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すずめの戸締まりミミズの正体とは?鈴芽に見える理由についても

すずめの戸締まり

新海誠監督作の映画「すずめの戸締まり」。

日本全国に点在する後ろ戸を閉じていく中で、17歳の女子高生・岩戸鈴芽(いわとすずめ)が成長していく物語です。

映画の中で、日本に災害をもたらす存在がミミズ。

ここではミミズの正体を原作小説をもとに解説します。

また主人公のすずめがミミズを見える理由についても解説・考察しました!

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「すずめの戸締まり」ミミズの正体とは何か解説

まず最初に原作小説をもとにミミズの正体を解説します。

日本列島の下をうごめく巨大な力

日本各地に点在する”後ろ戸”を閉める仕事をしている宗像草太は、ミミズについて以下のように説明しています。

日本列島の下をうごめく巨大な力だ。目的も意志もなく、歪が溜まれば吹き出し、ただ暴れ、土地を揺るがす

「歪が溜まれば吹き出し、土地を揺るがす」とは地震のこと。

 

地震とは、地下で動くプレートとプレートに歪みがたまり、それが限界に達したときに起こる現象です。

ですが映画「すずめの戸締まり」においては、大地震とはプレートの歪みではなく、ミミズが引き起こすものと設定しているんですね。

本来は常世に存在する

「すずめの戸締まり」の世界観では、常世と現世という2つの世界が存在します。

  • 常世(とこよ):死者が赴く世界。死者の世界
  • 現世(うつしよ):この世のこと。生きている者が住む世界

通常、ミミズは常世に存在。

ミミズが現世に現れるということは非常事態なんですね。

ミミズが”後ろ戸”から現世に出てくると大災害を引き起こす

ミミズは”後ろ戸”と呼ばれる扉から現世に現れます。

後ろ戸”とは現世と常世を繋ぐ扉のことで、人がいなくなった場所、具体的には廃墟などで”後ろ戸”が開いてしまうことがあります。

このときミミズは”後ろ戸”を通り、現世に現れ、地上高く舞い上がります。

そしてミミズの巨体が地面に落ちたとき、大地震が発生。

こうして現世に大災害を引き起こします。

関東大震災を引き起こしたのもミミズ

1923年の関東大震災を引き起こしたのもミミズです。

作品中盤、草太のアパートで、草太は「100年前に1度開き、関東一帯に大災害を起こし、当時の閉じ師たちによって閉められたという東京の後ろ戸」とすずめに説明。

「すずめの戸締まり」は2023年の話ですから、草太の言う「大災害」とは関東大震災であることは明白です。

常世は見る者によって姿を変える

”後ろ戸”の向こうには常世(死者が赴く世界世界)が広がっています。

宗像草太の祖父・羊朗の説明によると、常世は見る者によって姿を変えるとのこと。

つまり、人の魂の数だけ常世は存在するわけです。

 

岩戸鈴芽が見た常世は、星がぎらぎらとまぶしく光った空と草原が広がる世界。

この世界は、すずめの魂の在り方を表していると考えられます。

ミミズが見えるのは限られた人だけ

ミミズの姿を見ることができるのはごく限られた人だけ。

作中では、閉じ師の家系に生まれた宗像草太、羊朗。

そして幼い頃に母親を探して、偶然にも”後ろ戸”を通ってしまった鈴芽だけがミミズを見ることが可能。

環さんも千果も芹澤も、ミミズを見ることはできないのです。

後ろ戸を閉めるのが閉じ師

開いた後ろ戸からミミズが現世にやってきて、大災害を引き起こすことは説明しました。

人がいなくなった場所にある後ろ戸を見つけて、開いた扉を閉めるのが閉じ師。

 

閉じ師は家業としてその家に代々伝わる仕事で、ミミズが見える能力も親から子へと伝わるようです。

作中では宗像草太とその祖父・羊朗が閉じ師として登場しますが、草太の父親、または母親が閉じ師であるかどうかは不明。

要石がミミズを封印している

開いた後ろ戸を閉じ師が戸締りをすることで、ミミズが現世に現れることを防ぐことは可能です。

ですが、数百年に1度起こるような巨大な災害は、後ろ戸を閉じることだけでは抑えることはできません。

このとき必要になるのが、神を宿した2つの要石(かなめいし)。

作中では西は宮崎県、東は東京都にある2つの要石がミミズの頭と尾に刺さり、ミミズが現世に現れることを防いでいるのです。

 

なお要石は時代ごとに場所を変えるとのこと。

なぜなら、「人の認識が変われば土地の形も変わり、災害の形も変わる。それによって要石を必要とする場所も変わる」からなんだとか。

”土地の形が変わる”というのは理解がむずかしいですが、現世の土地ではなく、常世の土地の形のことを意味していると考えられます。

後ろ戸とは古典能楽における概念

映画館でもらった新海誠本には、後ろ戸について以下のような説明があります。

ちなみに災害装置としての『後ろ戸』は、そもそもは古典能楽における概念であり、神や精霊の世界に繋がる扉のことである。

日本古来の芸術表現は「後ろ戸の神」から授かる超常的な力が源泉と考えられていたそうだ。

古典能楽における後ろ戸は、「すずめの戸締まり」におけるものとは異なりますが、別の世界に繋がっているという点で共通していますね。

 

岩戸鈴芽(いわとすずめ)がミミズを見える理由を解説

ミミズを見ることができるのは閉じ師だけですが、作中では主人公・岩戸鈴芽もミミズを見ることが可能でした。

閉じ師ではないのに、すずめはなぜミミズを見ることができるのでしょう?

幼い頃に後ろ戸から常世に入ったことがあるから

結論を書くと、すずめがミミズを見ることができるのは、幼いころ後ろ戸を通り、常世に入ってしまったことがあるからです。

2011年3月11日、すずめが4歳の時に東北地方太平洋沖地震が発生。

このとき、保育園にいたすずめは避難所に避難しますが、看護師として病院で働いていたすずめの母親は亡くなってしまいます。

すると、すずめは毎日暗くなるまで母親を探して、たった一人で瓦礫が散乱する町を歩き続けます。

偶然にも後ろ戸を発見したすずめは、そこから常世に迷い込んでしまったのです。

幼い頃、常世に入った経験があるから、すずめにはミミズの姿が見えるんですね。

 

なお宗像羊朗によると、「人がくぐれる後ろ戸は生涯にひとつだけ」。

ということは、人は誰でも後ろ戸をくぐる機会が一生に1度はあるのかもしれません。

 

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まとめ

この記事では「すずめの戸締まり」に登場するミミズの正体や、岩戸鈴芽にミミズが見える理由を解説しました。

  • ミミズとは常世に生息する邪悪な存在で、日本列島の下をうごめく巨大な力
  • 後ろ戸と呼ばれる扉を通り、現世にやってくることで、ミミズは現世に災害をもたらす
  • ミミズが見えるのは閉じ師だけで、閉じ師は後ろ戸を閉めることで、ミミズが現世にやってくることを防ぐ
  • 神を宿した2つの要石がミミズの頭と尾に刺さることで、ミミズを封印し、数百年に1度起こるような大災害を防ぐ
  • 岩戸鈴芽にミミズが見えるのは、4歳の時に偶然後ろ戸を通って常世に迷い込んだことがあるから

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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