「啄木鳥探偵處」人食い人形事件の真犯人は誰?真相を原作小説からネタバレ

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啄木鳥探偵處」(きつつきたんていどころ)は石川啄木が探偵業をするという奇抜な推理小説です。

2020年4月からはアニメ放送が開始です!

さて「啄木鳥探偵處」では人形が人気俳優・橘屋乙次郎の喉元を咬み切り殺すという事件が起こります。

人形が人を殺すことはあり得ないので、この事件には犯人がいます。

ここでは原作小説をもとに人食い人形事件の真犯人をネタバレ解説します。

なお原作小説とアニメでは設定や推理などが異なる可能性があります。

「啄木鳥探偵處」人食い人形事件の真犯人をネタバレ!

人食い人形事件では俳優の橘屋乙次郎が殺害されます。

しかし石川啄木の推理によるともう一人殺された人物がいます。

人形「金銀花」(きんぎんくわ)を作った人形師・田村鶴八です。

この2つの殺人事件の真犯人をそれぞれネタバレします。

橘屋乙次郎殺人事件の犯人:横山季久

俳優の橘屋乙次郎を殺した犯人は横山季久(よこやまきく)です。

乙次郎が殺された後、下積みの俳優・結城泉若(ゆうきせんじゃく)が自首します。

泉若は季久の恋人ですが、俳優の乙次郎とも同性愛の関係にありました。

季久は恋人の泉若と乙次郎の関係を承知していましたし、乙次郎も泉若と季久の関係を知っていました。

そんな季久は乙次郎に脅迫され、金と体の両方を要求されます。

2人きりの状態で脅迫された季久は錯乱し、もみ合ううちに持っていた護身用の懐剣で乙次郎の喉を刺してしまいます。

季久はその場を去りますが、翌朝乙次郎の家を訪れた泉若が乙次郎の遺体を発見、乙次郎の喉に見覚えがある懐剣があることに気が付きます。

泉若は残された懐剣から季久に捜査の手が延びること心配し、自分が殺害したと警察に自供します。

石川啄木は以上のように推理しました。

田村鶴八殺人事件の犯人:加藤小介

田村鶴八を殺したのは傀儡館(くぐつかん)の館主・加藤小介(かとうこすけ)です。

鶴八は11月末に失踪していますが、実際には殺されていました。

名人と言われる人形師の鶴八は傀儡館の依頼で「金銀花」を作ります。

完成した人形は鶴八の師匠・田村嘉吉の一人娘にそっくりでした。

師匠の一人娘と鶴八には縁談がありましたが、鶴八は一人前になるまで結婚できないとこの話を断ります。

ところが傷ついた娘は自殺してしまいます。

鶴八は師匠の一人娘の生き写しの人形が傀儡館で展示されることに抵抗を感じ、傀儡館の加藤に人形の作り直しを依頼します。

しかし加藤は無理やり「金銀花」を持ち出し展示、これがたちまち人気を博します。

死んでしまった大切な女性が人目にさらされたと感じた鶴八は、墨で人形の頭を汚し展示できないようにします。

加藤はこの行為に激高し鶴八を殺害、花屋敷の裏手に遺体を埋めます。

この事件は警察により捜査され、加藤は警察で取り調べを受けます。

なお人気俳優の橘屋乙次郎も「金銀花」に魅せられた一人で、展示されていた期間中は連日のように傀儡館に足を運んでいました。

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人食い人形事件の疑問点を解説

ここからは人食い人形事件の疑問点について解説していきます。

季久が乙次郎に脅迫された理由

季久の左目が義眼であることを乙次郎に知られたためです。

12月10日に「金銀花」の展示が再開されると、乙次郎は泉若と季久を連れて傀儡館を訪れます。

このとき人形舞台の強烈な照明が季久の左目に当たり、きれいな光が反射します。

これにより乙次郎は季久の左目が義眼であることに気が付きます。

乙次郎は泉若に義眼のことを知られたくない季久につけこみ、金と体を要求しました。

連日「金銀花」を見に来ていた乙次郎が12月に1回しか来なかった理由

乙次郎は12月10日から展示された新しい「金銀花」を見ると、前に展示されていた「金銀花」と作者が違うと気が付きます。

そのため12月は1回しか「金銀花」を見に来ませんでした。

乙次郎は「金銀花」の展示が始まった9月下旬から展示が中止になる11月下旬まで、連日のように傀儡館を訪れていました。

そのくらい乙次郎は「金銀花」を気に入って(恋して)いました。

ほとんどの観客は人形の作者が変わったことに気が付きませんでしたが、人形に恋していた乙次郎はこの事実に気がつきました。

新しい「金銀花」を作ったのは誰?

12月10日から展示された「金銀花」を作ったのは佐々新吉です。

最初の「金銀花」を作った田村鶴八は11月の末に姿を消しました。

人形に墨を塗ったことに激昂した傀儡館の加藤小介に殺されたためです。

そこで加藤は、猿若町の芝居小屋で小道具を作っていた佐々新吉に「金銀花」の制作を頼みます。

乙次郎殺害で人形の細工をした人物は?

人形が乙次郎の首を咬み切ったように見せかけた細工をしたのは佐々新吉ではないか、と石川啄木は推理しました。

12月16日の夜、乙次郎の家で脅された季久は護身用の懐剣で乙次郎を殺害します。

翌朝泉若は乙次郎の遺体を発見すると、乙次郎の喉に刺さった季久の懐剣を引き抜き、証拠を隠滅し、一度は芝居小屋に戻ります。

次に現場にやってきたのは佐々新吉でした。

別の職人が新しい「金銀花」を作ったことを見破った乙次郎は、傀儡館の加藤を強請ります。

新吉は加藤に頼まれ、いくらかの金を持って乙次郎宅を訪れます。

乙次郎の死体を見ると新吉は傀儡館に戻り、鶴八が墨をかけて展示できなくなった「金銀花」を持ってきます。

そして「金銀花」の口にたっぷりと乙次郎の血をつけて、あたかも人形が乙次郎の首を咬み切ったように細工したのです。

歩く人形は誰の仕業?

歩く人形は結城泉若がなりすましたものです。

泉若と同性愛の関係にあった乙次郎は人形の「金銀花」にすっかり魅せられ、泉若に冷たくなります。

乙次郎がそんなに人形に魅せられているなら自分が人形になればいい、と泉若は考えます。

泉若は女形の役者だったので、化粧して着物を着れば人形「金銀花」になることができます。

「金銀花」になりすました泉若は、乙次郎の気を引くために両国橋界隈を歩き、この姿を数人が目撃しました。

まとめ

橘屋乙次郎殺害については

  • 犯人は横山季久
  • 義眼を知られたことで乙次郎に脅迫された季久は、もみ合った末に懐剣で乙次郎を殺してしまった

田村鶴八殺害については

  • 犯人は傀儡館館長の加藤小介
  • 加藤は「金銀花」に墨を塗った鶴八に怒り殺害してしまう

また人食い人形事件の疑問も解説しました。

  • 季久が乙次郎に強請られたのは、季久の義眼が乙次郎に知られたため
  • 乙次郎が12月に1回しか「金銀花」を見に来なかったのは、作者が違うことに気がついたため
  • 新しい「金銀花」を作ったのは佐々新吉
  • 乙次郎殺害で人形の細工をしたのは佐々新吉
  • 歩く人形は乙次郎の気を引こうとした結城泉若の仕業

人食い人形事件はかなり話が入り組んでいました。

そのため謎解きを理解するのも大変でしたが、読み応えもありました!

2020年4月からのアニメではどのように描かれるか楽しみです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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