「呪術廻戦」に登場する両面宿儺(りょうめんすくな)。
主人公の虎杖悠仁に受肉する形で第1話から登場する宿儺ですが、その正体や目的がわかりにくいキャラクターです。
そこでここでは宿儺の正体を解説した上で、その目的を考察。
また宿儺の術式や領域展開についても解説します。
目次
「呪術廻戦」両面宿儺(りょうめんすくな)の正体を解説
呪術廻戦
宿儺の受肉デザイン微妙だな、もっと派手に変化したほうが…とか思ってたけど、OSR がほとばしる扉絵、クソ意地の悪い顔が堪らなく良い。あえて外見は大きく変えず表情で魅せる…良い!!!!!#wj21 pic.twitter.com/nrkOVLWXuA— おひや (@mizu_tumetai) April 23, 2018
1,000年以上前の実在の人物
両面宿儺は腕が4本、顔が2つある仮想の鬼神。
しかしその正体は1,000年以上前の呪術全盛の時代に存在した実在の人物です。
呪術全盛の時代、術士が総力を挙げて宿儺に挑みましたが、宿儺には勝つことはできませんでした。
宿儺は死亡後も力が強かったため、20本の指は屍蝋の状態として特級呪物として残されます。
しかしそれでも呪いが強かったため、当時の術師たちは封印できず、後世に影響を与え続けます。
ここで気になるのは腕が4本、顔が2つある「仮想の鬼神」なのに「実在した人物」という点。
辻褄が合いませんよね。
実在した人物が呪霊に呪われ、腕が4本、顔が2つになったことも考えられますが、130話終了時点で納得のいく説明はありません。
今後どこかでなんらかの説明があると思われます。
日本書紀における両面宿儺
仁徳天皇の世(推定5世紀)、朝廷に従わぬ両面宿儺(リョウメンスクナ)という異形の豪族が飛騨国(現在の岐阜県北部)にいた。
両面宿儺の頭には顔が二つあり、それぞれ正面と背面を向いていた。体には四本の腕と四本の足があった。力強く敏捷で、左右に剣を帯び、四つの手で二張りの弓矢を用いた。 pic.twitter.com/1CDCKTwWe2
— 世界と日本の歴史と伝承@FC2 (@RekisiDenshoFC2) September 20, 2018
奈良時代初期に完成した「日本書紀」の中に「両面宿儺」の名前があります。
ウィキペディアからその部分の現代語訳を引用すると
六十五年、飛騨国にひとりの人がいた。宿儺という。一つの胴体に二つの顔があり、それぞれ反対側を向いていた。
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/両面宿儺
また「人民から略奪することを楽しんでいた」とも書かれています。
「呪術廻戦」に登場する宿儺は「日本書紀」の両面宿儺をモデルにした可能性が高いです。
両面宿儺の目的を考察
呪術廻戦117話の扉絵の宿儺カッコよすぎワロタ
やっと両面宿儺(全盛期)解禁か。 pic.twitter.com/JMFaTOKixD— ゴリラSYSTEM (@ZmOaXnkYhcBmjdw) August 17, 2020
現在のところ、宿儺の目的はわかっていません。
ここでは130話までの内容から両面宿儺の目的を考察します。
宿儺の目的を考察
1,000年以上前に死んだ時に失った自分の体を取り戻すこと。
これが当面の宿儺の目的であると個人的には考えています。
宿儺の目的についてはファンの間でさまざまな考察がされています。
例えば指20本すべてを取り込み、虎杖の体を乗っ取ることが目的と考える方がいます。
「呪術廻戦」130話終了時点で、虎杖の体には15本の「宿儺の指」が取り込まれており、宿儺は虎杖の体の主導権をかなりつかんできています。
第120話冒頭で、宿儺が「小僧、せいぜい噛み締めろ」と言い、虎杖の体を返すシーンを見ても、宿儺が虎杖の体をかなり支配していることがわかります。
取って代わるのではなく完全復活?
