児の敵になることはあるのでしょうか?
ソンジュはエマの敵か味方か?
結論を書くとソンジュもムジカもエマたちの敵になることはなく、最後まで味方のままです。
ソンジュはエマたちを狙う野良鬼を退治したり、女王打倒に協力したり。
また寺院の大僧正を自分たちの邪血で復活させ、王位につけることで鬼の社会の格差をなくし、食用児を解放しようとします。
この姿勢は最後まで変わることはありません。
またムジカも最後までエマたちの味方です。
鬼ですが、ソンジュとムジカはどうやら特別な存在のようですね。
まとめ
ここでは「約束のネバーランド」に登場するソンジュについてまとめました。
- ソンジュは人間を食べない、食べなくても生きていける鬼
- 宗教上の理由で人間の肉は食べないが、過去には食べたことがある
- ソンジュは「邪血の少女」ムジカから血液をもらったため、人間を食べなくても生きていけると考えられる
- ソンジュとムジカは王家や五摂家から追われているため旅をしている
- ソンジュはレグラヴァリマ女王の弟であり、レウウィス大公の兄
- ソンジュはエマたち食用児の味方
最後まで読んでいただきありがとうございました!