すずめの戸締まり草太はなぜ椅子になった?3本足の意味についても

すずめの戸締まり

新海誠監督制作の映画「すずめの戸締まり」。

閉じ師である宗像草太と出会った主人公の岩戸鈴芽(いわとすずめ)が、各地に点在する後ろ戸を閉じていく中で成長していく物語です。

作品序盤、廃墟で戸締りをした際にケガをした草太は、すずめの家に行って治療を受けます。

すると猫(ダイジン)が現れて、「おまえはじゃま」と言うと、草太を椅子の姿に変えてしまいます。

部屋の中には他にもいろいろな物があったのに、なぜ草太は椅子の姿になったのでしょう?

理由を考察します。

また、椅子が3本足である理由についても考えてみました!

 

「すずめの戸締まり」宗像草太はなぜ椅子になったのか考察

ここでは宗像草太が椅子になった理由を解説・考察します。

草太が椅子になった理由:ダイジンの呪い

草太が椅子の姿になったのは、ダイジンの呪いのため。

愛媛県八幡浜市へ向かうフェリーの中で、草太は「俺は、あの猫に呪われたらしい」とすずめに話すシーンがあります。

”あの猫”とは、もちろんダイジンのことですね。

ダイジンは要石でしたが、宮崎県の廃墟ですずめに引き抜かれた後に猫の姿に変身。

そしてすずめの部屋に現れ、草太に向かい「おまえはじゃま」と言うと、草太は自分が座っていた3本足の椅子になってしまうのです。

 

”呪い”という表現が正しいかどうかはともかく、ダイジンの力により、草太が椅子になったことは間違いありません。

ダイジンは鈴芽といっしょにいるには草太が邪魔だった

ではダイジンはなぜ草太を椅子の姿にしたのでしょう?

やはりダイジンは大好きな鈴芽と一緒にいたかったからだと考えられます。

作品冒頭、要石としてミミズの尻尾を押さえていたダイジンは、鈴芽に引き抜かれたことで猫の姿に。

その後、鈴芽の家にやってきたダイジンは鈴芽から「うちの子になる?」と聞かれると、「うん!」とうれしそうに返事。

ダイジンは自分を自由にしてくれた鈴芽と遊びたかったのだと思われます。

 

でも草太がいると、ダイジンはまた要石に戻されてしまうはず。

草太は特別な知識と能力を持つ閉じ師ですからね。

鈴芽といっしょにいるためには、草太は邪魔。

だからダイジンは草太を椅子の姿にしたと考えられます。

ダイジンは自由になりたかった?

すずめが大切にしていた椅子になった草太はその後、都内でミミズと格闘中に、要石になってしまいます。

ダイジンから草太に要石の役割が移ったからです。

ダイジンは要石の役割から解放され、自由になりたかったから、草太に要石の役割を移したと思われます。

なぜ椅子でなくてはならなかったのか?

すずめの部屋には他にもいろいろな物があったのに、なぜ草太は3本足の椅子になったのでしょうか?

椅子でなくてはならない理由はあったのでしょうか?

草太が椅子になってしまったことに、何らかの意味があるはず。

すずめにとって、3本足の椅子には母親との思い出がたくさん詰まっていますからね。

個人的な考察ですが、ダイジンはすずめを勇気付けるために草太を椅子に変えたのではないでしょうか。

すずめを勇気付けるため?

すずめは後ろ戸の場所まで行かなければなりませんでした。

子どもの頃に母親を探しているうちに、迷い込んでしまった家の近くの後ろ戸です。

その道中、たくさんの困難が待ち受けているはず。

そんな困難を乗り越えるには、母親との思い出の品と一緒に旅をするのがいい。

ダイジンはこう考えて、草太を椅子にしたとも考えられます。

 

また、すずめが故郷にある後ろ戸から常世に入った時には、草太は椅子の姿で要石の役割を果たしていました。

その様子を見たすずめは、勇気を振り絞り、草太を救おうと思ったはず。

繰り返しますが、ダイジンは鈴芽を勇気付けるために、草太を椅子の姿に変えたのだと考察します。

 

椅子が3本足である理由を考察

すずめがずっと大切にしている3本足の椅子。

幼い頃に使っていた小さな椅子は、母親が作ってくれたものですが、震災の折に足が1本なくなってしまいます。

椅子が3本足である理由を考察します。

震災の悲惨さ

1つには、震災の悲惨さを表現しているのだと考えられます。

震災関連死を除いて東日本大震災は、12都道府県で1万8425名の死者・行方不明者を出したほどの災害でしたから。

看護師として病院で働いていた鈴芽の母親も、犠牲になってしまいました。

そんな状況の中で見つかったすずめの椅子。

1本の足が欠けた椅子からは、震災の恐ろしさ・悲惨さを感じずにはいられません。

草太に与えられた試練

足が1本欠けているのは、草太に与えられた試練と考えることもできます。

椅子に変えられてしまうこと自体が理不尽であり、不自由が伴うことですが、さらに足が1本欠けていることで、より動きが取りにくくなるはず。

教員採用試験に合格したら、草太は教師と閉じ師という2つの仕事を掛け持ちしなければなりません。

そこには多くの困難が待ち受けているに違いありません。

ダイジンはそんな草太に試練を与える意味で、草太を足が1本欠けた椅子にしたのではないでしょうか。

母親との思い出

小さな3本足の椅子は、鈴芽の4歳の誕生日に母親が作ってくれたもの。

器用な母親は、のこぎりや電動ドリルを使い、すずめ専用の椅子を仕上げました。

完成した椅子を見たすずめは、「いっしょうだいじにするからね!」と喜びます。

3本足になってしまっても、すずめは椅子を大事にしていました。

すずめにとって3本足の椅子は、母親との思い出そのものなのではないでしょうか。

 

まとめ

ダイジンが草太を椅子に変えた理由は

  • 鈴芽といっしょにいるには、草太が邪魔だったから
  • ダイジンが要石の役割から解放されて、自由になるため
  • これから故郷の岩手県に向かう鈴芽を勇気付けるため

椅子の足が1本欠けているのは

  • 震災の悲惨さを表している
  • 草太に試練を与えるためではないか
  • 椅子はすずめのとって母親との思い出そのものであり、1本足が欠けても大切にしている

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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