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シャドーハウス生き人形の正体は人間?洗脳や一体化・失敗についても

シャドーハウス

「シャドーハウス」の主人公・エミリコはケイト・シャドーに仕える「生き人形」。

ケイトたちシャドー一族には「顔」がないので、エミリコたちは主の「顔」として仕えています。

でもエミリコたち「生き人形」の動きや表情、思考や感情などを見ていると、とても人形とは思えず、まるで人間そのもの。

「生き人形」とはシャドー一族によって作られた人形なのでしょうか?

ここでは「シャドーハウス」の「生き人形」の正体を解説します。

シャドー一族と生き人形の関係や洗脳、一体化についてもまとめました。

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「シャドーハウス」生き人形の正体は人間なのか解説

生き人形の正体を解説

さっそく結論ですが、生き人形の正体は人間です。

人形ではありません。

作品序盤に

  • 私は生き人形、シャドー家のために作られました
  • 人形なのに痛みはあるみたいです
  • 生き人形は人間を正確に模して作られているから

などのセリフがあるので、生き人形は人間ではなく人形なのかな?と思ってしまいがちですが、紛れもなく人間です。

なおエミリコは自分が人間であることを知らされるのは単行本4巻第48話。

主であるケイトが「全ての生き人形は人間」という説明をすることで、エミリコは自分が人間であることを初めて知ります。

最初は信じられなかったエミリコですが、ケイトの言うことを信じることにします。

生き人形はどこからシャドーハウスに来た?

生き人形はシャドーハウスで生まれたのではありません。

シャドーハウスの近くの村から連れて来られた(さらわれた)子どもたちです。

近くの村の住民たちは、日常的にシャドーたちが排出する「すす」を吸っています。

「すす」を吸った人間は正常な思考ができなくなるため、シャドー家に洗脳されているのと同じ状態。

シャドー家は定期的に村に行っては子どもたちを物色し、生き人形にふさわしい子どもを連れ去っています。

村の大人たちは「子どもがシャドー家に仕えることは名誉なこと」「シャドー家の館で働けば、裕福な生活が保証される」と思わされているので、喜んで子どもたちをシャドー家に差し出しています。

 

「シャドーハウス」生き人形の洗脳や一体化・失敗を解説

シャドーの正体

シャドーハウスはなぜ近隣の村から子どもたちを連れ去り「生き人形」にするのか?

その理由を解説する前に、シャドーの正体を解説します。

シャドーとは、擬態や模倣を得意とする「モーフ」と呼ばれる寄生型の妖精が人格とすす能力を得た存在のこと。

「モーフ」は

  • 第1段階:「生き人形」を見せることで、人間の姿を認識し擬態
  • 第2段階:「生き人形」のそばに置き、ふれあうことで人格を得る
  • 第3段階:「生き人形」の体を乗っ取り、「顔」を得る

以上の第3段階を経て「生き人形」の体を乗っ取り、「顔」を得ることで、すす能力を備えた人を超えるシャドーになります。

ケイトやサラ、ルイーズやジョンたちは第二段階にあるシャドーで、まだ顔はなく、体は真っ黒なまま。

ただし第2段階で人格を得られないモーフは、元から生命力が弱いため、死んでしまうことがあるようです。

偉大なるおじい様

モーフがシャドーとして人格を得るまでの流れを築いたのは「偉大なるおじい様」。

登場シーンが少ないため詳細は不明ですが、「偉大なるおじい様」は人間と比べてかなり大きな体格の持ち主。

生き人形たちからは「シャドー家を統率するシャドーハウスの王、生き人形の生みの親、偉大なる創造主様」と呼ばれています。

生み出す”すす”は、「偉大なるおじい様」自身へ強い忠誠心と崇拝心を抱かせる効果があります。

この”すす”を利用して、シャドーハウスでは「生き人形」たちを洗脳しています。

「偉大なるおじい様」についてわからないことは多いですが、シャドー家に疑問を持つケイトにとってはラスボス的存在と言えるかもしれません。

生き人形を洗脳し記憶を消す

「偉大なるおじい様」が生み出す”すす”は、おじい様への強い忠誠心と崇拝心を抱かせる効果があると説明しました。

シャドーハウスでは「偉大なるおじい様」のすすを使った「おじい様のすす入り珈琲(コーヒー)」を飲ませることで「生き人形」を洗脳しています。

洗脳のやり方は

  • 「すす入り珈琲」を飲ませ、「生き人形を」催眠状態にする
  • シャドー家のルールを復唱させ、無意識の深層心理に記憶させる

こうすることで、「生き人形」たちにシャドー家への強い忠誠心を植え付けます。

 

また「すす入り珈琲」には短期間ですが、「生き人形」記憶を消す効果もあります。

「生き人形」たちは定期的に「すす入り珈琲」を与えられることで、村にいたときの記憶や人間だった記憶を失っているのです。

記憶が残っている「生き人形」もいる

「生き人形」の中には、村にいた頃のことをわずかですが覚えている個体もいます。

例えばショーンは自分の名前が「ジョン」であることを覚えていましたし、エミリコも村にいた時に見た夜空の星を覚えていました。

この事実は62話で明らかになりますが、「すす入り珈琲」を使っても「生き人形」の記憶を完全に消すことはできないようです。

なぜ「生き人形」に忠誠心を植え付けるのか?

ではなぜ「生き人形」に忠誠心を植え付ける必要があるのでしょうか?

それはシャドーは初めから「偉大なるおじい様」に忠誠心を持っていないから。

シャドーは「生き人形」に影響されるという性質を持っています。

そこで最初に「生き人形」に「偉大なるおじい様」への忠誠心を植え付け、次に忠誠心を持った「生き人形」に影響されてシャドーが「偉大なるおじい様」への忠誠心を持つ、という手順を踏んでいます。

シャドーと「生き人形」は主従関係、つまりシャドーが主、「生き人形」が従のように描かれていますが、実際には「生き人形」がシャドーに影響を与えているんですね。

シャドーと生き人形の一体化

シャドーの最終目的は「生き人形」との一体化

一体化とは、シャドーが「生き人形」の体を乗っ取り、「顔」を得ることです。

「お呼ばれ」という儀式を経て、「生き人形」とシャドーは一体化します。

一体化したシャドーは大人として扱われ、シャドーの黒い顔と「生き人形」の顔を使い分けることができるようになります。

一体化したシャドーは「おじい様と共にある棟」に行き生活しますが、シャドーハウスにおいて「おじい様と共にある棟」に行くことは最大の栄誉なのです。

失敗もありえる

一体化には失敗もありえます。

一体化する際、シャドーと「生き人形」は箱に入れられ、シャドーは”すす”の力で繭(まゆ)を作ります。

繭の期間は1~2週間。

成功すれば「生き人形」の命は消え、完全なシャドーとして繭から出てきますが、一体化には失敗の可能性も。

失敗とは死を意味します。

一体化が成功しても「生き人形」は体をシャドーに乗っ取られますし、失敗すれば死んでしまいます。

いずれにしても「生き人形」には明るい未来が待っているとは言えませんね。

 

まとめ

「生き人形」の正体や洗脳、一体化について解説しました。

  • 「生き人形」はシャドーハウスの近隣の村から連れて来られた人間の子ども
  • 「生き人形」はシャドーハウスで洗脳され、記憶を消され、おじい様への忠誠心を受け付けられている
  • シャドーとは「モーフ」と呼ばれる寄生型の妖精
  • シャドーは「生き人形」の体を乗っ取り「顔」を得ることで、大人のシャドーになる
  • 一体化が失敗すると、シャドーも「生き人形」も死んでしまう

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

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