「不滅のあなたへ」に登場するグーグー。
グーグーはピオランに連れて来られてやってきた酒爺の店でフシと意気投合すると、まるで兄弟のような関係になっていきます。
そんなグーグーは、裕福な家に生まれ何不自由のない生活を送っていたリーンに恋をします。
対照的な境遇のグーグーとリーンですが、2人は最後に結ばれるのか、解説します。
またグーグーの死亡や復活についてもまとめました!
目次
「不滅のあなたへ」グーグーとリーンは結ばれる?
引用元:「不滅のあなたへ」4巻
結論を書くとグーグーとリーンは結ばれます。
リーンはグーグーの実直でやさしい性格を知るにつれて惹かれるようになり、最後に2人は両思いの関係になります。
そしてグーグーがリーンに告白することで結ばれますが、その結末はとても悲しいものでした。
そこで次ではグーグーとリーンが結ばれるまでを解説します。
「不滅のあなたへ」グーグーとリーンが結ばれるまでを解説
引用元:「不滅のあなたへ」3巻
グーグーとリーンの出会い
兄と2人きりでテントで暮らすグーグーは、露天で野菜を売り、ほそぼそとした生活をする少年でした。
一方、クロップ家という良家で育ったリーンは何不自由ない生活を送っていましたが、両親から束縛される毎日に嫌気がさしていました。
ある日グーグーがリーンの飼っている犬のミールがはぐれているところを見つけると、リーンはグーグーにお礼として指輪をプレゼントします。
喜んだグーグーでしたが、悲劇はその直後に待っていました。
事故で顔が潰れてしまうグーグー
引用元:「不滅のあなたへ」3巻
指輪をもらったグーグーは喜んで家に帰りますが、兄はわずかな貯金とともに姿を消していました。
グーグーが悲嘆に暮れて外を歩いていると、荷台から落ちた丸太が下にいる人に向かって転がり落ちていきます。
グーグーはその人を突き飛ばして助けますが、グーグーは丸太の下敷きになり顔面を損傷。
口も鼻もつぶれてしまい、怪物のような容姿になってしまいます。
自分の不幸な境遇を恨み、自分以外の誰かになって生きたいと願っていたグーグーですが、望んではいなかった自分になってしまいました。
なお後でわかることですが、グーグーが助けた人こそリーンでした。
対照的なグーグーとリーン
ここで興味深いのは、グーグーとリーンが対照的なキャラクターとして描かれていることです。
- グーグー:両親がおらず、クズな兄は失踪し、一人ぼっち。お金もなく、事故により怪物のような容姿になってしまう
- リーン:いい家に生まれ、かわいい容姿を持ち、何不自由ない生活を送っている
ただし現在の自分の境遇に不満を持っており、現状を変えたいと思っていることは共通しています。
しかしグーグーにくらべて、リーンの悩みは贅沢すぎる悩みであり、単なるわがままと言ってもいいでしょう。
またリーンは最初はフシに興味があったようで、グーグーに惹かれた様子はありませんでした。
原作マンガでは、そんな対照的なグーグーとリーンが惹かれていく様子がとてもキレイに描かれていました。
懸命に生きるグーグーと惹かれていくリーン
酒爺により体内に酒を貯蔵できるよう改造されたことに絶望したり、怪物とバカにされたりしながらも、グーグーは懸命に生きていきます。
顔をバカにされて傷つくこともありましたが、自分の取り柄を作るためにトレーニングを始めたりもしました。
またグーグーはフシにとって兄のような存在になり、フシに人として生きるために必要なことを教えていきます。
一方のリーンは、最初はフシに興味があったようですが、酒爺の店で働き、グーグーと接していく中で、グーグーのやさしい性格に惹かれていきます。
リーンは外見ではなく、内面で人を判断するタイプだったからです。
リーンのグーグーへのセリフが彼女の人柄をよく表してします。
あなたが怪物でも人間でもどっちでもいいけどさ
でもそれってどっちもあなたでしょ?
