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探偵はもう死んでいるヘルの正体を解説!パートナーの意味や聖典についても

探偵はもう死んでいる

警察の加瀬風靡から「切り裂きジャック事件の犯人を捕まえてほしい」と依頼された君塚君彦とシエスタ。

事件はケルベロスの仕業だと推測したシエスタは、君塚を囮にしてケルベロスをおびき寄せる作戦を計画。

するとシエスタの読み通り、シャーロット・有坂・アンダーソン(シャル)に化けたケルベロスが現れます。

正体を見破られたケルベロスは逃走しようとしますが、窓の外に出ようとした瞬間、何者かに首を切り落とされます。

ケルベロスを殺したのはSPES(スペース)の最高幹部だというヘル。

ヘルとは一体何者なのでしょうか?

ヘルの正体を解説します。

ヘルが君塚に言ったパートナーの意味や、ヘルが持っていた聖典とは何かについても解説します。

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「探偵はもう死んでいる」ヘルの正体や能力を解説

ヘルの正体

結論を書くと、ヘルの正体は夏凪渚が自分の中に作り出した”もう一人の人格”。

つまり夏凪は二重人格者なのです。

ただし本編開始時点ではヘルの人格は抑え込まれています。

小さい頃から心臓が悪く、親にも捨てられ、天涯孤独な境遇だった夏凪は、孤島にある孤児院で治療を兼ねて幼少期を過ごします。

しかし孤児院とは名ばかり。

実情は子どもたちに人体実験する施設で、夏凪もつらい実験に耐えていました。

施設を運営していたのはSPES(スペース)。

SPESのシードは、自分が乗っ取るための人間の「器」を見つけるために、子どもたちに人体実験をしていたのでした。

ヘルが生まれた経緯

やがて夏凪は施設にいるシエスタ、そしてアリシアと仲よしに。

3人はよく一緒に遊んでいましたが、やがて施設の異常な実情に気が付き始めると、施設への反逆を計画。

しかし施設長であるシードに敗れ、アリシアはシードの<種>を埋め込まれ死亡。

シエスタは記憶を消されますが、<種>を盗み、島から逃亡。

そしてアリシアの死を目の当たりにした夏凪は、つらい体験から逃れるためにヘルという裏人格を作り出します。

なお夏凪もシエスタ同様、島での記憶を消されていました。

SPESの幹部に

その後、ヘルはSPESの一員になります。

惜しむことなく自分の体を実験に差し出したり、また邪魔だと感じた子どもたちを島から追い出したり。

そうしてヘルはシードにとっての特別な存在になります。

ではなぜヘルはそこまでシードに尽くしたのでしょうか?

その理由は愛。

実際の肉体を持たず、夏凪の中に後天的に現れた別人格という存在のヘルは、確固たる何かが欲しいと思っていました。

自分の存在があまりにも曖昧で、消えてしまいそうな気がしたからです。

そこで求めたのがシード=ご主人様からの愛

やかてヘルはSPESの幹部まで上り詰めます。

本当は夏凪を守っていた

切り裂きジャック事件という凶悪事件を起こしたヘルですが、夏凪を守るために行動していたことが後に明らかになります。

合わせ鏡を使い、ヘルを呼び出したとき(小説3巻)、夏凪は自分を守ってくれていたヘルに感謝の言葉を述べます。

なぜなら、ヘルは夏凪が殺されないためにSPESの一員になったから。

 

本編開始の6年前、孤児院の秘密を知り、アリシアが殺される場面を見た夏凪はSPESに殺されるはずでした。

しかし裏人格のヘルは自分がSPESになり、役に立つところを見せて、夏凪が殺処分されることを阻止。

ヘルは素直に認めることはしませんでしたが、夏凪はヘルが感情を持たない怪物ではないことを知っていたのです。

君塚に保護されたアリシアは誰だったのか?

