「約束のネバーランド」(約ネバ)で、エマたちがB06-32へ向かった後、ムジカは「そうよ、約束は一つじゃない」と漏らします(単行本6巻51話)。
また11巻97話では、ミネルヴァのペンの情報の中に「交わされたもう一つの約束」があることにレイは気が付きます。
この2つのエピソードから人間と鬼との約束は2つあったことがわかります。
そこでここでは人間と鬼の間で交わされた約束の内容についてまとめました!
また物語終盤でエマが結び直した約束の内容についても解説します。
目次
「約束のネバーランド」交わされた1つ目の約束の内容を解説
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冒頭で約束は2つあると書きました。
ここでは1つ目の約束の内容や経緯を解説します。
1つ目の約束の内容を解説
1つ目は人間と鬼の王の間で約1,000年前に交わされた約束です。
約束の内容については単行本6巻47話および16巻142話に描いてありますが、簡単にまとめると
- 人間は鬼を狩らない。だから鬼も人間を狩らない。
- お互い世界を棲み分ける
- 人間は鬼に食用となる最初の人間を差し出す
1と2はわかりやすいですが、ここで問題になるのは3です。
この約束はユリウス・ラートリーという人物が秘密裏に鬼の王と取り交わしたもの。
鬼は人間を食べないと、その姿や形、知能や言語などを保つことができず、野良化してしまいます。
だからこそ鬼は人間を食べるのですが、ユリウス・ラートリーは鬼と和平を結ぶために独断で自分の戦友を食用として鬼に差し出すことを決めてしまったのです。
1つ目の約束の経緯を解説
1,000年と少し前、人間と鬼は激しい戦いを繰り広げていましたが、この戦いの中で多くの犠牲者を出した人間側は徐々に疲弊。
そんな中でユリウス・ラートリーは、悪人や奴隷など一部の人間を食用として鬼に差し出し、鬼と和平を結ぶことを提案をしますが、戦友たちはこの意見を却下します。
しかしこれ以上の犠牲を出したくないユリウスは独断で鬼の王と交渉し、秘密裏に約束を交わしてしまいます。
食用として鬼に差し出されたのはユリウスの戦友たち。
つまりユリウスは仲間を裏切って鬼と和平を結んだのです。
鬼の王や上流貴族は、農場でユリウスから差し出された人間を育て、作った人肉を一般の鬼に供給し、鬼社会を支配する仕組みを作りました。
エマたち食用児はユリウスが鬼に差し出した戦友の子孫に当たることになります。
「約ネバ」もう一つの約束の相手と内容を解説
もう一つの約束とは、前で解説した人間と鬼の間で交わされたものとは別の約束です。
ここではもう一つの約束について解説します。
もう一つの約束の相手は誰?
約束のネバーランド 考察
「ティファリに捧げる特上」の意味が、鬼たちが崇める神ではないかと思えてきた。
あの読めない記号みたいなやつはその宗派の神で、男の特上はその神に見立てられ、憑代になる、とか。
つまりノーマンは神になり、これから新世界の神を目指すってデスノートみたいな文字数 pic.twitter.com/Gx3XPSJyiJ— キャベツ太郎 (@sabu_aka_unt) July 15, 2017
もう一つの約束の相手は鬼の世界の頂点に君臨する「あの方」。
もう一つの約束とは、人間(ユリウス・ラートリー)と鬼の王が「あの方」と結んだものです。
時系列でいうと、まず人間と鬼が約束を結び、そのあとで人間と鬼(五摂家のイヴェルク)が「あの方」の元に行き、もう一つの約束を結んだという流れです。
なお「あの方」は単行本20巻までに何度か登場はしていますが、どんな存在なのか、詳細はわかっていません。
マンガの中では、鬼の頂点に君臨する方を「読めない文字」で描いていますが、アニメでは他の鬼たちやクローネが読めない文を「あの方」と言っていることから、ファンの間では「あの方」という呼び方が定着しています。
もう一つの約束の内容を解説
ユリウス・ラートリーと鬼が「あの方」と結んだ約束は以下の通り。
- 「あの方」は世界を「人間の世界」と「鬼の世界」に分ける
- 鬼は「あの方」に、その年に実った一番いい肉を贈る
- ユリウス家は未来永劫「人間の世界」と「鬼の世界」の間の調停役になる
1はユリウスと鬼が「あの方」に望んだことで、「あの方」はこの望みを叶えてくれました。
2と3は「あの方」が望みを叶えるためのご褒美で、「あの方」が望んだことは断ることはできません。
ここで問題になるのは3。
ユリウス・ラートリーにとって、自分の子孫が2つの世界の調停役を務めるのは大きな代償です。
なぜならユリウスは仲間を裏切って強引に和平を結んだから。
これによりユリウス家は、子々孫々重い十字架を背負わされることになります。
なおウィリアム・ミネルヴァを名乗り、食用児を解放する活動をしていたのは、ユリウス家第35代当主のジェイムズ・ラートリーでした。
ジェイムズは初代当主ユリウスが仲間を犠牲にして鬼と和平を結んだことを知ると、ミネルヴァとして食用児を自由にする活動を始めたのです。
エマが「あの方」と結び直した約束の内容と代償を解説
#約束のネバーランド 感想
ソンジュには秘密でムジカからエマへの贈り物と助言。
『七つの海』ならぬ『七つの壁』を探す事。これが『約束』と関係しているのでしょうか?