全部さらけ出すあなたも隠さずにいられないあなたも
私はどっちも変で好きだけどな・・・
私はあなたのことをもっとよく知りたいわ
引用元:「不滅のあなたへ」3巻
そして4年の月日が流れます。
グーグーに告白するリーン
引用元:「不滅のあなたへ」4巻
グーグーとリーンはお互い好意を抱いていましたが、恋人同士にはなっていませんでした。
ただリーンは16歳になると親が決めた相手を結婚しなければならないため、それまでにグーグーと恋人関係になりたいと思っていました。
そんなときにリーンは、かつて自分が指輪を渡した男の子がグーグーであることを知ります。
リーンはグーグーに「私を口説くなら今よ。私が他の誰かと結婚しちゃってもいいの?」。
さらに「私を愛してるんでしょ!?」とまで言い、グーグーの気持ちを確かめます。
でもグーグーは「そんなこと言ったの?覚えてないよ」と、自分の気持ちを正直に伝えることができません。
怒ったリーンですが、翌月に予定されている自分の誕生パーティにグーグーを誘います。
このときグーグーがちゃんと答えれいれば、2人のその後は大きく違ったはずのに・・・。
運命はあまりにも残酷でした。
命と引換えにリーンを守ったグーグーの最期
引用元:「不滅のあなたへ」4巻
誕生パーティーの最中、グーグーは自分の顔のケガはリーンを助けるために負ったことを話します。
これを聞いたリーンがグーグーに気持ちを伝えようとした瞬間、ノッカーが出現!
リーンの家はメチャクチャに破壊されてしまいます。
フシとグーグーは協力してノッカーと戦いますが、その場所にリーンが来てしまいます。
そして不幸にも建物が崩れ、グーグーとリーンは瓦礫の下敷きになってしまいます。
グーグーは崩れ落ちる瓦礫からリーンを守りますが、ついには力尽きて死んでしまいます。
リーンは最後までグーグーの素顔を見ることはありませんでした。
2人が恋人同士でいられたのはほんの数秒だけ。
悲しすぎる恋の結末でしたが、2人にとっては幸せな時間だったかもしれません。
グーグーとリーンの死亡と復活を解説
ここまで解説したとおり、グーグーはリーンを守るために命を落とします。
ここではグーグーが死んだ後についてまとめました。
グーグーの死亡後を解説
グーグーが死亡するとフシは酒爺の店を離れ、新たな旅を始めます。
ノッカーはフシがいるところに現れるため、これ以上酒爺やリーンたちを危険にさらしたくないからです。
フシはピオランと行動を共ににしますが、実はグーグーの魂もフシの傍にずっと寄り添っていました。
「不滅のあなたへ」の世界観では、人は死ぬと「すべての願いが叶う楽園に行くか」それとも「現実に留まるか」の選択を迫られますが、グーグーは現実に留まり、フシと旅をすることを選んだからです。
ただしフシは魂を見る能力がないため、グーグーがそばにいることを知りません。
そんなグーグーが復活(生き返る)するときがやってきます。
グーグーが復活
引用元:「不滅のあなたへ」12巻
グーグーが復活するのは王都レンリルでノッカーと戦っている最中のこと(単行本12巻)。
グーグーはフシが大好きだったので、ずっとフシのそばにいたのですが、フシには魂を見る能力がなかったので気が付かずにいただけでした。
しかしウラリス王国のボン王子が自分の命を犠牲にして、フシに自分の体を与えたことで、フシは魂が見えるようになり、グーグーを蘇らせることができたのです。
このときマーチやトナリも生き返り、彼らはフシに協力してノッカーと戦います。
12巻はそれまでのキャラクターがオールスターで登場し、「鳥肌が立つ」と評判です。
ぜひ読んでみてください。
実はリーンも死亡していた?
引用元:「不滅のあなたへ」7巻
グーグーにより命を救われたリーンですが、後に死んでいたことがわかります。
単行本7巻で、間もなく命が尽きるトナリの前で、フシがこれまで出会った人たちの姿に変身していきますが、このときリーンの姿にもなることができました。
フシがリーンに擬態したということは、リーンはすでに死んでしまったことを意味しますが、いつどのように死んだかは描かれていません。
フシはピオランが死んだ後、40年間一人で暮らしてきたので、この間に死んだと思われますが、もっと若くして亡くなっていた可能性もあります。
結局リーンがいつ死んだかははっきりわかりませんが、もし機会があればリーンのその後についても描いてほしいですね。
まとめ
この記事では「不滅のあなたへ」のグーグーとリーンについてまとめました。
- グーグーはリーンを守るために顔にケガしてしまい、怪物のような見た目になってしまう
- 恋人になったグーグーとリーンだが、リーンを守ったグーグーは死んでしまう
- グーグーの魂はフシに寄り添い、いっしょに旅をしていた
- グーグーはレンリルでの戦いで復活する
- リーンは後に死んでいたことがわかる
最後まで読んでいただきありがとうございました!