もし虎杖が20本すべての指を取り込めば、宿儺は虎杖の体をほしいままにできると考えられます。
でも宿儺は1,000年前に実在した人物で、自分の体を持っていました。
そのため虎杖の体で復活するのではなく、かつての体で復活することを狙っているのではないでしょうか。
そのうえで人類を鏖殺(おうさつ)、または特定の個人を殺すなどのやりたいことを実現していくものと考えられます。
宿儺完全復活の鍵を握るのが伏黒恵と裏梅です。
次で解説します。
伏黒に執着する宿儺の真意
ねいろ速報さん : 【呪術廻戦】伏黒恵の式神「玉犬」可愛い https://t.co/Z4HclGULkP pic.twitter.com/ckKYVnV7pO
— 神崎 (@neiro_sokuhou) October 16, 2018
第19話で少年院で伏黒恵と対峙したときから、宿儺は伏黒に興味を持っており、伏黒の十種影法術を「良い術式」「呪符を使うありきたりな術式ではない。応用も効く」と評価していました。
また渋谷事変では八握剣異戒神将魔虚羅の攻撃を受け、瀕死の状態の伏黒に「死ぬな。オマエにはやってもらわなければならないことがある」を声をかけます(117話)。
そして魔虚羅を倒し「調伏の儀」をなかったことにして伏黒を助命します(119話)。
宿儺は伏黒の術式「十種影法術」を利用して、完全復活することを目論んでいるのではないでしょうか。
「十種影法術」は「十種神宝(とくさのかんだから)」を参考にしていると言われていますが、「十種神宝」には復活の式神「死返玉(まかるかへしのたま)」がいます。
死者を蘇らせる「死返玉」は「ふるべゆらゆら」と唱えて発動するといいます。
宿儺は指20本を取り込み、伏黒の術式を利用することで、元の体を取り戻すつもりだと考察します。
裏梅の存在を考察
裏梅ちゃん考察
1.普通に長生きしてた。
2.裏梅も呪物になっていて虎杖の受肉の後に偽夏油に受肉されられた。
3.人名ではなく称号(宿儺の補助をする人みたいな)
4.呪骸
なんか他にもありますか…?#呪術廻戦 pic.twitter.com/qPd17WSPpB
— 武器 (@qy1xLVe1wlpELBv) August 2, 2020
渋谷事変で宿儺が漏瑚を倒した直後に現れた裏梅(116話)。
「お久しうございます」という裏梅に、宿儺は「俺が自由になるのもそう遠い話ではない。ゆめ準備を怠るな。またな」と声をかけます。
東京校と京都校の交流会でも登場した裏梅は夏油らに協力する呪詛師で、取引をして組屋鞣造に高専を襲撃させます。
詳細は不明ですが「お久しうございます」と宿儺にあいさつしていることから、裏梅は1,000年以上前に宿儺に仕えていた人物だと考えられます。
なぜ1,000年も生きているのかはわかりませんが、体を取り替える術式を使えば生き延びることは可能ですし、ないとは思いますが、裏梅が獄門彊に封印されていた可能性も考えられます。
少なくとも宿儺が復活したのは、裏梅が影で暗躍したためであり、宿儺完全復活の鍵を握っているキャラクターであると考察します。
契闊を結んだ宿儺の意図
ねいろ速報さん : 【呪術廻戦】宿儺の目的、1分間の契闊で何をしたいの? https://t.co/v9H64UK321 pic.twitter.com/UCHiXEdtOg
— 神崎 (@neiro_sokuhou) September 17, 2018
- 宿儺が契闊と唱えたら、虎杖は宿儺に1分間体を明け渡す
- 虎杖はこの契約の内容を忘れる
- この1分間に宿儺は誰も殺さないし傷つけない
この3つの条件で宿儺が自分自身に縛りを課したのが「契闊(けいかつ)」。
読めば読むほど意味がわかりにくい「契闊」ですが、この契約の目的は1分の間に誰にも知られることなく、人類鏖殺(または特定の個人殺害)以上に宿儺にとって価値があることをすること、だと考えられます。
「契闊」も宿儺の完全復活に深く関わっていると考えられます。
ただし詳細は不明なので、今後新しいことが分かり次第考察を加えていきます。
虎杖が「宿儺の指」を拾ったのは偶然か?
【呪術廻戦】
1話から気になってるけど、あんな気持ち悪い指をスナック菓子でも食べるかのように飲み込める主人公のメンタル凄いと思う。#wj16 pic.twitter.com/QEWWcCKP5B— ちぇき (@checkit4) March 19, 2018
主人公の虎杖悠仁が「宿儺の指」1本を食べたことで宿儺は受肉し、1,000年ぶりに現代の世に復活します。
ここで気になるのは虎杖が「(宿儺の指を)ひろった」と言っていること。
かつての術師達が封印できず、散逸した20本の「宿儺の指」を、1,000年間生まれてこなかった「宿儺の器」の虎杖が拾ったのは偶然なのでしょうか?
私にはとても偶然だとは考えられません。
虎杖が「宿儺の器」であることを知った何者かが虎杖に拾わせるよう仕向けものと考えています。
個人的には裏梅がキーパーソンと考えていますが、はたして?
