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すずめの戸締まり草太の呪文(祝詞)の意味を解説!廃墟で後ろ戸が開く理由についても

すずめの戸締まり

映画「すずめの戸締まり」に登場する宗像草太。

後ろ戸を閉める際、閉じ師である草太は呪文のようなものを唱え、最後に「お返し申す」と言って鍵を掛けます。

草太が唱える文章には、神道に関係すると思われる言葉が多く入っているので、祝詞(のりと)と呼ぶ方が適切かもしれません。

そんな祝詞には普段耳にすることがない表現が多く、意味がわかりにくく感じてしまいます。

今回は、宗像草太が後ろ戸を閉じるときに唱える呪文(祝詞)の意味を解説します。

廃墟で後ろ戸が開く理由についても考察します。

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「すずめの戸締まり」宗像草太の呪文(祝詞)の意味を解説

草太が唱える呪文(祝詞)の文章

草太が戸締りをする際に、唱える祝詞は以下の通り。

かけまくしもかしこき日不見(ひみず)の神よ。

遠つ(とおつ)御祖(みおや)の産土(うぶすな)よ。

久しく拝領つかまつったこの山河(やまかわ)、

かしこみかしこみ、謹んで・・・・・

お返し申す!

引用元:「小説すずめの戸締まり」

耳慣れない言葉ばかりですが、現在いる土地を日本古来の神に返そうとしていることが何となくわかりますね。

 

なお最後のきめ台詞「お返し申す」を鈴芽が言うときには、「お返しします」になっていましたね。

草太が唱える呪文(祝詞)の意味を現代語で解説

宗像草太が唱える祝詞を、現代語に直すと以下のようになります。

祝詞(呪文)の意味

声に出して言うのも畏れ多(おそれおおい))、日不見(ひみず)の神よ。

先祖代々の土地神様よ。

長い間お借りしていたこの土地を、謹んで(つつしんで)お返しいたします。

「すずめの戸締まり」では、開いた後ろ戸からミミズが現れ、私たちの世界に地震を引き起こします。

後ろ戸が開くのは、人がいなくなった寂しい場所、いわゆる廃墟です。

そんな場所は長い間、その土地の神様(土地神様)から人間がお借りしていたもの。

それをお返しします、という意味に解釈できます。

次からは祝詞を細かく区切って、さらに詳しく解説します。

かけまくしもかしこき:声に出して言うのも畏れ多い

「かけまくしもかしこき」は「声に出して言うのも畏れ多い(おそれおおい)」の意味。

神主さんが唱える祝詞の最初にある言葉ですね。

漢字では「掛介麻久母畏伎」と書くとのことですが、漢字検定1級合格の私も初めて見ましたし、読むことはできませんでした(笑。

日不見(ひみず)の神よ:ヒミズモグラの神よ

「日不見(ひみず)の神」は、ヒミズというモグラの神様を意味していると考えられます。

その理由は

  1. ヒミズは漢字で日不見、あるいは日見ずと書くから
  2. ヒミズモグラはミミズの天敵だから

特に2の理由が大きいと考えられます。

ヒミズは日本の固有種で、一般的なモグラと比べると小型。

雑食性で、ミミズやムカデなどの地中に生息する動物や、穀物、植物の種子や果実など、いろいろなものを食べるようです。

 

「すずめの戸締まり」では、常世からやってきたミミズが上空から地面に落ちたときに、大地震が起きます。

そんなミミズを食べるヒミズの神に、祝詞を奏上しているのではないかと考えられます。

遠つ御祖の:先祖代々の

「御祖(みやお)」とは先祖の尊敬語。

「遠つ」は先祖代々の、という意味で捉えればいいでしょう。

したがって「遠つ御祖の」は、先祖代々のという意味に解釈できます。

産土よ:土地神様よ

「産土(うぶすな)」は、

  • 土地神様

または

  • 人の生まれた土地

を意味するようですが、草太が唱える祝詞においては、土地の守り神・土地神様だと理解すればいいでしょう。

久しく拝領つかまつったこの山河:長い間お借りしていたこの土地

「久しく」は長い間。

「拝領」は、目上の方や身分の高い方から物などをいただくこと。

ここではお借りする、と解釈するといいでしょう。

「つかまつる」は漢字で「仕る」で、してさし上げるの意味。

かしこみかしこみ:恐れ多くも

「かしこみかしこみ」は、神道において神にお願いするときに唱える言葉。

漢字では「恐み恐み」「畏み畏み」と書き、恐れ多くも、恐れながらの意味。

神様に心から敬意を持つ気持ちを表しています。

謹んでお返し申す:謹んでお返しいたします

このフレーズはそのまま、「謹んで(つつしんで)お返しいたします」と解釈すればいいですね。

なぜ借りていた場所を土地神様に返すのか?

借りていた場所を土地の守り神に返すのは、場所を悼む(いたむ)という意味があると考えらえます。

悼むとは「人の死を嘆き悲しむこと」の意味があり、多くの場合は亡くなった人に対して使います。

でも「すずめの戸締まり」では、「場所を悼む」という発想が存在します。

 

映画館でもらった「新海誠本」という小冊子の中で、「場所を悼む」について新海誠監督はこのように語っています。

何かを始めるときは地鎮祭のような祈とうの儀式をするけれど、何かが終わっていくときにはなぜ何もやらないんだろう、ということだったんです。

人にはお葬式があるけれど、土地や街にはない。

じゃあそれらを鎮めて悼む物語はどうだろうという考えが、ここ何年かずっと、自分の中にあったんです。

引用元:新海誠本

始まりの儀式はあるのに、終わりの儀式がないから、土地を鎮めて悼む映画を作ろう、という考えは、実に興味深いですね。

「借りていた場所を土地神様に返す」のは、土地神様に祈って、土地を鎮める・悼むという意味があるのだと考えられます。

 

「すずめの戸締まり」廃墟で後ろ戸が開く理由

「すずめの戸締まり」では、閉鎖されたレジャー施設や遊園地、土砂崩れにより放棄された集落や学校で後ろ戸が開き、そこからミミズが現れます。

なぜ人がいなくなった場所(廃墟)で後ろ戸が開くのでしょう?

人の心の重さがその土地を鎮めている

物語の終盤、電車に乗る直前の草太が「人の心の重さがその土地を鎮めている」と鈴芽に説明していましたね。

家やビルなどの建物や、遊園地やホテルのレジャー施設、ダムや港などの施設を建設するとき、地鎮祭を行います。

そして完成後はその場所に人が集いますが、この間は人の心の重さがその土地を鎮めているので、後ろ戸は開きません。

土地を鎮めるもの=人の心がなくなると後ろ戸が開く

ですが、建物や施設、土地が放棄され、その場所から人がいなくなり、心もなくなると、土地を鎮めるものがなくなるので、後ろ戸が開くのだと考えられます。

失われた10年以降、日本各地には放棄されたレジャー施設やホテルなどが多数存在。

高齢社会の影響、さらには限界集落も多いため、誰も住んでいない家もたくさんあります。

これから日本には、後ろ戸が開く場所がますます増えそうですね。

 

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まとめ

宗像草太が唱える呪文(祝詞)の意味は

  • 声に出して言うのも畏れ多い、日不見(ひみず)の神よ。先祖代々の土地神様よ。長い間お借りしていたこの土地を、謹んでお返しいたします。

廃墟で後ろ戸が開く理由は

  • 人の心の重さがその土地を鎮めているが、土地や建物が放棄され、人の心の重さがなくなると、後ろ戸が開いて、災いが起こる

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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