「啄木鳥探偵處」凌雲閣(浅草十二階)幽霊騒動の犯人は誰?原作からネタバレ!

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金欠に苦しむ詩人・石川啄木が家族を養うために探偵に?

助手は同郷の友人(先輩)である国語の神様・金田一京助!

「啄木鳥探偵處」(きつつきたんていどころ)はこんな奇抜な設定の推理小説です。

2020年4月開始のアニメ「啄木鳥探偵處」の原作小説でもあります。

ここでは「啄木鳥探偵處」浅草十二階こと凌雲閣の幽霊騒動の真相を原作小説を元にネタバレします。

なお原作小説とアニメでは設定や内容が異なる可能性があります。

「啄木鳥探偵處」(きつつきたんていどころ)浅草凌雲閣幽霊騒動の犯人を解説

凌雲閣幽霊騒動はある殺人事件がきっかけ

「啄木鳥探偵處」の浅草十二階こと凌雲閣の幽霊騒動は複雑な背景があります。

ある殺人事件がきっかけとなり幽霊騒動が起こります。

その殺人事件の犯人と被害者は以下の通り。

  • 犯人:澤山六郎
  • 被害者:山岡克巳(やまおかかつみ)と交際していた女性

澤山は公苑の六郎とも言われる人物で、いわば反社会勢力、裏社会の人物。

浅草を拠点とする芸人たちを調整したり管理したりしていました。

殺された女性と山岡克巳は単なる恋人ではなく不倫の関係でした(山岡は独身、女性に家族があった)。

その女性が澤山に陵辱されたうえに殺害されます。

この事件は明治42年8月16日に起き、翌17日の新聞に掲載されました。

幽霊騒動に関わった人物は2人

浅草十二階幽霊騒動に関わった人物は2人います。

  • 山岡克巳:東都毎朝新聞勤務
  • 小磯松吉:浅草の幻燈技師

9月以降に出現した幽霊は小磯の仕業です。

幻燈技師の技術を活かし、凌雲閣10階の壁面に幽霊を出現させました。

一方の山岡は実際には幽霊を出現させてはいません。

幽霊が出たという記事を新聞に書くことで、凌雲閣に幽霊が出たように世間に印象づけていただけです。

詳しくは次で解説します。

凌雲閣(浅草十二階)幽霊騒動の真相を原作からネタバレ

ここからは浅草凌雲閣幽霊騒動を詳しく解説します。

女性が澤山に殺害される

東都毎朝新聞に勤めていた高橋克巳は、とある女性と許されない恋愛関係にありました。

2人は8月16日の夜に浅草で会う予定でしたが、この日女性は澤山に陵辱されたうえ殺害されます。

浅草寺裏で女性を発見した人物の証言によると、女性は息を引き取る直前「喉の月」(のどのつき)なる謎の言葉を残して死にます。

この証言は事件翌日の新聞に掲載されました。

幻燈技師の松吉はこの記事を見て「喉の月」の意味を理解します。

「喉の月」とは「喉の突き傷」、つまり「喉に突き傷」がある澤山六郎が犯人であることを理解したのです。

澤山はこの傷を隠すためにいつも喉に襟巻きを巻いていました。

8月16日に幽霊を用意した山岡克巳

この日女性と会う予定の山岡は、凌雲閣12階(最上階)に幽霊の仕掛けを用意します。

女性を驚かせる、または楽しませるための仕掛けでした。

しかし女性が殺されたため、幽霊の仕掛けを彼女に見せることはできませんでした。

なお山岡はその日幽霊を用意しただけで出現させていませんし、それ以降も幽霊を出現させていません。

幻燈技師の松吉は山岡と女性が付き合っていることを知っていました。

女性殺害について書かれた新聞記事を読んだ松吉は、澤山が女性殺害の犯人(容疑者)であることに気づきますが、警察に言うことができません。

松吉は浅草の芸人を取り仕切っていた澤山に恩義があったからです。

犯人を探すために幽霊記事を書いた山岡

真実を話せない松吉は、せめてもの贖罪として山岡に「首に傷のある男を探せ」と忠告をします。

忠告を受けた山岡は凌雲閣12階に幽霊が出たとの記事を繰り返し書きます。

これは犯人を見つけるためでした。

新聞を見て幽霊を見にやってきた人たちは浅草十二階最上階を見上げます。

このとき見上げた人の首元はあらわになります。

こうすることで山岡は「喉に突き傷」がある人間を見つけようとしました。

しかし彼は犯人を見つけることはできず、8月いっぱいで新聞社を退社。

9月からは浅草にある別の会社で働くようになります。

9月以降幽霊を出現させたのは小磯松吉

9月になると本当に幽霊が本当に現れるようになります。

この幽霊は小磯松吉が作り出したものです。

幻燈技師としての技術を利用し、凌雲閣十階の壁面に幽霊を出現させたのです。

幽霊は松吉の贖罪(しょくざい)

松吉が幽霊を出現させたのは、山岡への松吉なりの贖罪(しょくざい)でした。

山岡は8月末で新聞社を退社したので、9月からは幽霊記事を書くことができません。

そのため凌雲閣最上階を見上げる人も少なくなり、山岡は「喉に突き傷」のある人間をさがすことができなくなりました。

真実を語れない松吉は、せめて幽霊を出現させることで山岡の犯人探しに協力しようとします。

9月になり凌雲閣に幽霊が現れるようになると、他の新聞社も幽霊記事を書きます。

この記事を見た人々がまた凌雲閣周辺に集まり、最上階付近を見上げるようになります。

山岡が「喉の突き傷」がある人物を見つけやすいように、山岡は幽霊を出現させたのです。

「啄木鳥探偵處」(きつつきたんていどころ)浅草十二階幽霊騒動の結末

ここまで浅草凌雲閣幽霊騒動の真相をネタバレしました。

次からはこの事件の結末を解説します。

澤山六郎が小磯松吉を殺害

澤山は自分が犯人だと疑っている松吉を口封じのために殺害します。

松吉が殺されたのは、浅草で啄木と金田一と会う直前のことでした。

殺害された松吉の懐には女性殺害について書かれた新聞記事が入っていました。

松吉はこの記事を啄木に渡し、「喉の突き傷」がある人間が犯人だと示唆するつもりだったと思われます。

「澤山が犯人」だとはっきり言わず、ただ黙って新聞記事を渡すつもりだったのでしょう。

結末は浅草十二階

啄木は浅草十二階(凌雲閣)の最上階で、すでに面識があった澤山と話をします。

啄木は澤山に女性殺害、松吉殺害について自分がこれまでに調べた事を話します。

抵抗を見せていた澤山でしたが、最後は観念したようでした。

このとき物陰でこの話を聞いていた山岡が急に飛び出し、澤山に襲いかかります。

2人はもつれ合い、露台から落ちてしまいます。

これが2人の最期でした。

浅草十二階幽霊騒動は思いがけない形で結末を迎えることになりました。

まとめ

  • 凌雲閣で幽霊が出たとの記事を書いたのは新聞社に勤めていた山岡克巳
  • 山岡は女性殺害の犯人を見つける目的で幽霊記事を書いた
  • 山岡は幽霊記事を書いただけで、幽霊を出現させていない
  • 女性殺害の犯人が澤山六郎とつかんだ小磯松吉は、山岡への贖罪として凌雲閣壁面に幽霊を出現させる
  • 澤山は口封じのために事件の真相に感づいた松吉を殺害する
  • 澤山と山岡は凌雲閣最上階から落ちて死亡する

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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