「オリエント」の主人公・武蔵。
幼い頃から武士に憧れていた武蔵は、一緒に育った鐘巻小次郎と”最強の武士団”を作ることを夢見ていました。
やがて成長した武蔵は小次郎、服部つぐみとともに、鬼退治の旅に出発します。
ところでそんな武蔵とは一体何者なのでしょうか?
今回は「オリエント」123話までの内容から武蔵の正体を解説・考察します。
武蔵の両親や武蔵が鐘巻家に引き取られた経緯についてもまとめました。
目次
「オリエント」武蔵の基本情報
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本編開始当時の武蔵は、鉱夫になるための学校に通っている15歳の少年。
幼い頃から武士を目指していた武蔵でしたが、地元である竜山町の住民たちは
- 鬼=守り神
- 武士=大悪党
と考えていたため、「将来は武士になりたい!」と言うことができず、鬼の食料となる鉱石を掘る鉱夫の学校に通っていたのです。
しかし鬼を守り神と崇める考えに疑問を持っていた武蔵は、鐘巻小次郎とともに”最強の武士団”を作り、鬼を倒す旅に出ます。
「オリエント」武蔵の正体を解説
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結論を書くと、「オリエント」123話までで武蔵の正体は完全には明らかになっていません。
ですが武蔵の正体について、主に3つのことがわかっています。
- 忌人であること
- 普通の農家の出身であること
- 黒曜の女神の器であること
それぞれ解説します。
武蔵は忌人(いみびと)
忌人(いみびと)とは鬼鉄刀に嫌われる人物のこと。
マンガ24話、武蔵は何本もの鬼鉄刀を試します。
しかしいずれも腕に黒い渦上の物質がまとわりついて、刀を握ることができません。
この様子を見ていた武士は「あなたは忌人。鬼鉄刀に忌み嫌われている。だから鬼鉄刀の力をうまく引き出すことができないんだ」と説明。
さらに竜造寺武士団の女性鍛冶・長船ミツルは「武蔵の魂の色は黒。魂の色は一生変えられない。お前さんは鬼鉄刀を使えない」と、武蔵が鬼鉄刀を使えない理由を解説していました。
なお長船ミツルが忌人を見るのは武蔵が初めてとのこと。
つまり忌人とは極めて稀(まれ)な症例であることがわかります。
普通の農家の出身
忌人であるため、何か特別な血筋を持った人間なのかと考えられた武蔵でしたが、意外にもごく普通の農家の出身であることが判明します。
マンガ26話、武蔵が忌人であることに疑問を持った服部つぐみは、鐘巻小次郎に武蔵の出生について質問。
すると小次郎は「武蔵の生まれた家は、竜山町にある尋常じゃなく大きな畑を耕す農家」と説明。
つまり武蔵は極めて普通の家庭に生まれたということになります。
なお武蔵の父親の名前は源介、母親は月です。
黒曜の女神の器
武蔵の正体について、もう一つわかっていることがあります。
それは武蔵は黒曜の女神の器であるということ。
黒曜の女神とは、鬼に支配された地上の人々に鬼鉄刀をもたらした救世主。
鬼鉄刀は鬼の急所を切る刀ですから、黒曜の女神は鬼と敵対する存在なんですね。
約100年前に死んだとされる黒曜の女神ですが、現在は武蔵の体の中に宿っています。
あくまで推測ですが、武蔵が黒曜の女神の器であることが武蔵の正体に深く関係しているものと考えられます。
なお忌人であることが判明した武蔵でしたが、鬼との戦いで危機的状況になった時、武蔵の中の黒曜の女神が覚醒。
鬼鉄刀”焔魔大太刀”を使えるようになります。
武蔵の両親や鐘巻家に引き取られた過去を解説
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武蔵の両親
武蔵の両親は竜山町のごく普通の農民だったことは前に説明しました。
武蔵の両親は町内で”極悪人の子孫”として差別されていた武士の子孫の鐘巻家と親しくしていました。
両親を見て育った武蔵も鐘巻小次郎と出会うとすぐに仲良くなり、いっしょに遊んだり、大きくなったら武士になり、鬼退治することを夢見るようになります。
しかし武士の子孫と親しくしていた武蔵の一家は、周囲から変わり者と見られていました。
武蔵の両親はなぜ死んだ?
武蔵の両親は武蔵が幼い頃に死亡しています。
死因は流行病。
両親を亡くした武蔵は親戚の家で面倒をみてもらうことになりますが、武士の家と付き合っていたために邪魔者扱いされ、親戚の家をたらい回しされることに。
親が死んだのも鬼神への信仰心が足りないからだとか、武士の家と付き合ったからだとか、などと言われてしまうことになります。
武蔵が鐘巻家に引き取られた経緯を解説
ある日、武蔵は親戚から武士の子孫である鐘巻自斎(かねまきじさい)に石を投げるよう強要されます。
悩んだ武蔵でしたが、命令に逆らうことができず、「武士の生き残りなんか死んじまえばいい」と言いながら、鐘巻自斎に石を投げつけます。
しかし罪悪感に苛まれた武蔵は自斎の家に謝罪に。
武蔵の謝意を受け取った自斎は武蔵に武士の心得を説きます。
そして武蔵を引き取り、育てていくことにします。
小次郎の父・鐘巻自斎(かねまきじさい)と武蔵の関係を考察
担当Tは32話「武士の生き方」からこのシーンを。武蔵の自斎に対する想いが語られるこの場面を見た時、武蔵のことをより理解できた気がしたのを覚えています。
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— 『オリエント』公式@22年1月TVアニメ放送開始! (@orient_magazine) March 20, 2019
本編開始時点、黒曜の女神は武蔵の体の中にいますが、それ以前は鐘巻自斎に宿っていた可能性が高いと考えられます。
というのはマンガ40話で犬飼四郎は、かつて目に掻き傷(かききず)がある白髪の中年男が黒曜の女神を持ち出し、自分の体に宿したと語っています。
犬飼四郎がいう中年男こそが鐘巻自斎の可能性が高いです。
つまり武蔵と自斎には黒曜の女神の器という共通点があると考えられます。
やがて鐘巻自斎は死亡しますが、自斎は死ぬ前に黒曜の女神を武蔵に憑依させた、または黒曜の女神が自ら武蔵の体に乗り移ったのではないでしょうか。
なおマンガ22話にある武蔵の回想シーンには、八つ裂きの刑のように縛られ、血塗れになる鐘巻自斎の様子があります。
自斎が処刑されたのは竜山町で、自斎の周りには鬼神を信仰する人間たちが集まっています。
武蔵の回想が正しいなら、自斎は鬼神を信仰する人間たちによって処刑されたことになりますが、果たして真相は・・・?
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- 武蔵の正体は123話終了時点ではわからないことが多い
- ただし忌人であること、普通の農家の出身であること、黒曜の女神の器であることが判明している
- 普通の農民だった武蔵の両親は流行病で死亡した
- 親戚の家をたらい回しにされた末、武蔵は鐘巻自斎に引き取られ育てられる
- 鐘巻自斎は黒曜の器だった可能性が高い
最後まで読んでいただきありがとうございました!