「不滅のあなたへ」の主人公フシは人間(少年)の姿を手に入れると、生と死を何度も繰り返しながらひたすら大地をさまよいます。
そこでフシが出会ったのが「おとなしくない少女」マーチです。
マーチは、まだ自我や人格が確立していないフシに様々なことを教え、影響を与えていきます。
ここではそんなマーチのかわいい魅力をご紹介します。
またマーチの死や復活、最後についてもまとめました。
なおこの記事にはネタバレがあります。
目次
「不滅のあなたへ」マーチがかわいい!魅力まとめ
引用元:「不滅のあなたへ」1巻
大人になることに憧れるマーチがかわいい
ニナンナという集落にすむマーチはおままごとが大好きな女の子。
まだ小さいのでおねしょをしてしまいますが、とても明るく元気で、両親や村の人から愛されて育っていました。
そんなマーチは大人になることに憧れており、「いつになったら大人になれるのかしら?」「はやく大人になってママになりたいんだもの!」と言っては両親を困らせていました(笑。
ニナンナでは子どもは顔に墨を塗る風習がありますが、墨がとれて大きくなり、母親になることがマーチの夢だったのです。
大人になることに憧れて健気に生きるマーチはとてもかわいい女の子でした。
生きることを選んだマーチは強い
引用元:「不滅のあなたへ」1巻
そんなマーチですが、不幸にも村の繁栄と安泰のためにオニグマに捧げる生贄(いけにえ)に選ばれてしまいます。
もしマーチが生贄になることを拒否すれば、別の女児が犠牲になるため、両親はマーチを差し出すことに納得せざるを得ません。
マーチも表向きは生贄になることを受け入れたように見えました。
しかし大人になることに何よりも憧れていたマーチは実は生きることを諦めてはいませんでした。
マーチはヤノメの人たちの目を盗んで逃げ出します。
強いですね、マーチは!
山中で逃げ出したマーチが出会ったのがフシでした。
フシの母親になるマーチがかわいい
マーチと出会ったばかりのフシは、まだ自我が確立する前のため会話もままならず、食事もきちんととれず、ただの少年の姿をしたモノでしかありませんでした。
そんなフシを見たマーチは、木の実を採ってフシに渡して食べ方を教えたり、「ありがとう」という言葉を教えたりします。
マーチからいろいろな刺激を受ける中で次第に人間らしくなってきたフシは、食事をくれるマーチの後を付いてくるようになります。
そんなフシを見て「マーチはあんたのママじゃないんだからね」と言いつつ、とても嬉しそうでした(笑。
その後マーチは「この子(フシ)のママになることにしたの」と宣言。
見た目は自分より歳上なのに、なにもできないフシが子どもに見えたようですね。
フシの母親になったマーチはかわいいママでした!
オニグマに対してもやさしいマーチ
引用元:「不滅のあなたへ」2巻
生贄にならずにすんだマーチは村で仲がよかったパロナ、フシ、ヤノメのハヤセ(マーチとパロナにとっては敵役)、フシに倒され瀕死の状態のオニグマらとヤノメに行くことになります。
しかしこれはフシが持つ不死身の力を手に入れたいハヤセのワナだっため、マーチらは牢獄に閉じ込められてしまいます。
牢獄から脱走を試みたパロナは「生贄の儀式はもう必要ない」ことをニナンナの人々に伝えるため、死んだオニグマの目と皮を切り取り、村に持ち去ろうとします、
しかしオニグマの体に刀を入れようとするパロナに、マーチは「やめて。かわいそう」と異議を唱えます。
マーチにとって死んだオニグマはただの大きいクマにすぎず、これ以上傷つけるのがイヤだったんですね。
結局パロナはオニグマの体を刻むことを諦めますが、このシーンからマーチのやさしい性格がわかります。
マーチの真摯な思いを受け止めて、オニグマを傷つけなかったパロナも立派でした。
マーチは死亡する?復活についても
ここからは牢獄を脱出したマーチのその後についてネタバレします。
パロナをかばって矢に倒れるマーチ
引用元:「不滅のあなたへ」2巻
牢獄を脱出したマーチ、フシ、パロナ、ピオランは馬車でニナンナに向かいます。
馬車の中でマーチは、料理、ぬいぐるみ作り、言葉を覚えるなど、大人になったらやりたいことをうれしそうに話していました。
フシにも「いっしょに大人になっていくの」と話しかけます。
しかしフシを手に入れたいハヤセが追ってきて、弓矢で攻撃してきます。
しばらくパロナとハヤセの格闘が続きますが、マーチはハヤセが放った弓矢からパロナをかばい、死んでしまいます。
大人になることに憧れていたマーチですが、その夢を叶えることはできませんでした。
フシのそばに寄り添い続けるマーチ
マーチの肉体は死んでしまいますが、魂はその場に残っていました。
「不滅のあなたへ」の世界観では、死ぬと霊は「楽園に行く」か「現実に留まる」か、選択を迫られますが、マーチの魂は「現実に留まる」ことを選んだからです。
マーチの魂はフシを通じ、絶望のため自死しようとするパロナを思いとどまらせます。
そしてマーチの魂は大好きなフシとともに旅を続けるのでした。
大人になったマーチは美少女?