それも物理的な壁ではなく『試練』や『関門』の事かもしれませんが。#wj38 pic.twitter.com/YfngcWMXQZ— ぐんぐにる (@Gungnir3228) August 24, 2017
エマたちは「七つの壁」を探し出し「あの方」に会い、約束を結び直すことで全食用児を解放することを決めます(単行本11巻97話)。
そしてついにエマは「あの方」に会い、約束を結び直します(単行本16巻142話)。
「あの方」と約束する際の3つのルール
実は「あの方」と約束する際には、以下の3つのルールが存在します。
- 「あの方」との約束は上書きできない
- 「あの方」との約束は破ることができない
- 「ごほうび」は絶対に断ってはいけない
エマは3つのルールを踏まえた上で「あの方」に望みを伝えます。
エマが「あの方」に望んだこと
【公式アカウント開設記念】
皆さん、たくさんのフォローありがとうございます!
感謝を込めてツイッター用アイコンを配布します。
第一弾である本日は、エマ!
抜群の運動神経と高い学習能力を持ったムードメーカー。家族想いでいつも一生懸命な少女。#約束のネバーランド #アイコン pic.twitter.com/TlAcfWj76o— 『約束のネバーランド』公式 (@yakuneba_staff) April 24, 2018
エマが「あの方」に望んだことはたった2行。
- 食用児全員で人間の世界に行きたい
- それを最後に二世界間の行き来を完全に不可能にして
エマの望みを聞いた「あの方」はニィと笑い、「その望み叶えてあげる」と即答します。
「あの方」がエマに要求したご褒美
「あの方」がエマに要求したご褒美は単行本20巻180話、つまり「約ネバ」完結間際でようやく明らかになります。
「あの方」が望んだことは
- これまでのきおくもこのさきのつながりもなにもかも、きみのせかいからきみのかぞくをもらう
エマが「あの方」のご褒美を断ることは不可能。
エマは望みを叶えてもらう代償として、自分の仲間や家族の記憶を失った上、仲間と別の場所に転送されることになります。
エマは自分を犠牲にして、仲間や家族を人間の世界に送ったのです。
まとめ
#約束のネバーランド 感想
レウウィス公は『エマが自分を殺しに来るよう、他の子供たちを殺す(傷つける)』という考えでしょうか。
今回の狩りは序章に過ぎず、次の狩りから本気を出すかもしれませんね。
それまでにここから逃げ切れるか。#wj02#wj03 pic.twitter.com/P6HWiMTwIR— ぐんぐにる (@Gungnir3228) December 13, 2017
ここでは「約束のネバーランド」もう一つの約束について解説しました。
1つ目の約束は
- ユリウス・ラートリーと鬼の王の間で交わされた
1つ目の約束の内容は
- 人間は鬼を狩らない。だから鬼も人間を狩らない。
- お互い世界を棲み分ける
- 人間は鬼に食用となる最初の人間を差し出す
2つ目(もう一つ)の約束でエマが「あの方」に望んだことは
- 食用児全員で人間の世界に行きたい
- それを最後に二世界間の行き来を完全に不可能にして
2つ目(もう一つ)の約束で「あの方」がエマに要求したご褒美は
- エマから家族の記憶やつながりをすべてもらうこと
最後まで読んでいただきありがとうございました!