両面宿儺の術式と領域展開「伏魔御厨子」
はぁ呪術廻戦なぁああ
どちゃクソにはまっちゃったしほんとに宿儺好きすぎて無理なんだけど
領域展開されちゃったんだけど🤔🤔 pic.twitter.com/JJHbOx1ICA— ち む (@chiru141jojo) November 13, 2020
130話までに明らかになった宿儺の術式と領域展開「伏魔御厨子」を解説します。
ただ宿儺は計り知れない能力の持ち主なので、まだ術を持っていることが考えられます。
新しいものが分かり次第、情報を追加します。
2つの斬撃
ジャンプ本誌での煽り文と宿儺の斬撃解説が包丁だったのは両面宿儺の快楽が”食べること”だからなのか pic.twitter.com/xPM91kC126
— ロンドン (@beerwonomitaina) March 4, 2021
宿儺の術式は、目に見えない斬撃で敵を切り刻む術式。
- 解(カイ)
- 捌(ハチ)
という2種類があります。
「解」は目に見えない通常の斬撃。
「捌」は敵の呪力や強度を読み取り、一太刀で敵を倒す斬撃です。
後で解説しますが、「解」も「捌」も領域展開「伏魔御厨子」と組み合わせることで、より威力を発揮します。
炎の術式も使える
宿儺は炎の術式も使えることもわかっています。
第115話での漏瑚戦、宿儺が「開(フーガ)」と唱えると炎の術式が発動。
漏瑚をあっさりと倒してしまいます。
炎を操るのが得意な漏瑚を相手にして、あえて敵の得意な分野で勝負して勝ってしまうのですから、宿儺の能力は計り知れません。
宿儺の術式は料理に関係?
2種類の斬撃や炎の「開(フーガ)」を使うことに対して、ファンからは「宿儺の術式は料理に関係してるのではないか?」という声が上がっています。
#呪術廻戦
領域展開が「伏魔御厨子」。
更には「3枚におろした」発言。
そもそも両面宿儺には料理にまつわる伝承があり、岐阜県に観光名所たる巨大鍋がある。もしや宿儺さんは料理男子…? pic.twitter.com/KPc8c1SlqA
— 江田島 平七 (@jum_sai) October 23, 2020
今週の呪術廻戦で宿儺に料理人説が浮上した事でコラ画像が作られててホント笑う。
SUKUNAキッチンやめろ。 pic.twitter.com/9W9AiDt9F1— artt (@p_e4r) August 24, 2020
呪術廻戦感想です。
想像以上に強い領域とそれに耐える摩虎羅。語るよりも今回を見た方がすぐに分かるような感じでした。あと一般人も殺るとは、宿儺さんやりますねぇ。
そしてほぼ料理確定という事でした
語ることがない(´-ω-`)
考察かぁ、考察すること少ねぇ#呪術廻戦 #wj39— Vanity (@Vanity29222253) August 31, 2020
料理人説まで出ていますね(笑。
「捌」という漢字は音読みでは「ハチ・ハツ・ベツ」ですが、訓読みすると「(魚などを)捌く(さばく)」。
また斬撃の術式は料理の「切る」に、炎の術式は料理の「焼く」「煮る」「炒める」に通じます。
さらに原作マンガには宿儺が戦うときに「最強の式神、実食開始!!」(117話)「万死の厨房、現る」(118話)などの煽り文句が入っています。
宿儺自身も「味見といったところだな」(117話)と料理に関係する表現を使っています。
宿儺は料理人なのでしょうか?
相手を倒して、食べて取り込み、自らの強さにすることもできるのかも!?
領域展開「伏魔御厨子」を解説
『伏魔御廚子』が宿儺の新技だと本気で思った私を呪ってやりたい!
よくよく調べたらアニメのキービジュアルにもなってるじゃないか!#呪術廻戦 pic.twitter.com/S9N7eUeqMK— ネコジャン@少年ジャンプblog管理人 (@jump_blog) August 24, 2020
「呪術廻戦」の奥義とも言えるのが領域展開。
ごく簡単に説明すると、自分の攻撃がもっとも効果的に発動できる空間に敵を閉じ込めるという術のこと。
ただし呪力の消費が膨大など、難易度が高いため、領域展開を習得しているキャラはごく限られています。
宿儺の発動する「伏魔御厨子」の領域内では、無生物に対して「解」、生物に対して「捌」が絶え間なく浴びせられます。
つまり領域内のすべてのものを刻み、ダメージを与えることができます。
「伏魔御厨子」が他の領域展開と異なるのは空間を閉じず、相手に逃げる余地を与えていること。
相手に逃げ道を作るという「縛り」を課すことで、必中効果範囲は半径200mにも及びます。
なお「厨子」とは仏像や経典を納める仏具のことで、119話で描かれた「伏魔御厨子」には、寺のお堂と思われる建造物が描かれています。
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まとめ
- 両面宿儺は虎杖悠仁が指を取り込んだことで復活した「呪いの王」
- 「日本書紀」に記されている「両面宿儺」がモデルの可能性がある
- 宿儺の目的は元の体を取り戻す完全復活だと考えられるが、現在のところ不明
- 伏黒恵と裏梅が宿儺の復活に関係していると思われる
- 斬撃と炎の術式と領域展開「伏魔御厨子」がある
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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