ここで気になるのは、切り裂きジャック事件が起きていたとき、君塚に保護された記憶喪失の少女・アリシアの正体。

アリシアは孤島の研究施設で本編開始の6年間に殺されていたので、1年前のロンドンにいるはずはありません。

実は保護された記憶喪失のアリシアは夏凪が成り変わった姿でした。

 

SPESの研究施設でアリシアの死を目の当たりにした夏凪は、数年後のロンドンでケルベロスの種を使い、無意識のうちにアリシアの姿を身にまといます。

そして君塚たちの姿を現し、「アリシア」という名を騙った(かたった)のです。

夏凪は目の前でアリシアを殺されたことがトラウマになっていたようですね。

 

「たんもし」ヘルの赤い目の能力を解説

ヘルの能力

ヘルの赤い目には人の意識に干渉し、行動を操る能力があります。

例えばヘルの眼が赤く光り、「キミは今ここで自害する」と言えば、対象の人物は自分の拳銃を引き抜き、自分を撃ってしまうのです。

また「キミはそこから一歩も動けず声を出すこともできない」とヘルに言われると、

それはまるでマインドコントロール。

赤い目に見つめられると、どういうわけかヘルの言葉通りに行動しなくてはいけない、という強迫観念にとらわれます。

正体は言霊

小説4巻で、ヘルは自分の能力について「能力の正体は言霊(ことだま)。発した言葉に霊力を宿す」と説明しています。

ヘルの言霊の能力は、シードの<種>を埋め込めれたために得たもの。

つまりヘルは人造人間なのです。

SPESの幹部であるヘルは、シードの指示に従い人類に対する攻撃をしてきましたが、ある時から人を傷つけない使い方を模索するようになります。

聖典の予言やパートナーの意味は何なのか解説

誘拐した君塚に、ヘルは「ボクのパートナーになってほしい」と言います。

また「聖典に書いてあることは絶対」「これにはキミの身に起こることのいくつかが書かれている」とも。

君塚がヘルのパートナーになることは聖典にも書いてあるようです。

ヘルが持っている聖典とは一体何なのか、解説します。

聖典とは何か解説

聖典について詳しい説明があるのは、小説4巻のミア・ウィットロックが登場するシーン。

ミア・ウィットロックは世界の危機を防ぐために存在する「調律者」の一人で、コードネームは「巫女」。

聖典とはミアを含む歴代の巫女たちが編纂してきた書物のことで、第一級秘匿物。

未来に起こることが記述されています。

 

SPESのシードは聖典を手に入れ、SPESの幹部たちに指示を出し、地球への侵略行為を進めていたとのこと。

ただし聖典の本来の持ち主は巫女であるはず。

なぜシードは聖典を手に入れることができたのでしょう?

シードが聖典を手に入れた経緯

調律者の一人に「怪盗」がいます。

怪盗は12人いる調律者の中で、明確に連邦憲章に違反した唯一の裏切り者。

生前のシエスタも「あの男だけは信用できない」と話していたと言います。

ミア・ウィットロックによると、怪盗はSPESの未来に関する予言が記された聖典を盗み、シードに売ったとのこと。

言い方を変えると、シードは調律者を利用して聖典を盗ませ、地球への侵略行為をしてきたことになります。

そう考えると恐ろしいですね。

なお小説4巻までに「怪盗」は登場しておらず、どんな人物か、詳細は不明です。

パートナーの意味を解説

ヘルは君塚に「いずれキミはボクのパートナーになる」という趣旨のことを何度も言っており、そのことは聖典に書いてあるとのこと。

この意味について解説します。

 

ヘルは夏凪渚が自分の中に作り出したもうひとりの人格。

つまり「ヘル=夏凪」ということになります。

ヘルは近い将来、君塚が夏凪のパートナー(助手)になることを「聖典」を通して知っていました。

君塚が夏凪の助手になるということは、君塚がヘルのパートナーになることと同義。

だからヘルは君塚に「パートナー」という言葉を何度も使っていたのです。

 

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まとめ

「たんもし」に登場するヘルや、ヘルが持っていた聖典について解説しました。

  • ヘルは夏凪渚の中に生まれた別人格
  • ヘルは切り裂きジャック事件の犯人
  • ヘルは夏凪が殺されないようにSPESの幹部になった
  • ヘルの能力は言霊で、人の意識に干渉し、行動を操ることができる
  • 聖典とは歴代の巫女が編纂してきた書物で、未来に起こることが記されている
  • 調律者の一人・怪盗が聖典の一部を盗み、シードに売った
  • 夏凪の裏人格であるヘルは、聖典を通して君塚が夏凪の助手になることを知っていたので、「パートナー」という表現を使った

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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