2022年11月公開の映画「すずめの戸締まり」。
主人公・岩戸鈴芽(いわとすずめ)の成長と恋愛を描くロードムービーです。
さて映画「すずめの戸締まり」には、蝶々(ちょうちょ)が登場するシーンがしばしば描かれています。
特に気になるのは、鈴芽の側に飛んでいる2頭(蝶々は1羽、2羽ではなく、1頭、2頭と数えるのが正しいとのこと)の黄色い蝶々。
キアゲハのように見えますが、どんな意味があるのでしょうか?
何かの象徴なのでしょうか?
今回は「すずめの戸締まり」に描かれている2頭の黄色い蝶の意味について考察します。
目次
「すずめの戸締まり」2頭の黄色い蝶々はどこに登場する?
シネシティザート、とにかく気合が入っておりまして、舞台挨拶への入り口が後ろ戸でした笑。要石まで! pic.twitter.com/6Bqr5PvWrB
— 新海誠 (@shinkaimakoto) November 20, 2022
まず最初に、2頭の黄色い蝶々(キアゲハ?)が登場したシーンを振り返ります。
4歳の鈴芽の前に17歳の鈴芽が現れたシーン
映画の冒頭、母親を探すうちに偶然にも後ろ戸を通り、常世(とこよ)に入り込んだ4歳の鈴芽の姿が描かれています。
するとその前に17歳の鈴芽が姿を現しますが、鈴芽のそばには2頭の蝶々が。
4歳の鈴芽が「おかあさん」と呟くと、鈴芽は夢から目覚めます。
なお映画では説明されていませんが、鈴芽はこの夢を何度も見ています。
鈴芽の部屋でのシーン
夢から目覚めた鈴芽のすぐそばで、2体の蝶々が舞っています。
夢の中にいた蝶々と同じだと思われます。
「鈴芽、起きたー?」という1階からの環さんの声に対して、鈴芽は「起きたー」と大声で返答。
すると夢の余韻はすっかり消えているのでした。
芹澤の車が道路わきに落ちたシーン
声優、神木君に
思い出させる、忘れないkeyの役割を与えているすずめの戸締まり(芹澤)→
車での懐メロ、タバコが嫌いな環さんの為にタバコを吸わないetc….天気の子(瀧くん→
お爺ちゃんの初盆、クリマスプレゼント君の名は(瀧くん→
忘れちゃいけない人(三つ葉#すずめの戸締まり pic.twitter.com/N7yCT0ceL8— ムービーゆうすけ (@movieyusuke) November 20, 2022
目的地まであと20㎞まで来たところで、サダイジンがしゃべったことに驚いた芹澤は、ハンドル操作をミス。
車は道路わきにゆっくりと転落していきます。
このときも外れたドアのそばで2頭のチョウが舞っていましたね。
17歳の鈴芽が4歳の自分を見つけ対話するシーン
映画の終盤、鈴芽と草太は常世でミミズに要石を刺すことに成功。
その後、鈴芽は4歳の自分を発見し、近づいていきます。
このとき鈴芽のそばには、黄色の蝶が2体いました。
映画序盤の常世のシーンを再現しているかのようでした。
作中の多くのシーンで蝶が登場
今映画の予告で流れてる
「すずめの戸締り」のここの描写が気になりすぎる
蝶って上下逆さで止まるっけ?
アゲハの蛹は上下逆さになることが多いけど羽化に使った蛹の残りはないし雨降ってるから梅雨とすると羽化する時期的にはまああってるし
そういう何かしらの暗示ならすみません😭 pic.twitter.com/1ghtjXHVZG— 別に引退は止めない🍐 (@MINTIA_PUBG) September 8, 2022
前で解説した4つのシーン以外に、「すずめの戸締まり」には蝶が描かれている場面がいくつもあります。
映画を1回見ただけなので、詳しくは覚えていませんが、鈴芽の愛媛滞在中にもありましたし、鈴芽の故郷でも蝶がいたと記憶しています。
参考までに、私が記憶する限り「小説版すずめの戸締まり」には蝶についての描写はありません。
では、映画で描かれている蝶にはどんな意味があるのでしょうか?
意味がなく、漠然と描かれていることはないはずです。
2頭の黄色い蝶々の意味は鈴芽の両親なのか考察
「すずめの戸締まり」
『蝶』
🦋鈴芽の部屋/千果の民宿の行灯/被災地等
(なぜ冒頭より頻出する?)