引用元:「不滅のあなたへ」2巻
死んだあと、マーチの魂(?)が大人になった自分を空想するシーンが単行本2巻に描かれています。
そこではマーチは驚くほどの美女になっており、小さいときに作って遊んでいた人形を「ママがご飯作ってあげるね」と言いながらあやしていました。
もし生贄に差し出されることなく、ヤノメに行くこともなければ、マーチはこんな美女になり、結婚して子どもに恵まれていたに違いありません。
そしてきっといいお母さんになっていたでしょう。
そう考えると、思い半ばで死んでしまうなんて切ないですよね。
マーチが復活?
引用元:「不滅のあなたへ」2巻
魂となり、フシと旅を続けるマーチですが、フシには魂を見る能力がないため、マーチの存在に気がつくことはありませんでした。
それでもマーチはフシとともに旅をして、王都レンリルでノッカーとの戦いが始まると、ついに復活します。
フシは自分では気がついていませんでしたが、死者を蘇らせる能力を持っており、この能力のおかげでマーチは生き返ることができたのです。
そしてフシたちはノッカーとの戦いに勝利!
勝利の宴でマーチは大人になる夢を語るのでした。
マーチの最後を解説
王都レンリルの戦いに勝ったフシたちですが、ノッカーは世界中にたくさんいます。
そのためフシはあらゆる地域に自分を広げ、ノッカーと戦う決意をしますが、フシと一緒にいたいマーチはレンリルに残り、フシのそばにいることを決意します。
フシは肉体の動きを最小限にして、世界中に神経を張り巡らせノッカーと戦います。
その足元に寄り添っていたマーチはゆっくりと死んでいきます。
マーチは「大人になる」夢を叶えることはできませんでしたが、フシのそばで最期を迎えることができました。
無念は残りますが、生き返って再びフシと会えたのですから、最後は充実した時間を過ごせたのかもしれません。
「現代編」でのマーチの復活を解説
単行本13巻から始まる「現代編」で、世界が平和になったと感じたフシはかつての仲間たちを故郷に復活させます。
やがて復活した仲間たちは、ボンとフシの約束を後世に伝えるためにできたテイスティピーチ財団の手引きで来日。
フシと共同生活を始めます。
もちろんマーチもかつてのかわいい姿のままで復活しましたよ!
まとめ
「不滅のあなたへ」
マガジンで読んでたけどコミックスで読み返しても泣ける。マーチぃ…… pic.twitter.com/89qB5NhFTJ— 柴犬 (@shibainu2525) April 27, 2017
この記事では「不滅のあなたへ」のマーチについてまとめました。
マーチのかわいい魅力は
- 大人になることに誰よりも憧れている
- 生きることを選んだマーチは強い
- フシの母親になるマーチがかわいい
- オニグマに対してもやさしいマーチがかわいい
ヤノメから逃げ出した後にマーチは
- パロナをかばい、弓矢に討たれて死んでしまう
- マーチの魂は現実に留まり、フシとともに旅をする
- マーチはレンリルでの戦いで生き返り、フシらとノッカーを倒す
- 世界中に自分を広げ、ノッカーと戦うフシの足元でマーチは最期を迎える
- マーチは現代編で復活し、日本でフシたちと共同生活を始める
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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