水無月すうさんの人気マンガ「プランダラ」。
「プランダラ」の序盤では「アビス送り」や「アビスの悪魔」「カウント」など、見ていればその現象はわかるけれど、背景がどうなっているかわからないものが出てきます。
これらの背景は話がある程度進んだときにしか出てきません。
そこでここではまず「カウント」「アビス送り」「アビスの悪魔」について解説します。
またこれらはアルシアの建国に大きく関わっています。
「カウント」「アビス送り」「アビスの悪魔」とアルシアの建国がどのように関係しているのか、詳しく解説します。
またアニメ第6話でアビス送りになったペルモはどうなったかについてもネタバレします!
目次
プランダラのカウントやアビス送り・アビスの悪魔を解説
カウント
アルシアに住む人達は体それぞれ数字が刻まれています。
アルシアに生まれた人は、その瞬間から何かをカウントすることを義務付けられています。
何をカウントするかは人により異なります。
例えば移動酒場のナナは客に「美味い」と言われた数をカウントします。
「美味い」と言われれば数が増え、「不味い」と言われれば数が減ります。
この数字には2つの大きな意味があります。
1つ目は数字に小さいものは数字の大きいものの命令に逆らえないこと。
つまりカウントの差がそのまま身分の差になります。
2つ目は数字が下がりカウントがゼロになると「アビス送り」になります。
アビス送り
体に刻まれた数字がゼロになるとアビス送りになります。
アビス送りとは地面に吸い込まれ、姿を消してしまうことです。
吸い込まれたあとどうなるか、アルシアの人たちはわかっていません。
そのまま死ぬとも、死より恐ろしい場所に送られるとも言われています。
アビスの悪魔
アビスの悪魔とは、アルシアの地面に空いた大きな穴から現れる攻撃用ヘリコプターのことです。
マンガの2巻、3巻にその場面が出てきます。
アビスの悪魔は地面の穴から現れ、街を襲いました。
リヒトーやジェイルの活躍で攻撃は収まりましたが、街は大きな被害を受けました。
「カウント」「アビス送り」「アビスの悪魔」はすべてアルシア建国と深い関わりがあります。
次で解説します。
カウント・アビス送り・アビスの悪魔とアルシア建国の関係
廃棄戦争
300年前の世界で人を廃棄する戦争、いわゆる廃棄戦争が起こります。
目的は増えすぎた人口を減らすことです。
当時の資源や食料では世界の全人口を養うことができませんでした。
そこで人を減らし、生産できる食料に見合った人口になるまで戦争を続けるという密約がありました。
当時の日本もこの戦争に巻きこまれました。
戦争のために軍士官学校の教官たち(シュメルマン、アラン、フィレンダ)は、手術で合計7人の撃墜王を作ります。
教官たちは撃墜王たちに7つのオリジナルバロットを集めさせ、議会(アルシング)で停戦の可決をしようとします。
7つのオリジナルバロットを集め、議会(アルシング)で全会一致すると、さらなる未知の力を引き出すことができました。
戦争が始まって2年後、撃墜王たちはオリジナルバロット7つをすべて集めます。
そして教官たちはその力で自分たちの理想郷を作ります。
選民そしてアルシア建国
教官たちが全会一致による未知の力でやりたかったことは、教官たちが望む完全なる理想郷を作ることでした
それがアルシアでした。
まずさまざまな国の人種から受精卵1,000を選び、新たなアルシア国民とします。
選民です。
そして彼らから文明を奪うことで議会(アルシング)の正体を知っているものをなくします。
次に「全会一致」で地上3,000mに新たな国土を作り、さらに「全会一致」で地上の資源を奪います。
地上には資源がないので、もう地上3,000mのアルシアを攻撃することができません。
アルシアでは国民にカウントを義務付け、カウントがゼロになったものはアビス送りすることで過剰な人口増加を防ぎます。
アビスの悪魔とは地上から攻めてきた軍用ヘリのことを指します。
アビスとは地上のことを意味しています。
こうしてアルシアでは選ばれた一部の人間のみが管理された中で争いもなく、豊かな生活を送ることができます。
ただしその生活は地上の人たちの資源や食べ物を奪い取って成り立っています。
これが軍学校の教官たちがオリジナルバロット7つすべてを集め、議会(アルシング)でやりたかったことでした。
アルシア建国とカウント、アビス送り、アビスの悪魔には深い関係があったのです。
アルシアでは空を飛ぶことは重罪
蛇足ですが、アルシアでは飛行機を作り空を飛ぶことは禁止されていることを付け加えておきます。
空を飛ぶ研究さえも禁止されています。
空を飛ぶ研究は即死罪になります。
飛行機を作り空を飛べば、自分たちの国がどんな状況にあるか、すぐにわかってしまうからだと思われます。
アルシアは地上の人たちを犠牲にして成り立っている国です。
そのことを知った人たちが国に対して抵抗勢力になったり反乱を起こしたりしたらまずいので、空を飛ぶ研究や空を飛ぶこと自体を禁止しているのではないかと思われます。
アビス送りになったペルモは生きているのか?
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ペルモ
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アニメ6話で空を飛ぶ実験をしていたペルモがアビス送りになります。
ここまで解説したように、アルシアでは空を飛ぶことが禁止されているのでアビス送りになってしまったのです。
その後ペルモがどうなったのか、気になりますよね。
実はペルモは生きています!
本人曰く、身につけているものを脱いでパラシュートのように使い、無事にアビス(地上)に降り立ったそうなのです。
後に陽菜がアビスに行き、ペルモと再会するシーンがマンガにあります。
詳しくはマンガを見ていただきたいのですが、ペルモは元気で飛行機の研究をしていましたよ!
アニメ2期以降でそのシーンを見たいですね。
まとめ
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— ニュータイプ編集部/WebNewtype (@antch) November 18, 2019
- カウントはアルシアに生まれたものがそれぞれ何らかの数字を数えること
- アビス送りとはカウントがゼロになると地面に吸い込まれるように消えていなくなること
- アビスの悪魔とはアルシアに空いた大きな穴から出てくる攻撃用ヘリ
- 選民によりアルシアは作られ、カウントやアビス送り、地上からの搾取によりそこに住む人達は豊かな生活を送る
このように「プランダラ」には重苦しい内容も入っています。
戦争、世界の謎、人の苦悩、お色気、恋愛などが絶妙なバランスで入っている作品と言えます。
だからおもしろいんですよね!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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