日本:輪廻転生/不死・不滅
「常世の虫(蝶の幼虫)」
西洋:生と死と復活現世と常世を行き来可能な生き物とも
されているので両方の場面に登場?
被災地の復活?#新海誠 #すずめの戸締まり pic.twitter.com/qtG7j5fNuQ— まあくん🌟 (@MASAKUN373) November 11, 2022
2体の黄色い蝶々について、映画では特に説明はありません。
そこで、ここで正体・意味について考察します。
個人的には、2羽の蝶々には以下のことを意味しているのではと考えています。
- 鈴芽の両親
- 生と死
それぞれ考察します。
鈴芽の両親
2頭の蝶々は、鈴芽の両親を意味しているという説。
作中には鈴芽の両親は登場しません。
看護師として病院で働いていた鈴芽の母親は、2011年3月11日の震災で死亡。
鈴芽が4歳の時でした。
母親は津波で亡くなったと推測できます。
鈴芽の父親については、作品でまったく描かれていません。
小説に「ずっと母子家庭だった」「父親がいないことを寂しく思ったことはない」という情報があるだけです。
でも父親も死んでいると仮定すると、両親は蝶の姿になり、鈴芽を見守っていると考えられます。
スピリチュアルな観点からみると、蝶は魂の象徴なんだとか!?
もしかすると鈴芽の両親は蝶の姿になり、鈴芽のことを見守っているのかもしれません。
生と死
2体の蝶々は、生と死を表現していると考えることもできます。
「すずめの戸締まり」には、生と死に関する描写がいくつも登場します。
大震災を扱った映画ですし、閉じ師という仕事は命をかけた仕事だからです。
草太や草太の祖父が「君は死ぬのが怖くないのか?」と鈴芽に尋ねるシーンもありますし、草太が常世で「死は常に隣り合わせであると分かっています」と言う場面もありますし。
人の命を扱った映画だけに、生と死という対極にある2つのものを表現する意味で、2体の蝶をえがいたのかもしれません。
それでもやはり「鈴芽の両親」説の方が強いと考えられますが・・・。
「すずめの戸締まり」の蝶々についてのネットの声
すずめの戸締まりでは冒頭や終盤で白い蝶々(時期的にはモンシロチョウ?)が飛んでいる
蝶というのは死者の甦った姿と言わる場合があり
更にすずめの境遇を考えるとこの二羽の蝶は…と受け取る事も出来る#すずめの戸締まり— Murayama (@Murayama11_11) November 12, 2022
「すずめの戸締まり」と蝶 🦋
私もこの物語のテーマは常世からの再生なのかと思いました。母を震災でなくして常世に行っていたすずめ…未来の成長したすずめが慰めて現在に送り出す。あの後の1週間後に、私は知人の安否を知る為に壊れた街を車で走っていました。 https://t.co/2aGcZ3d3QN— Mu (@mu03868740) November 21, 2022
すずめの戸締まり、ネタバレとか特に関係ない感想の一つなんだけど。
物語の冒頭とか終盤シーンとかで蝶が2羽すずめちゃんに寄り添ってるのあれ両親かなって思うよね(オタクなので蝶に死者の魂が宿ることがあるという話は履修済み)— みっちぃー (@michi1156) November 20, 2022
やっぱり神話や伝承をベースにしてるのがめっちゃ面白いな…
最初の鈴芽の部屋で蝶が2匹舞ってるのは、悪い事の前兆を表してるんだろうか…?
それともお母さんの魂を蝶が運んで来たのか…#すずめの戸締まり— 音無 夜霧 (@harup2012) November 17, 2022
蝶について気になっている方は多いですが、はっきりをした意味をつかめている方はいないようですね。
まとめ
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明日からは九州に「行ってきます」!👋九州初日11/23(水・祝)は#新海誠 監督 #原菜乃華 さんが
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— 映画『すずめの戸締まり』公式 (@suzume_tojimari) November 22, 2022
- 「すずめの戸締まり」には蝶が登場する場面がいくつもある
- 2匹の黄色い蝶々は鈴芽の両親ではないか
- 2匹の黄色い蝶々は生と死を表しているのではないか
蝶について何か新しいことがわかったら記事を修正します。
最後まで読んでいただきありがとうございました!